原題:la sangels without a map

夢を追いかけてロスへ 英国人青年のみたままのロスの姿が…。

☆ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2000出展作品::http://forum.nifty.com/fanta/yubari/

1998年イギリス+フランス+フィンランド合作/107分/カラー/シネマスコープ/ドルビーステレオ/ 提供:パイオニアLDC+パルコ+ザナドゥ/配給:パルコ+ザナドゥ

2000年7月26日よりDVD発売 2000年7月26日よりビデオレンタル開始 2000年2月26日よりシネクイントでロードショー

公開初日 2000/02/26

配給会社名 0077/0103

解説

映画監督、俳優、ファッションモデル、フォトグラファー、ミュージシャンとイカした肩書きをいくつももち、世紀末アメリカのサブ・カルチャー・シーンを疾走する男、ヴィンセント・ギャロの最新作が遂に登場。監督も兼任した前作『バッファロー’66』とは打って代わり役者業に専念した本作『GO!GO!L.A.』は、ギャロが正真正銘21世紀のストリート・シーンを代表する俳優として、かつてのマーロン・ブランド、デニス・ホッパー等と肩を並べる男であることを証明した作品である。
“噂の彼”の相手役を務めるのはジュリー・デルピー。ジャン=リュック・ゴダールの『リア王』でデビュー以来、カラックス、シュレンドルフ、キェシロフスキ、ビラル等、ヨーロッパのクセ者監督の作品に出演し、“美貌のフランス人形”として確固たる地位を築き上げた彼女が、今までとはガラリと違うヤンキー嬢を演じ“陽気なバービー・ドール”へと変身を遂げているのが見物である。
天使の住む街L.A.の最新風俗を織り込みながら、ハリウッドの裏側を描いた本作は、1作ごとにユニークなロケ場所を設定し、クールな文明批評と乾いたユーモアで独特の世界観をスクリーンに投影してきた北欧のシネアスト、ミカ・カウリスマキ監督のアメリカ映画に捧げたオマージュ。大ベストセラーとなったリチャード・レイナーの自伝小説「LosAngeles without a Map」を原作に、2組のカップルが巻き起こす恋のてんやわんやを描いたオフビート・ラブ・コメディの決定版だ。
また、本作でヴィンセント+ジュリーとは対照的な脚本家志望の青年と女優志願のカップルを演じる舞台出身のデヴィッド・テナントとキューブリックの新作『アイズ・ワイド・シャット』が待機中のヴァネッサ・ショウを取り囲むように、エンド・ロールに献辞を捧げられたサミュエル・フラーを始め、ジョニー・デップ(『デッドマン』)、アヌーク・エーメ(『男と女』)、ロバート・ダヴィ(『ダイ・ハード』)、アマンダ・プラマー(『パルプ・フィクション』)、ジョー・ダレッサンドロ(『アンディー・ウォーホルのドラキュラ』)等、ハリウッドを舞台にした作品らしく、数多くの俳優がカメオ出演を果たし、劇中に弟アキ・カウリスマキの『ラヴィ・ド・ボエーム』やジャック・ドゥミの『ローラ』が引用されるのもシネフィル監督らしい趣向である。尚、カウリスマキ兄弟作品の常連、レニングラード・カウボーイズがヴィンセント・ギャロと初の音楽セッションを披露する楽しいオマケもついている。

ストーリー

イギリスの片田舎で葬儀屋を営むリチャードは、22歳の若さで父の稼業を受け継ぎ、地元の金持ちの娘と婚約中。一見平凡で何の取り柄もなさそうな彼にも、実は脚本家になるという夢があり、地元の地方紙に死亡記事を書いたり、『OozySuicide(じめじめした自殺)』と題する小説を密かに執筆したりもしていた。
そんなある日、リチャードの平凡な人生に一大転機が訪れる。ロサンゼルスから旅行に来ていたキュートな女優の卵バーバラと出会い、一目で恋に落ちたのだ。「もっとエキサイティングでロマンティックな生き方がしたい!」そんな熱い思いを胸に、ついにリチャードは、フィアンセや仕事を投げ捨ててバーバラのいるアメリカへと旅立つ。
しかし、根っからのイギリス人のリチャードにとってL.A.での新生活は驚くことばかり。そして念願のバーバラと再会できたのもつかの間、田舎っぽさの抜けない彼は、すっかり彼女に呆れられてしまう。そんな途方にくれた彼を助けてくれたのは、クールなギタリストのモス。彼はリチャードにプール掃除の仕事と住まいを世話をしてくれ、友人としていろいろと面倒をみてくれた。
ささやかながらもロスでの生活の基盤を作ったリチャード。だが、脳裏に浮かんでくるのはバーバラのことばかり‥‥。やがて、バーバラもリチャードの熱烈なアタックにほだされはじめるが、ハリウッドの若手監督パターソンとの腐れ縁も解消できずにいた。
しかし、ついにリチャードの一途な思いが彼女に通じ、2人はラスベガスで結婚!モスも、美人でエキセントリックなバーバラの親友ジュリーと恋に落ち、ハッピーな毎日を送る。
その後、バーバラを通じて思いがけず脚本家としてのチャンスも浮上し、L.A.での生活を満喫するリチャードだったが、その一方で、結婚後も女優としてパターソンとの関係を続けるバーバラが心配でならない。そして、いつしか嫉妬の塊と化した彼は、映画業界人の集うパーティで、取り返しのつかない大失態をしでかしてしまうのだった。

スタッフ

監督:ミカ・カウリスマキ
脚本:ミカ・カウリスマキ、リチャード・レイナー
原作:リチャード・レイナー

キャスト

ヴィンセント・ギャロ
ジュリー・デルピー
デイヴィッド・テナント
ヴァネッサ・ショウ
ジョニー・デップ
アヌーク・エーメ
アマンダ・プラマー
レニングラード・カウボーイズ

LINK

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