原題:Unstoppable

2004年/アメリカ/96分/ビスタサイズ/ドルビーSR/日本語字幕:岡田荘平 配給:ギャガ・コミニュケーションズ/配給協力:リベロ

2005年05月27日よりDVDリリース 2005年05月27日よりビデオリリース 2005年1月29日より銀座シネパトス、新宿ピカデリー4ほかロードショー

公開初日 2005/01/29

配給会社名 0025

解説


 その男にはまだ地獄の記憶がつきまとっていた・・・。国益のない場所での戦闘といわれたアメリカのボスニア紛争への介入。1995年、デイトン合意によって紛争そのものは終結したかに思われた。だが、特殊部隊の兵士として極秘任務についていた兵士ディーンには、今もその悪夢が離れなかったのだ。そこにあったのは衝撃的な戦友の死・・・絶えずフラッシュバックするその瞬間の記憶、そして警戒心が必要以上に強まる過覚醒状態。亡くなった戦友の妹であるエイミーは、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされる彼を支えようとするが、戦友の死の秘密を口に出来ないディーンは彼女に対して、心を開くことが出来なかった。そんなディーンに運命はさらに過酷な試練を与える。彼はある人物に間違われ、“XE”と呼ばれる薬物を注射されてしまったのだ。強烈な幻覚剤でありながら、潜在能力のすべてを覚醒させる“XE”。それは使用8時間後に神経系統を破壊してしまう恐ろしい薬物でもあった。鮮烈に蘇る戦場の記憶!その悪夢に立ち向かいながら、ディーンは生き残る方法を見つけなければならない。迫り来るタイム・リミット!かつて体験した地獄さえも越える、もっとも過酷な夜が始まった!
 ウェズリー・スナイプスの新たな挑戦!全米No1ヒットをカッ飛ばした「ブレイド」シリーズで、無敵のヴァンパイア・キラーを演じたスナイプスが、過去の悪夢を抱えながらも新たな未来を掴むために肉体の限界点を突破する男を演じる。90年代以降、マーシャル・アーツスターとしての印象の強いスナイプスだが、もともとはスパイク・リーの「モ‘・ベター・ブルース」や「ジャングル・フィーバー」      といった作品群でキャラクター・アクターとしても活躍してきた演技派。今回の役柄は、その両方を兼ね備えたまさに新境地といえるだろう。彼を支えるエイミーにはTVシリーズ「NYPDブルー」で4年間に渡って刑事役を演じたジャクリーン・オブラドース。強い愛情に裏打ちされたタフな行動を見事に表現する。ディーンを捕えようとする男たちには、「リーサル・ウェポン3」の悪役で知られるイギリス出身のスチュアート・ウィルソンや「ワイルド・レンジ/最後の銃撃」のキム・コーツ。監督は「映画版スター・トレック」シリーズの最高作「ジェネレーションズ」のデイヴィッド・カーソン。脚本はトム・ボーハン、撮影は「ラスト・ボーイスカウト」のベテラン、ワード・ラッセルが担当した。

ストーリー


メリーランド州ボルチモア。ディーン・ケイジ(ウェズリー・スナイプス)は陸軍特殊部隊の隊員として様々な戦場を経験したのち、退役した。最後に参加したのはボスニア紛争。そこでの体験が今なお彼を苦しめている。戦場で彼が目撃したのは戦友スコットの死。ディーンはスコットの妹エイミー(ジャクリーン・オブラドース)を愛しながらも、彼女に兄の死の真相を告げることが出来ず、帰国以来、心を閉ざしたままだった。悩んだ末、すべてを告白する決意を固めたディーンは、エイミーをダイナーへと呼び出す・・・それが、ディーンにとってもっとも長く過酷な夜になるとはその時、彼も気が付いてはいなかった。
 すべては人間違いから始まった。エイミーを待つディーンを“ある人物”と間違えた若者マクナブが彼に謎の薬物を注射したのだ。眠っていた本能が覚醒し、たちまち、マクナブを叩き伏せるディーン。直後、ディーンの脳裏に様々な戦場の記憶が鮮烈に蘇る。ダイナーを飛び出したディーンを捕えたのはマクナブの仲間であるピーターソン(キム・コーツ)だった。
 エイミーがダイナーへとやってきた時、そこにすでにディーンの姿は無かった。ボルチモア市警察の優秀な女刑事であるエイミーは、現場に最新の皮下注射器が落ちていたことに気が付き、そこから立ち去ろうとしたマクナブを逮捕する。ディーンが何かの騒動に巻き込まれた・・・そう直感したエイミーはマクナブの尋問を開始しようとするが、思わぬ邪魔が入った。FBI捜査官ジュノーが、マクナブの身柄の引渡しを要求してきたのだ。エイミーはディーンが巻き込まれた事件の大きさを知る。
 事件の背景には、自白剤としても使える強力な幻覚剤“XE”があった。それらをCIAから持ち出し転売をたくらむサリヴァン(スチュアート・ウィルソン)は近くに迫った取引の安全性を確かめるため、FBI捜査官への接触を企んでいた。そして、そのFBI捜査官と間違われたのがディーンだったのだ。
“XE”を打たれたディーンは、戦場の幻覚に悩まされながらも、閉じ込められていた場所を脱出する。“XE”には8時間で神経系統を破壊するという恐るべき服作用があった。その事実を知ったエイミーは、一刻も早くディーンを見つけ、解毒剤を注射しようと考えるが、それを持っているのはサリヴァンだけだった。サリヴァン一味もディーンがFBI捜査官だと勘違いしたまま彼を追う。夜の街に消えたディーンにタイムリミットは刻一刻と近付いていた!

スタッフ

監督:デヴィッド・カーソン
製作:トム・ジェイコブソン、ブラッドリー・ジェンケル、
   アヴィ・ラーナー、ジム・ウェダ
製作総指揮:ランドール・エメット、ボブ・ミシオロウスキー
脚本:トム・ヴォーン
撮影:ヴィクター・ゴス、ウォード・ラッセル、ロス・W・クラークソン
音楽:ルイス・フェブレ

キャスト

ウェズリー・スナイプス
ジャクリーン・オブラドース
スチュアート・ウィルソン
キム・コーツ
マーク・シェパード
アドウェール・アキノエ・アグバエ
ヴィンセント・リオッタ
デヴィッド・スコフィールド
ニコラス・アーロン
キム・トムソン

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