原題:LES KIDNAPPEURS

「ドーベルマン」チームが仕掛けた大胆でインポッシブルな誘拐大作戦!!

☆東京国際ファンタスティク映画祭'99出展作品::http://forum.nifty.com/fanta/tokyo/

1998年/フランス映画/1時間40分/カラー/スコープサイズ/配給:コムストック

2000年8月19日よりDVD発売 2000年8月19日よりビデオレンタル開始 2000年2月19日より正月第2弾、シネスイッチ銀座にて公開予定!

公開初日 2000/02/19

配給会社名 0028

解説

「ドーペルマン」のスタッフが同び放つフレンチ・アクション第2弾!

「ドーベルマン」のヤン・クーネンを見出した新進気鋭のプロデューサー、エリック・ネヴェ。その彼に発掘されたのが、本作の監督で弱冠31歳のグラハム・ギット。ヤン・クーネン、マチュー・カソヴィッツ、ギャスパー・ノエといったフランス新世代監督<恐るべき子供たち>の一人である。そして、本作で監督とタッグを組んだのは「ドーベルマン」で観客のド肝を抜いたオープニングのアニメーションを手掛けたチーム。今回、4人の”キッドナッパー”をモチーフとした「チャーリーズ・エンジェル」や「スパイ大作戦」ばりのサイバーなタイトル・ロゴを作り出し、4人のキャラクター紹介を含めた掟破りのオープニング・シークエンスは、見る者を一気に”キッドナッパー”ワールドに引きずり込む。フレンチ・アクションの復活を高らかに宣言した、新しいクリエーターたちの才能がここに集結した!

“キツドナツパー”はイマな「ルパン三世」!?

金庫破りの名手十天才ハッカー+スゴ腕ドライバー+キレる詐欺師のプロフェッショナル集団”キッドナッパー”の男3人・女1人のメンバー構成は、あの「ルパン三世」と同じ。さらに、オイシイ話を企む導入部から、リトアニアの王子をめぐる彼らと黒幕のマフィアとリトアニアのギャングとの三つ巴の争奪戦、そしてあっと驚く大ドンデン返しのラストまでは、「ルパン三世」に通じるコミック的で荒唐無稽な展開。それでいて、恋人クレールの浮気を許してしまうアルマン、一番男気のあるタンクガール・クレール、姉に守られているジャンキー・ゼロといった”キッドナッパー”のキャラクター設定は、イマを感じさせる。”キッドナッパー”はまさにイマな「ルパン三世」!?

70年代をリスペクト&リミックス

L.A.を舞台とする冷めた70年代フィルム・ノワール、ロバート・アルトマン監督の「ロング・グッドバイ」にインスパイアされ、物語の舞台に南仏を選んだグラハム・ギット。「太陽の下での犯罪には興奮させられる。コート・ダジュールは僕にとってロサンジェルスなんだ」と語り、本作の中にもそこかしこに70年代テイストが散りぱめられている。ギットの作り出す70年代ワールドをサポートするのは、フランスのDJユニット、オラーノのマルク・コラン。ラロ・シフリンやエンニオ・モリコーネの映画音楽を愛するコランが手掛けたラウンジ感いっぱいの甘い音楽が、スパイ映画風のシャバダバな雰囲気を一層盛り上げる。

最もホットな若手スターの共演

“キッドナッパー”に扮するのは、フランス映画界で最もホットな若手スターたち。マッチョな金庫破り・アルマンには、これまでのナイーヴなイメージを払拭し、鍛え上げた肉体を見せるメルヴィル・プポー。奔放なハッカー・クレールには、「天使が見た夢」でカンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞したフランス若手No.1女優エロディ・ブシェーズ。クレールの弟で天才ドライバーのゼロには、「猫が行方不明」等のセドリック・クラピッシュ監督作品や「ドーベルマン」「ガッジョ・ディーロ」で日本でも人気上昇中のロマン・デュリス。短気な詐欺師ユリスには、監督の前作に続いての出演となるイザーク・シャリー。彼らは”キッドナッパー”の結束を深めるために、実際に共同生活をしていた時もあるという。その際、エロディ・ブシェーズとロマン・デユリスの仲が深まり、スター・カップルが誕生したというウワサも。冷淡なマフィアのボス、フレディ・メッシーナには、舞台出身で「原色パリ図鑑」(トマ・ジル監督)にも出演しているエリ・カクー。”ファム・ファタール”的なゼロのガールフレンド、ニュアージュには「キャスティングの最終日に奇跡的に現れた」エレーヌ・フィリエール。そして、前作からの連続出演となるフィンケル役のパトリック・リザナ、「ニノの空」でセザール賞有望若手男優賞にノミネートされたロシア人俳優サーシャ・ブルドなどの個性派が脇を固めている。

ストーリー

南仏の外れ、とある刑務所−。筋金入りの金庫破り・アルマン(メルヴィル・プポー)は、堅気になろうと心に決めていた。出所後、仕事のパートナーで恋人のクレール(エロディ・フシェーズ)の元に帰るが、奔放なクレールは他の男を連れ込んでいて2人の仲は気まずくなる。クレールの弟ゼロ(ロマン・デュリス)は、スピード狂のスゴ腕ドライパーだが、ガールフレンドのニュアージュ(エレーヌ・フィリェール)の思うまま。アルマンは自分がムショ送りになったのはゼロのせいだと嫌っているが、クレールは弟をかぱっている。そんな彼らに、短気ですぐ発砲する詐欺師のユリス(イザーク・シャリー)が仕事の話を持ちかけてくる。それは、マフィアのボス、フレディ・メッシーナ(エリ・カクー)の依頼でリトアニア人の屋敷から2000万フランを強奪するというものだった。慎重派のアルマンま初めは反対していたが、クレールの説得に渋々折れ・4人は手を組むことになる。ユリスが完壁な計画を立てたものの、やはり気の合わない彼らではそう上手くコトは進まない。次から次へと予想外の事態が発生。結局、現金があるはずの金庫には奇妙な小像しかなく、おまけにリトアニア人(サーシャ・ブルド)を人質に取るハメに。仕方なく小像を持ち帰りメッシーナとの取引に臨むが、相手にされないどころか前金を返せと脅される始末。ところが、次の日メッシーナから小像と引き換えに予定通りの報酬が支払われる。なぜメッシーナの態度が変わったのか?そしそしてリトアニア人が血眼になって探し始めた”リトバク王子”とは小像なのか、それとも彼らが取った人質なのか?現金とプライドを賭けて、ハッタリと欲望が渦巻く騙し合いの中、思いがけなく”キツドナツパー(誘拐犯)”となってしまった彼らの運命はいかに……?

スタッフ

監督・脚本: グラハム・ギット
音楽: マルク・コラン

キャスト

メルヴィル・プポー
エロディ・ブシェーズ
ロマン・デュリス
イザーク・シャリー
エリ・カクー
エレーヌ・フィリエール
パトリック・リザナ
サーシャ・ブルド

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