原題:MADE IN U.S.A.

ゴダールとアンナ・カリーナが放つ最後の切り札! 本作はゴダールの映画への偏愛とアイロニーに満ちた詩的で、政治的な探偵映画だ。

イギリス1966年12月03日公開

1966年制作/フランス=イタリア/90分/カラー/シネマスコープ/配給:N.S.W/協賛:DRESSTERlOR

2006年09月29日よりDVDリリース 2000年09月21日よりDVD発売開始 2000年09月21日よりビデオレンタル開始 1999年10月23日より公開

公開初日 1999/10/23

配給会社名 0107

解説

ジャーナリストのポーラ・ネルソンはかつての恋人の消息を求めてある都市を訪れる。警察とギャングとの陰謀が渦巻くこの街にさまよいこんだポーラ。
彼女を取り巻く怪人物ドナルド・ダック、リチヤード・ウィドマーク、ドリス・溝口…。
街角のバーに響くマリアンヌ・フェイスフルの「As Tears Go By」。
全編にちりばめられた引用の数々、ハリウッド・スリラーへの批評的リメイク。
ゴタールが”ベン・バルカ事件”を題材に描く映画への偏愛とアイロニーに満ちた傑作。ゴタールとアンナ・カリーナの最後のコラポレーション。
ゴタ−ルによるメイド・イン・USA

ストーリー

元婚約者のディックことリシャールの死の真相を確かめにアトランティック・シティに来たポーラ・ネルソン(アンナ・カリーナ)はホテルを訪ねてきた昔なじみのティフュス(エルンスト・マンゼール)を靴の踵で殴り、失神させる。隣の浴室にはティフュスの甥の作家ダヴィッド・グーディス(イブ・アフォンソ)と、彼の恋人の日本人ドリス・溝口(小坂恭子)がいたが、ポーラは彼らを部屋に残して捜査を始める。ポーラを追っていたウィドマルク(ラズロ・サボ)は彼女に、共産主義者の前市長暗殺の証拠を握っていたリシャールを口封じのため殺したと告白する。一方、ホテルでティフスとドリスが殺されている。ポーラは逮捕されるが、パリ警察のアルドリシ刑事(ジャン=クロード・ブイヨン)は直に彼女を解放する。ウィドマルクの部下ドナルド(ジャン=ピエール・レオー)はボスに復讐するためポーラにリシャール殺害時の写真を見せ、ティフスとドリスを殺害したことを自白する。ポーラは彼を射殺し、リシャールがかつて滞在したヴィラを訪ねる。リシャールと行動を共にしていた女を拷問し、ヴィラの場所をつきとめたヴィドマルクはポーラの提案した取引に応じる・・・。

スタッフ

監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール
製作:ジョルジュ・ド・ボールガール
撮影:ラウル・クタール
音楽:べートーベン、シューマン
原作:リチャード・スターク『ザ・ジャガー』/ベン・バルカ事件

キャスト

ポーラ・ネルソン:アンナ・カリーナ
リチャード・ウィドマーク:ラズロ・サボ
ドナルド・ダック:ジャン=ピエール・レオー
ティフユス:エルンスト・マンゼール
ダヴィツド・グーデイス:イブ・アフォンソ
アルドリシ刑事:ジャン=クロード・ブイヨン
ドリス・ミゾグチ:小坂恭子
本人・記者:フィリップ・ラブロ
バーで歌う女:マリアンヌ・フェイスフル
メガホンの声:ジャン=リュツク・ゴダール

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