原題:HOPE FLOATS

親しみと、真心に満ちた感動をあなたに。

1998年/カラー/ドルビー/上映時間1時間52分 字幕スーパー翻訳:戸田奈津子/提供:20世紀フォックス映画

2007年12月21日よりDVDリリース 1999年3月13日より、渋谷東急ほかにて公開 1999年9月3日よりビデオレンタル開始

公開初日 1999/03/13

配給会社名 0057

解説

ハーディはすべてを手にしていた。高校時代に“学園の女王”だった彼女はハンサムな花形クォーターバックの恋人と結婚し、可愛い娘にも恵まれた。人もうらやむ完肇な人生だった。ところがある日、テレビの公開番組出演中に大親友から夫との不倫を告白される。幸せな生活はガラガラと音を立てて崩れ落ち、ハーディは一から新しい生活を始めなくてはならなくなった。娘を連れて逃げるようにして帰った故郷テキサスの小さな町で、元学園の女王へ向ける世間の好奇の目。父親を求め続ける娘との感情的な対立。そしてまた、新しい恋の予感と戸惑い…。さまざまな経験を重ねながら、ハーディは自分で人生を切り開いていく力を取り戻し、家族を再発見し、諦めかけていた希望へ向かって歩き出す……。どんなに苦しいときでも希望をもって生きれば、きっと真実の愛と幸福が見つかるはず。この映画は、人間と家族の愛、その癒しのカに気づかせてくれる、一人の女性の再生を心に響くエピソードで綴った、ヒューマンな愛の物語なのです。

ストーリー

テレビの視聴者参加番組を生放送しているスタジオ。ゲストとして呼ばれたバーディ(サンドラ・ブロック)は、その場で初めて、親友コニーと夫ビル(マイケル・パレ)から二人の不倫を告白された……。高校時代に“学園の女王”だったバーディは、ハンサムなクォーターバックの花形ビルと結婚し、娘バニース(メイ・ホイットマン)も生まれた。家族水入らず、シカゴで幸せいっぱいの生活を送っていた。そこに突然、この告白。すべての希望を失ったバーディは、バニースを連れて車で故郷テキサスの小さな町スミスヴィルに戻ってくる。「君は僕のプリンセスだ」というパパからの手紙を読み、彼の愛を信じているバニースにとって、この旅は決して楽しいものではなかった。
家ではハーディの母ラモーナ(ジーナ・ローランズ)と、女優を夢みてハリウッドに行った姉の患子トラヴィス(キャメロン・フィンレイ)が二人を出迎えた。しかし、一歩家に足を踏み入れると、そこには洋服を着せられた猫やウサギの剥製が所狭しと並んでいて気味が悪い。バーディは、何でも毛皮にしてしまう母のことを恥ずかしく思った幼いころを思い出していた。落ち込みの激しいバーディは、昼間もロープ姿で部屋に閉じこもったまま。ラモーナが気をきかせて呼んだ高校時代の同級生ジャスティン(ハリー・コニック・ジュニア)の存在もうっとうしい。情けないていたらくをバニースに責められ、ラモーナに励まされ、ようやく職業斡旋所へ行くハーディ。しかし、テレビを見ていた町の人々の目は好奇であふれ、高校の同級生だった斡旋所の担当者は当時のバーディの女王ぶりに報復するような冷たい対応をみせる。アルツハイマー病のため入院している父を見舞ったバーディは、娘とわからずにダンスを踊る父の手のぬくもりに、しばしの安らぎを感じるのだった。

昔から写真が趣味だったバーディは斡旋所の紹介で現像ショップで働くことになった。ジャスティンはバーの素っ気なさにもめげず、何かと彼女を励まし、気分を晴らそうとする。彼にとって高校時代のハーディは“女神”だった。そんな彼の心を動かされ、デートに出かけるバーディ。しかし彼がキスしようとするとためらってしまう。彼女はまだビルのことが忘れられない。「もしかすると、ビルが離れていったのは目分のせいかもしれない」。そんなハーディに対するバニースの反発は大きくなるばかり。「ママとは血がつながってない」と叫ぶバニースと、娘の言葉に傷つき悩むバーディ。そんな二人に、ラモーナはアリ塚の話を聞かせ、家族の大切さを説く。そのとき初めてバーディは母と心を通じ合えた気がした。だがその夜、ラモーナが発作を起こして倒れた。ハーディはあわてて救急車を呼ぶが、ラモーナはそのまま息を引き取る。葬式にはビルもやって来た。しかし、式が終わると彼はハーディに離婚話を挿も出して、すぐに車で帰ろうとする。バニースは一緒に帰るつもりでいたが、ビルは泣きじゃくる彼女を置いて去ってしまう。取り残されたバニースを抱きしめるバーディ。「ママを捨てないで。あなたが必要なの。愛してるわ」とハーディ。「私も」とバニース。それは二人にとって母と子の心のつながりを実感した瞬間。新しい人生の始まりだった。

スタッフ

監督: フォレスト・ウィティカー
製作: リンダ・オブスト
脚本: スティーブン・ロジャース
製作総指揮: メリー・マクラグレン、サンドラ・ブロック
撮影: カレブ・デシャネル,A.S.C.
プロダクション・デザイナー: ラリー・フルトン
編集: リチャード・チュウ
衣裳デザイナー: スージー・デサント
サウンド・トラック製作総指揮: ドン・ワス、フォレスト・ウィティカー
音楽: デイブ・グルーシン

キャスト

ハーディ・プルイット: サンドラ・ブロック
ジャスティン・マティス: ハリー・コニック・ジュニア
ラモーナ・カルバート: ジーナ・ローランス
バニース・プルイット: メイ・ホイットマン
ビル・プルイット: マイケル・パレ
トラヴィス: キャメロン・フィンレイ
トニ・ポスト: キャシィー・ナシミー

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