原題:Mr. P's Dancing Sushi Bar

ロサンゼルスの浜通り、ブルースとミツコのスシバーは、今日も大繁盛。

☆シネマ100サンダンス国際賞受賞作品

1998年/日本・アメリカ映画/90分/35mm/カラー/ドルビーSR/ シネバレエ、インターナショナルプレイハウス、日本フィルムディベロップアンドファイナンス提携作品/ 後援:サンダンスインスティチュート、NHK、NHKエンタープライズ21、(株)西友、キネマ旬報社/ 助成:芸術文化振興基金助成事業・国際交流基金/ 特別協賛:パナソニックデジタルコンテンツ/配給:シネバレエ

1999年9月25日より新宿シネマ・カリテにて独占ロードショー

公開初日 1999/09/25

配給会社名 0583

解説

主役のフランク・マクレイはロバート・ゼメキス、スティーブン・スピルバーグ監督作品などの常連スター。『USED CAR』『1941』『ロッキーII』『ノーマレイ』などハリウッド作品にはかかせないオールラウンドプレイヤー。彼は本作の出演理由をこう語ります。“僕の兄貴がベトナムで死んでいるんです。脚本を読んだ時、長い間閉じ込めていた心の奥底の悲しみが開放され、癒されるような気がしました。”
その相手役には伝説のオリエンタルビューティー、ナンシー・クワン。十代で大プロデューサーのレイ・スタークに見出され、『スージー・ウォンの世界』でハリウッドメジャーで主演デビューを飾る。近年では、CMやTVのプロデューサーとしても活躍しています。『Mr.Pのダンシングスシバー』の演技でみことに伝説は復活しました。他に『カラーズ』などのベテラン俳優サイ・リチャードソン、アメリカ版『ゴジラ』のロイド・キノが脇を固めています。
監督は、1992年ベルリン映画祭や新人監督の登竜門、ニューヨークニューディレクターズ/ニューフィルムズで絶賛を得、フランスの日本映画ビエンナーレで銀賞を受賞した『あふれる熱い涙』の田代廣孝。1996年制作に先立ち、この映画の脚本が映画生誕100年を記念して設立された『シネマ100サンダンス国際賞』を受賞したことで、ロバート・レッドフォードが主催するサンダンスインスティチュートの全面的バックアップを得ました。そのため、従来の合作映画とは違い、監督ただ一人がアメリカのキャスト、スタッフに飛び込んでの制作を実現します。これは、日本映画界初の快挙です。しかも、べトナム戦争後初めてアメリカのスタッフによるべトナムロケを成功させました。まさに、国境を越えた映画新時代の到来を告げる一本です。

ストーリー

1995年ロサンジェルス。ベトナム戦争が終結して20年。べトナム帰還兵のブルース(フランク・マクレイ)は、黒人ながら日本人の経営する寿司屋の看板シェフになっていた。彼の妻、日本人女性のミツコ(ナンシー・クワン)は、べニスビーチのTシャツショップで働いていた。そんなある日、ブルースは働いていた寿司屋とのいさかいから自分の店を持とうと決心する。その店名こそ“Mr.Pのダンシングスシバー”。当初、反対していたミツコだが、ブルースの情熱に動かされ資金繰りに奔走。そのかいあって“Mr.Pのダンシングスシバー”は開店し、予想以上に大繁盛。ところがブルースは、ベトナム戦争の悪夢に悩まされていた。ベトナムに行くことがブルースを救うことだと信じるミツコだったが……。

スタッフ

監督・脚本: 田代廣孝
プロデューサー: スンミン・パーク
共同脚本: 田代智子
撮影: サーシャ・レンドリック
音楽: クリストファー・ホールデン
編集: ライアン・ゴールド
美術: アンドレ・ソワーズ

キャスト

フランク・マクレイ、ナカシー・クワン、デボラ・クリストファーソン
サイ・リチャードソン、ロイド・キノ

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