原題:SUMMER TIMEMACHINE BLUES

もしもタイムマシーンがあったら…とりあえず昨日にいってみる?

2005年/日本/1時間47分/DTSステレオ 配給:東芝エンタテインメント

2006年02月24日よりDVDリリース 2005年9月3日(土)、渋谷アミューズCQN、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー!!

公開初日 2005/09/03

配給会社名 0008

解説


バック・トゥ・ザ・昨日!!!
本広監督☆最新作は今日と昨日だけをひたすら往復する1day青春冒険活劇!!

◎本広監督「踊る」の次は「タイムマシン」!さらに気合の初プロデュース!!
『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』で実写映画の興行記録を塗り替え、スピンオフ企画『交渉人
真下正義』も大ヒット。日本を代表するヒットメーカー・本広克行が新たに選んだ題材は、なんとタイムマシン!!映画の企画は2003年夏、本広監督が偶然ある芝居を観た事から始まった。その芝居とは、演劇のメッカ・下北沢の劇場で上演された「サマータイムマシン・ブルース2003」という作品。京都の劇団「ヨーロッパ企画」によるこの公演は、東京進出まもない公演であるにも
かわらず「オモシロすぎ!!」と多くの観客がつめかけ話題を呼んだ。もともと芝居好きの本広監督の「原点に返って大好きな演劇とのコラボをしたい!」「タイムマシンをテーマにした映画を作りたい!」との熱すぎる思いが一気に高まり、映画化が決定。今回は自ら初プロデュースを買って出るほどの気合の入りようだ。

◎三谷幸喜でもクドカンでもなく!?
エンタテインメント界に斬新な「理数系脚本家」が登場!!
ヨーロッパ企画は1998年同志社大学においてユニット結成、00年現在の形になった劇団。脚本を手掛ける上田誠はまだ弱冠25歳。毎公演の作・演出を担当し、TVなどの構成作家としても活動中。最初に振った伏線を見事に落とす構成力は三谷幸喜の再来ともいえる実力を秘め、スピード感に溢れた会話の魅力は宮藤官九郎にも劣らない。「クドカンが永遠の中学生なら、上田クンは永遠の大学生(しかも理系)」と称される程の才能が今回の初映画脚本でみごと炸裂!!台詞のテンポの良さに笑い、パズルの様に凝った展開に頭をひねりながら、最後には誰もが膝を叩いて最初からもう一度見たくなる。また映画公開にあわせて劇場版の再演が全国主要都市で決定。劇団員も映画版に大挙出演するなど本格的なコラボも実現し、注目の劇団・ヨーロッパ企画から今後も目が離せない!!

◎人気急上昇中の瑛太が映画初主演!!
ヒロイン役は『スウィングガールズ』の上野樹里
主演を務めるのは「ウォーターボーイズ」「オレンジデイズ」などの連ドラで人気急上昇中の瑛太。
「SF研究会」の中心人物として数々と巻き起こるトラブルに対処しつつ、コミカルな演技から切なさを漂わせる表情まで見事に演じ分け、若手注目株の中でも一味違う実力を示している。ヒロイン役は『スウィングガールズ』「エンジン」と波に乗る上野樹里。今回も突飛な設定ながら、その爽やかな魅力は健在。「とある大学の写真部員」という天然な役柄だが、瑛太演じる甲本との、ほのかな恋の行方も気になるところ。他にもお笑いコンビ「ホーム・チーム」の与座嘉秋、『パッチギ!』等で注目の実力派・真木よう子、舞台やドラマ・CMなど幅広く活躍する佐々木蔵之介など、個性豊かすぎるキャラクターたちが笑いの波状攻撃をしかけてくる。特に今回は「今日と昨日の往復」という「伏線張られすぎ」な状態のため、細かいキャストの動きまで見逃せないオモシロさがてんこ盛り状態だ。

◎暑すぎる夏の魅力が画面に充満!音楽はHALFBY(ハ一フビー)、エンディング
テーマはTommy heavenly6
撮影は2004年夏、本広監督の地元・香川県でオールロケを敢行。本広組のスタッフが結集し、暑すぎる夏の空気をそのまま封じ込め、画面には「懐かしい夏の日々」が完壁に記録されている。また画面に細かく配置された小道具や仕掛の数々が見返すたびごとに新たな発見となって観る者を楽しませてくれる。全編を彩る音楽は、京都出身のDJ/トラック・メーカー=HALFBY。
さらにエンディングテーマはthe brilliant greenのヴォーカル川瀬智子のソロユニットTommy heavenly6による書き下ろし。未来志向でいながら、どこか懐かしい感覚が映画の魅力をさらに引き立たせている。

◎『スター・ウォーズ』『宇宙戦争』そして…!?今年の夏は「SF映画」に大注目!!
スピルバーグとルーカスがSFで対決する今年の夏興行。「宇宙を駆け巡る本格的SF」だけでなく、「今日と昨日をひたすら往復する日常SF」だってこんなに面白い!「ドラえもん」「Dr.スランプ」「時をかける少女」と日常生活にSF要素が違和感なく同居するのが日本発SF作品の特徴。
タイムパラドックスを今まで誰もやらなかった方法で解決する本作も、ハリウッドに引けをとらない「日本発・最新型SF作品」なのだ。また2005年はアインシュタインが「特殊相対性理論」を発表してから100周年となり「世界物理年」に指定されている。さらに《アインシュタイン没後50年》《H・G・ウエルズの古典小説「タイムマシン」出版110周年》《映画『バック・トゥ・ザ・フユーチャーPART1』封切20周年》と、タイムマシンを巡る環境も何やら賑やか。今年の夏は、いまだかつてなく斬新な作品が時空を越えて日本中を笑わせにやってくる。

ストーリー

《簡単なものがたり》
マジに暑すぎる夏、とある大学の「SF研究会」部室。SF研究などせずぐったりと夏休みを過ごす5人の男子学生と、2人の女性写真部員。前日にクーラーのリモコンが壊れて猛暑に悩まされるなか、ふと見ると部屋の隅に突然タイムマシンが!!!!「ためしに
昨日に帰って壊れる前のリモコン取ってこよう」と軽い気持ちで乗ってみたら、さあ大変。想像もつかないような事態が次々と巻き起こって…!?

《詳しいものがたり》
いつもと同じようで何だか変な夏の一日
2005年8月19日、、夏休み中の、とある大学のグラウンド炎天下の中、ユニフォームを着た5人の「SF研究会」の男子学生が野球をしている。ピッチャー小泉(川岡大次郎)大暴投、空振りする甲本(瑛太)、新見(与座嘉秋)はボテボテのゴロをトンネル。代わったピッチャー石松(ムロツヨシ)は、力強い投球でバッター曽我(永野宗典)にデッドボール。そんなユルい風景をカメラクラブの女性部員・伊藤(真木よう子)が写真に収めている。グラウンドの隅のカッパ地蔵に打球が命中して謝ったり、部室の回りをウロウロしている野良犬ケチャと戯れたりと、いつもと同じ夏のけだるい一日が繰り広げられている。
SF研の部室には様々なオモチャやゲーム、石松があちこちから集めてきたガラクタが所狭しと置かれている。みなSFの研究などせずに、クーラーのある部室で涼みながら、だらりと夏休みを過ごしているのだった。その奥にはカメラクラブの暗室があり、もう一人の女性部員・柴田(上野樹里)は来月のグループ展に向けて、SF研の顧問で大学助手の保積(佐々木蔵之介)の顔のアップを撮影している。5人は運動のあと、各自マイ洗面器を持っていつもの銭湯「オアシス」へ。すると新見が突然、愛用の「ヴィダルサスーンがない!」と騒ぎ出す。誰が取ったのか結局分からず風呂を出てからもフテ腐れたまま。石松は皆と別れて薬局の前に置かれたマスコット「ギンギン」を部室に持ってきてしまう。甲本も「ちょっと寄る所あるから」と告げ、映画館で前売券を2枚買う。実は柴田に密かに想いを寄せていて、映画に誘おうかと思っているのだった。ところが部室に帰ってくると、なぜか皆が騒いでいる。「洗面器、持ってるじゃないですか!」と曽我。「お前やっば盛り上げるなあ」と新見。伊藤や柴田も「初めて見るよねえ」「本当にやるんだ」と興味深げ。甲本は何のことだかワケが分からない。と、曽我が「こうやればいいじゃないですか〜」と手を振った勢いでアイスがすっぽ抜け、その連鎖反応で新見が持っていたコーラがクーラーのリモコンにこぼれてしまう。なんだか不思議な一日は、サイアクな事故で終わろうとしていた。

スタッフ

プロデュース・監督:本広克行 
原作・脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
プロデューサー:安藤親広
アソシエイトプロデューサー:小出真佐樹
撮影:川越一成
VE:吉川博文
照明:加瀬弘行
録音:芦原邦雄
美術:相馬直樹
装飾:龍田哲児
編集:田口拓也
助監督:波多野貴文
ラインプロデューサー:村上公一、古都真也

企画・制作プロダクション:ROBOT
製作:ROBOT、東芝エンタテインメント、博報堂 DY メディアパートナーズ、IMAGICA

キャスト

瑛太
上野樹里
与座嘉秋
川岡大次郎
ムロツヨシ
永野宗典
本多力
真木よう子
升毅
楠見薫
川下大洋
三上市朗
佐々木蔵之介

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