原題:Out of Reach

2004年/アメリカ映画/フランチャイズ・ピクチャーズ製作/日本語字幕:堤洋子 上映時間:85分/ビスタサイズ/ドルビーSR 配給:ギャガ・コミュニケーションズ 配給協力:リベロ

2005年06月24日よりDVDリリース 2005年06月24日よりビデオリリース 2005年1月29日より銀座シネパトスにてロードショー

公開初日 2005/02/19

配給会社名 0025

解説


 孤独な男の心を癒したのは、10歳の少女の書いた手紙だった。かつて、政府の機関のエージェントとして活躍したウィリアム・ランシング。今、過酷な任務の中で疲弊した彼は、世の中から離れ、一人、カナダの山奥で生活していた。そんな彼の社会とのたったひとつのつながりは、ボランティア機関を通じて知り合ったポーランドに住む一人の少女との文通。だが、その少女に国際的な人身売買組織の魔の手が伸びたとき、男は再び炎となる! スティーヴン・セガール無敵伝説、ワルシャワに上陸! 国際人身売買組織木っ端微塵! 大使館に展開する巨大な陰謀、その外交官特権という盾を、セガールの怒りの拳が叩き割る! スティーヴン・セガール最新作「ICHIGEKI/一撃」は、国際人身売買という重いテーマを扱った衝撃作・・・事の発端はセガールがたまたま見かけたひとつの新聞記事だった。それは全世界で一年間に約400万人もの人々が人身売買されているという国際労働機関(ILO)の調査報告。そこには400万人のうち18歳以下の子供と女性の数が120万人にのぼるという衝撃的な事実も書かれていた。その記事を見たセガールの心の中で、怒りがはじけた。麻薬、テロリスト・・・様々なテーマを扱ってきたセガールだが、今まさにそこにある卑劣な犯罪に対して、史上最大の怒りが炸裂するのだ! 東欧地域で人身売買される子供や女性は17万5000人を数え、それは中南米の10万人、アフリカの5万人を遥かに越えている。その現実を反映し、舞台となるのはポーランドのワルシャワとなった。中世そのままのたたずまいを残すワルシャワ、その裏側に進行する憎むべき犯罪・・・美しい風景と社会的な要素をひとつの作品としてまとめあげ、さらにドラマティックなストーリーを語るには、セガールが通常組んでいる監督とは違う才能が必要だった。かくして白羽の矢が立ったのは、英国出身のレオン・ポーチ。ジュード・ロウ主演の「クロコダイルの涙」(98)を監督した異才が新たなセガールの代表作を生み出した。共演者にも実力派が揃っている。人身売買組織のボスを演じるのは全米大ヒットのバイク・アクション「トルク」(03)で悪役を演じたマット・シュルツ。セガールの協力者には、アンジェイ・ワイダ監督の「鷲の指輪」(92)などの演技派女優アグニェシュカ・ヴァグネル。少女イレーナにはオーディションで選ばれたアイダ・ノヴァコスカが抜擢された。撮影は「アメリカン・パイ」(99)のリチャード・クルード。「隣のヒットマン」(02)のジェームズ・ホルトが製作を担当、セガール自身も製作総指揮を務めている。

ストーリー


 ウィリアム・ランシング(スティーヴン・セガール)は、政府の機関でエージェントとして働いていたが、ある事故をきっかけにカナダの山中へと逃れ、隠遁生活を送っていた。完全に過去を封印して、たった一人で暮らすウィリアム。その孤独を癒してくれたのは、ボランティア機関を通じて知り合った少女イレーナ(アイダ・ノヴァクスカ)からの手紙。イレーナは遠いポーランド、ワルシャワの孤児院にいた。イレーナ以外、外界との接触を絶ち、社会的には存在しないも同然の生き方をするウィリアム。彼にとって、自分が生きていると確信できるのは、イレーナと手紙のやりとりをするときだけだった。ウィリアムはイレーナを励ましながら、強く生きる少女によって励まされてもいたのだった。文字だけのやりとりだが、二人の間には確かな絆があった。そんなイレーナからの手紙がある日、突然に途絶えた。イレーナは孤児院から失踪した・・・ウィリアムは孤児院から一方的にそう告げられる。
 孤児院ではイレーナの身に人身売買の組織の魔手が忍び寄っていた。孤児院の院長と手を組んだファイザル(マット・シュルツ)は、競売にかける企みを持って、イレーナや数名の子供たちを連れ出したのだ。抵抗する少女がファイザルによって残虐に殺される。イレーナたちはファイザルに従うしかなかった。
 イレーナが自ら失踪することなどあり得ない・・・そう確信しているウィリアムはポーランドへと向かった。ワルシャワに宿をとった彼を瞬く間に刺客が襲い、また事件の鍵を握るはずの院長も殺されてしまう。背後に巨大な陰謀の影を感じるウィリアム。やがて、ウィリアムに援軍が現れた。ワルシャワの刑事であるカシア(アグニェシュカ・ヴァグネル)と孤児院でイレーナを慕っていた少年ニッキ(ジャン・プラザルスキ)。ニッキは、孤児院からイレーナたちを連れ出そうとしていたファイザルからライターをこっそりと奪っていた。そのライターが手がかりとなり、ウィリアムたちの調査は一気に進行する。だが、そこには、どうにも手出しできない大きな壁が存在していた。事件の裏には国際的な人身売買組織と手を組むトルコ大使館があったのだ。さらに運の悪いことに、ウィリアムを追って、かつての政府の機関までが現れた。ウィリアムの前に再び現れた過去の亡霊たち。ウィリアムは自分を支えてくれた少女イレーナの命を守るため、過去に決着をつけ明日を生きるため、国際的な組織を相手に命がけ戦いを挑み、ついに炎となる!

スタッフ

監督:レオン・ポーチ
脚本:トレヴァー・ミラー
製作:ジェームズ・ホルト、フランク・ヒルドブランド、ジーナ・ポリー
製作総指揮:ヤセック・サモロヴィッチ、カイェタン・コワルスキ、
      スティーヴン・セガール、アダム・グリーンマン
撮影監督:リチャード・クルード
作曲:アレックス・ヘッフェス
音楽スーパーバイザー:マイケル・ロイド
ライン・プロデューサー:ウルスラ・ヴォルスカ
キャスティング:ジェレミ・ジマーマン
プロダクション・デザイナー:アンジェイ・ハリンスキ
衣装:カタゼナ・スロドゥカ、フランソワーズ・マイヤー
編集:クリス・ブランデン

キャスト

スティーヴン・セガール
ニック・ブリンブル
ロビー・ギー
アイダ・ノヴァクスカ
クシシュトフ・ピチェンスキ
マット・シュルツ
アグニェシュカ・ヴァグネル
ミュラー・イルマズ

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