95万部突破のベストセラー遂に、映画化!!涙と感動のラブ・ストーリー

2005年/日本/ 配給:東映

2005年11月11日よりビデオリリース 2005年11月21日よりDVDリリース 2005年6月4日(土)全国東映系ロードショー

(C)2005「四日間の奇蹟」製作委員会

公開初日 2005/06/04

配給会社名 0004

解説


不測の事故で夢を断たれたピアニスト・如月敬輔。心に固い殻を持ちながら音楽に天賦の才を持つ少女・千織。2つの孤独な魂は、ある日、家族を失いながらも島の療養センターで明るく働く1人の女性・岩村真理子に出会い、響き合う。
突然の落雷が真理子と少女を見舞った、その時。咄嗟少女をかばった真理子に、何が起きたのか?コーラル・グリーンの海辺に立つ小さな礼拝堂が、彼ら3人に舞い降りたひそやかな〈奇蹟〉を見つめていた。人は誰もが「今」を生ぎることしかできない。けれど、そうと知りつつ過去にとらわれてしまうのも、また人。

小さな島での4日間が教えてくれた。「今」の自分を愛する、愛し方を。大切な入を支える、柔らかで強い愛を。 襲れてしまった心の欠片を繋ザるのは、ただ真っすぐな”想い”だけ。それは、人を信じるところから生まれくる。

第1回『このミステリーがすごい1』(宝島社)大賞に輝いた原作は、新鋭・浅倉卓弥のデビュー作。人が人によって癒され、救われる、その魂の響ぎ合いを瑞々しく描き切リミリオンセラーを記録。物語の通奏低音として奏でられるのは〈他者のために自らを危険に晒すことを厭わぬ〉無垢なスピリット。それは誰もがただ自分を守ることに汲々としがちな現代人の乾ききった心を撃つ!大賞選考の評論家に「出会えたことを感謝したくなる傑作」と言わしめたこの作品。メガホンを取るのは、『半落ち』で日本アカデミ一賞最優秀作品賞を受賞し、良質でヒュ一マンな演出が高い評緬を得る佐々部清。監督自身が発売当初に手にした原作に惚れ込み、自ら映画化権を獲得。脚本執筆に1年余を費やしたという熱い想いがこもる。配役は、如月敬輔に吉岡秀隆、ヒロイン・岩村真理子に石田ゆり子、楠本千織には1000名を超えるオーディションにより抜擢された尾高杏奈、医師・倉野に西田敏行、その妻に松坂慶子ほか、中越典子、鳥羽潤、平田満、石橋蓮司ら実力派が揃う。主題歌『Eternally』を歌うのは、21才の若きディーバ・平原綾香。

作品の主な舞台となったのは、山口県にある角島。四方を海に囲まれた周囲約17Kmの小さな島のランドマークは、幻想的な光を敏つ灯台。夜には降るような星空ぷ望める.朝焼けの海が紺碧に変わ塑ゆく瞬聞、茜色の塞、ミゥドナイトブルーに染まる夜……まるで理想郷のように牧歌的で美しい風景も、この映画の見どころ。全篇を彩るのはべ一トーヴェンのソナタ『月光』をはじめ、『亜麻色の髪の乙女』『別れの曲』…etc 優しく切ない<喪失>と<再生>の物語を見守る十字架の白さと、透き通るピアノのメロディが胸に沁み入る。こそ大人のためのファンタジック・ラブストーリー。

ストーリー


新進ピアニストとして将来を嘱望されていた如月敬輔は、ある夜、ロンドンの街角で1人の少女を救う。それは、異国でのコンサートを成功裡に終えたばかりの彼に取り返しのつかない大きな代償を払わせる出来事となる。ピアニストの生命線である指の神経を断裂した敬輔と、突然父母を失い、ひとりぼっちになった少女・千織一。事件は赤の他人だった2人を運命の糸で結び合わせていく。輝くはずの”未来”を奪われた敬輔は、苦悩と葛藤の中で、はからずもその少女の保護者として生き始める。そして判明した事実。サヴァン症候群と診断され、生まれながらにして脳に障害を持つ少女は、一度聴いた旋律を一音違わず再生できる特異な能力を持っていたのだ。やがて敬輔の手ほどきでピアノ演奏に才を発揮し始める千織。心に癒えぬ傷を負い、時に千織に対する呪誼にも似た思いにとらわれながらも「千織のために出来る限りのことをしてやりたい」と思う敬輔がそこにいた。ほどなく2人は、各地の施設を慰問しながら千織の演奏を披露する日々に心のやすらぎを覚えていく。

事件から5年後。慰問先の小さな島の療養センターで2人を待っていたのは、敬輔を「初恋の人」としてひそかに慕う岩村真理子だった。センター職員として周囲の人々に親しまれ明るく働く彼女もまた、人知れず”ひび割れた心”を抱え生きていた。真理子はかつて愛し愛された夫を持ち、老舗旅館の嫁として「憧れだった」大家族に囲まれて幸せな日を送っていた。が、跡継ぎを授かることができず、自ら嫁ぎ先を去った。傷心の彼女を島に誘ったのは、センター勤務の医師・倉野と妻。つらい過去を封印して生きる真理子にとって敬輔と千織の訪れは待ち望んだひととぎだった。そんな真理子の目に悲しく焼き付いたのは敬輔の左手を覆う白い手袋……。演奏会を終えた午後。中庭で姉妹のように戯れる真理子と千織を、思いもかけぬ落雷が襲う!

直後—-信じがたい奇蹟へと向かう主旋律が奏でられ始める。千織をかばって大怪我を負い、意識不明のままICU(集中治療室)に収容された真理子。彼女の命の期限はあと4日だという。その時、ショック状態から覚めた千織が敬輔にこう告げた。「私、真理子です。私は私のまま、千織ちゃんの身体の中にいるんです」一真理子の心が、千織の中に!?神の贈り物のような不思議な時間が流れゆく。そして、再び鍵盤に向かう敬輔。その時刻、天に召されゆく真理子の傍らでは、彼女を姉のごとく慕うセンターの看護師・未来が見守っていた。
小島に立つ灯台の光が暗い夜の海を照らすように、”奇蹟の時問”は消えゆく命と残される者を慈しみの光で照らし出し、彼らの心に〈再生〉への希望を紡がせてゆくのだった……。

「信じてやればいい。信じるということは、人間の脳に与えられた偉大な力のひとつだぞ」
そう言った島の医師・倉野の言葉が、心に深く突き刺さる!
人は、信じ合う人に巡り合い、救われ、そして癒される—–。

スタッフ

監督:佐々部清
原作:浅倉卓弥(宝島社刊)
脚本:朝倉卓弥
音楽:加羽沢美濃
撮影:坂江正明
照明:渡辺三雄
美術:福沢勝広
装飾:湯澤幸夫
録音:鷹野泰雄
編集:大畑英亮
企画:中曽根千治/濱名一哉
企画協力:岡本喜八
プロデューサー:菊池淳夫/間瀬泰宏/岡本みね子

主題歌:平原綾香(ドリーミュージック)

キャスト

吉岡秀隆
石田ゆり子
尾高杏奈
中越典子
松坂慶子
西田敏行
鳥羽潤
平田満
石橋蓮司

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