2005年/日本/カラー/ 配給:東映ビデオ

2010年12月03日よりDVDリリース 2010年07月21日よりDVDリリース 2005年09月09日よりビデオリリース 2005年09月09日よりDVDリリース 2005年5月14日より新宿トーア、銀座シネパトスほか全国ロードショー

(C)2005 東映ビデオ株式会社

公開初日 2005/05/14

配給会社名 0144

解説


04年、邦画界に革命をもたらした衝撃の官能ロマン『花と蛇』。カラーグラビア、袋とじ、インタビュー。あらゆる週刊誌をジャックし、インターネットでは公式ホームページがパンク寸前のアクセス数を記録する…。女優杉本彩が自らの全てを剥き出しに体当たりの熱演を見せれば、鬼才石井隆は、その体を素材にエロスをエンタテイメントに昇華させる。性の文豪団鬼六の原作を元に生まれた奇跡のコラボ。当然のように誰もがその続編を熱望した。そこで辿りついた彼らの結論、杉本のモチベーションとなる新たなテーマ。それが「狂気の愛」であった。

強烈な男の匂いに惹かれ、危険な三角関係へと嵌まり込んで行く貞淑な妻・静子。せめぎあう男のエゴと女の愛欲。その果てに待ち受ける極限の愛とは果たして?

「私の体は表現のための道具」

そう、言い切る杉本彩。男女の深い愛を描きながらも、SMシーンの過激さは前作以上。剥ぎ海老ころがし、ぶっちがいの図といった日本古来の春画の世界が、マニア特注の性具とともに汗の匂いもなまなましくスリーンに再現されていく。中でも池上亮輔に扮する遠藤憲一との愛の全裸交歓シーンは本番疑惑も起こったほど激しいつばぜり合い。全ての男を奮い立たせずにはおかない。また、今回の”エースのジョー”こと宍戸錠が夫・遠藤隆義役で共演。俳優生活50周年を迎える大ベテランも前作を観て、杉本の並々ならぬ覚悟に心揺さぶられ、「ハナヘビ」組入りを決意したと言う。今回杉本とともに愛と性の囚われ人となるのは『嗤う伊右衛門』の不二子、元ギリギリガーズルの荒井美恵子。これまで自らを覆っていた衣を脱ぎ捨て、勝負に出たふたり。

「肉体をさらせない者が魂をさらせるわけがない」

女優・杉本彩の覚悟はスタッフ、共演者全てを飲み込み、いまさらなる狂熱へと向かう。

ストーリー


美術評論家の遠山隆義には美貌の妻・静子がいた。遠山は高齢のため性的な衰えを見せていたが、貞淑な妻・静子は何の不満も感じていなかった。そんなある日、遠山はパリで暮らす若き画学生・池上亮輔えの援助を続ける価値があるかどうかの見極めを静子に託す。だが、静子の目の前に現れたのは自分の才能に絶望し、生活にも貧窮している薄汚れた一人の男であった。しかも池上にまとわりつく妹・小夜子と彼との関係は、どこか近親相姦的な匂いを発している。新しい絵をかいて欲しいと言う静子の申し出を一蹴する亮輔だったが、美しい表情の静子に画家としての心が疼き始める。そんな彼女に様々なポーズを要求し、まるでレイプするかのように絡みつき写真をとる亮輔。ついには全裸にひん剥き、荷造りヒモでがんじがらめに縛り上げる。「私が我慢しさえすれば、遠山が喜ぶ画が出きる…」。静子はいつしか亮輔との作業に陶然とのめり込んでいくのだった。
約束の日、亮輔の部屋に向かった静子はそこに自分をモデルとしたスーパーリアルな油彩を目にする。早速日本へ持ち帰ろうとする静子に亮輔は、この絵をブラックマーケットに出してみたいと申し出る。そこで自分の絵の本当の価値を知りたいと言うのだ。小夜子にそそのかされ、画商として会場となっているパリ郊外の古城へ向かう静子。だが、そこで彼女は自分をモデルとした春画を目にする。しかもそれは静子が持参した「剥き海老ころがし」の図と同じであった。愛する池上の将来を守るため、静子は自ら体を張って、その画の真贋を照明しようとする。だが、その姿を会場の隅で見つめる怪しい影があった。果たして事の真相は?

スタッフ

監督:石井隆
プロデューサー:新津岳人
企画:石井隆/松田仁
原作:団鬼六
脚本:石井隆
撮影:柳田裕男・小松高志
美術:山崎輝
音楽:安川午郎
照明:市川徳充
録音:村峰晴
緊縛指導:有末剛
助監督:阿知波孝
 

キャスト

杉本彩
遠藤憲一
不二子
荒井美恵子
伊藤洋三郎
山口祥行
品川徹
中山俊
宍戸錠

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