映画は生き物です。決して監督一人の想像力に収まるものではありません。 北野組も決して例外ではありません(篠崎誠)

1999年作品/ビデオ・16ミリ/カラー 製作・配給: オフィス北野

1999年7/3(土)〜7/16(金)BOX東中野にて2週間限定レイトショウ

公開初日 1999/07/03

公開終了日 1999/07/16

配給会社名 0020

解説

北野武の最新作『菊次郎の夏』の製作過渥を150日におよぶ密着取材で描き出すドキュメンタリー、それがこの『ジャム・セッション菊次郎の夏<公式海賊版>』です。当初、宣伝用のメイキング素材として製作されるはずたったこの作品は、デビュー作『おかえり』が20ヶ国を超える国際映画祭で上映され、ベルリン国際映画祭最優秀新人監督賞ほかを受賞、その新作が国際的に待望される映画作家_篠崎誠が監督をつとめたことにより、その徹底的な現喝への密着(編集前のDVテープは100時間を越えていた)、さらに独自の視点による編集を経て極めてユニークなドキュメンタリーとして完成しました。篠崎のこの作品における独特のアプローチは、そのスタイルに端的に表れています、編集過程において、この種のドキュメンタリーではごく普通に用いられている手法_ナレーション、テロップ、本編映像の引用_をあえて排除する方向を選びました。さらに、ただ一箇所の例外を除いて背景音楽すらも使用されていません。この過激かつストイックなスタイルにより、観客は一つの映画が生み出される、まさにその瞬間に立ち会っているかのような臨場感を体験することができることでしょう。
時にエネルギッシュに、時にコミカルに振る舞いつつスタッフを動かす監督_北野武。口角泡を飛ばしてセットイン案を論議する技術スタッフたち…。
北野武という類い希な映画作家の作品が形成されてゆく姿を映し出しているこの作品は、いわゆるメイキングものという枠を越えた類い稀なドキュメンタリーとなっています。

ストーリー

スタッフ

製作・配給: オフィス北野
監督: 篠崎誠
プロデューサー: 森昌行、吉田多喜男

キャスト

北野武、『菊次郎の夏』全スタッフ、出演者

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