原題:MARTHA meet FRANK,DANIEL & LAURENCE

恋のボーディングチケットはたった99ドルとほんの少しの勇気… ロンドン発、最高にキュートで素敵なロマンティック・コメディ登場

1998年イギリス映画/カラー/88分/ヴィスタサイズ/ドルビーSR 後援:ブリテッシュ・カウンシル/提供:アミューズ、デジタル・メディア・ラボ 配給:アミューズ

2000年3月24日よりDVD発売 1999年10月23日より、渋谷シネアミューズにて公開

公開初日 199/10/23

配給会社名 0325

解説

『フル・モンティ』や『プラス!』など好調の波に乗るイギリスから、今度は最高にハッピーなロマンティック・コメディがやってきた。本国では「キュートで素敵な映画」(ヴァージン・ラジオ)と圧倒的に支持され、98年、英国映画祭でも拍手喝采を受けました。新しい恋求めてロンドンに旅立つアメリカ人、マーサ。魅力的な彼女の前に3人の英国人、ダニエル、フレンク、ローレンスが出現。さて、最後にそのハートを射止めるのは?! 4人のスリリングな出会いを大胆な構成で追い、イギリスのおしゃれな名所が恋のときめきに彩りをそえます。また99年期待のホープ、ジョセフ・ファインズ(『恋におちたシェイクスピア』)とモニカ・ポッター(『パッチ・アダムス』)の共演も話題をさらっています。
ミネアポリスの会社にいたマーサは、平凡な毎日にうんざり。新しい人生を求めて旅に出る。99ドルで買える街まで飛ぼう! 彼女はロンドン行きの片道切符を手に入れた。ロンドンで待っていたのは、3人の英国人と新しい恋の予感。リッチな音楽界のダニエルとは飛行機で接近。失業中の舞台俳優フランクとは公園でお茶を。ブリッジの教師ローレンスとは飛行場で出会う。知らぬ間に同じ女性を好きになった3人は親友同士。そのもつれた恋のゆくえは?? 99ドルのロンドン行き切符を手に新しい人生に出発するマーサ。ほんの少し勇気を出せば、もしかするとステキな人と出会えるかもしれない。そんな女たちの夢をさわやかに演じて、同性の共感も呼ぶ勇気あるヒロインが誕生しました。演じるのは、“ポスト・ジュリア・ロバーツ”の呼び声も高いハリウッド期待の新星モニカ・ポッター。『コン・エアー』や『パッチ・アダムス』などの話題作にも出演したが、今回はコケティッシュな魅力が100%開花。「男性にも女性にも好感を持てる人物にしたかった」と監督が語るマーサ役を、スレンダーな肢体と輝く瞳で演じて、観客を魅了します。
恋のはじまりを巧みな構成で描くこの新作には、現代英国の新しい才能が一同に会しました。失業中の皮肉屋の俳優フランク役は『ダーク・シティ』のルーファス・シーウェル、音楽界の重役ダニエル役は舞台出身のトム・ホランダー、謎の精神分析医ペンダースン役は『ニル・バイ・マウス』のレイ・ウィンストン。監督は舞台出身の新鋭ニック・ハム。脚本は『ラルフ一世はアメリカン』のピーター・モーガン。撮影は『オセロ』のデイヴィッド・ジョンソン、プロダクション・デザインは『フル・モンティ』のマックス・ゴットリーヴが担当しました。

ストーリー

ネアポリスのレンタカー会社に勤めるマーサ(モニカ・ポッター)は、これまでの人生にイヤけがさしていた。会社の上司はイヤな男だし、恋にも破れた。そこで心機一転、99ドルでフライトできる場所へ旅立つ決意をした。手にしたのはロンドン行きの片道切符。残りの財産は35ドルだけ。勇気あるマーサの前には、やがて3人のイギリス男性・ダニエル・フランク・ロ一レンスが登場する。まず、マーサがミネアポリスの空港で出会ったのは商用で来ていた音楽界の重役・ダニエル。リッチな美女を見るとすぐに口説く彼。マーサの美しさに心を奪われ、航空会社にかけあい、ファースト・クラスの席を買収する。ところが、マーサはチケットを人に売り渡してしまった。結局、ダニエルの方がエコノミー席に移動して、必死にマーサに接近。彼女に自分の会社で契約しているホテルを紹介し、翌日、会う約束もとりつける。空港で別れた後、ホテルに花束をとどけさせた。これでカンペキ、と思ったのもつかの問。翌日ホテルの請求書を見て、びっくり。彼女はその夜、ふたり分のシャンパンを注文していた。恋人でもいるのだろうか? 
シャンパンの一件にショックを受けたダニエルはフランク(ルーファス・シーウェル)やローレンス(ジョセフ・ファインズ)と、翌日、ランチを共にする。三人は幼なじみだった。フランクは失業中の舞台俳優。かつては子役スターとして人気があったが、もう何年も仕事とはこぶさた。今は酒びたりで、ダニエルといつも口論になる。ランチの席で前日のマーサとの出会いを話すダニエル。最後はフランクと女性についてのことでケンカを始め、同席したロ一レンス(ジョセフ・ファインズ)を怒らせる。
フランクは新しい舞台のオーディションに行くが、直前におじけづき、会場を出た。ハイド・パークで酒を飲んでいた彼に、ある女性が話しかける。それはダニエルが噂していたマーサだった。彼はマーサをお茶に誘い、そのコケティッシュな魅力にひかれる。興奮しながらローレンスに電話で様子を知らせる彼。公園を出たふたりは自分の不幸な境遇を語りあい、互いに意地をはる。一緒に美術館に行くが、マーサはフランクをまき、途中で消えてしまう。
ダニエルと空港で別れた直後、実はマーサが知り合ったのは、ローレンスだった。おばさま相手のブリッジの教師をしている彼は女性にはオクテ。いつもケンカばかりのダニエルとフランクの仲をとりもつ優しい性格だ。彼らとランチを共にする前日。ローレンスはアメリカから戻るダニエルを迎えに行く。しかし、飛行機が早く到着してすれ違い。その上、乗客のスキー板にぶつかり、カートと正面衝突。よろけながら女性の腕に倒れ込んだローレンス。抱きとめたのはロンドンに到着したばかりのマーサだった。彼女の第六感がひらめく。彼こそは理想の人! 彼女はローレンスを探し出し、彼の車に強引に乗り込む。マーサはダニエルが用意したホテルにチェックインし、ローレンスを食事に招待。2人分のシャンパンを注文する。彼といると素直になれる。そう感じたマーサは、アメリカでのさえない日々について語る。マーサの気どらない美しさに心を奪われるローレンス。ベランダで口づけを交わそうとしたその時、マーサに花束がとどく。彼女にかわって受け取ったロ一レンスは、贈り主が友人のダニエルと知って部屋を去る。その夜、マーサはひとりで部屋に残される。
ホテルを出たマーサはロンドンでの2日目を迎える。そして、運命の人、ローレンスを探し出そうと必死になった。ハイド・パークではフランクと出会うが、美術館で彼をまき、出口でばったりローレンスと再会。ハイド・パークからフランクの電話を受け、彼もマーサを探しにやってきたのだ。ふたりは口論になるが、心の底では互いへの愛を実感していた。マーサは彼の部屋に行き、眠り込んでしまう。彼女が友人の家にいるとも知らず、恋わずらいのダニエルやフランクはロ一レンスに電話で泣き言を言う。友情か、恋か。思い悩んだローレンスは同じアパートの謎の精神分析医ペンダースン(レイ・ウィンストン)に相談に行く。
一方、目をさましたマーサは、ショッキングな一枚の写真を目にする。そこにはダニエル、フランク、ロ一レンスの姿。みんなにだまされていたのだろうか? 不安になってマーサは部屋を出る。そして、ロンドンでの3日目。3人と同じ場所で会う約束をとりつけた。市場には花束を持った男たちがそろい、マーサも登場。さて、もつれた恋のゆくえは……?

スタッフ

音楽: エド・シアーマー
メイク: クリス・ブランデル
衣裳: アンナ・シェパード
美術: マックス・ゴッドリーブ
アソシエイト・プロデューサー: レスリー・スチュワート
編集: マイケル・ブラッドセル
撮影: デヴィッド・ジョンソン
脚本: ピーター・モーガン
プロデューサー: グレイニー・マーミオン
監督: ニック・ハム

キャスト

マーサ: モニカ・ポッター
ローレンス: ジョセフ・ファインズ
フランク: ルーファス・シーウェル
ダニエル: トム・ホランダー
ベンダースン: レイ・ウィンストン

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