2004年/日本/カラー/87分/ビスタサイズ/ドルビーSR 配給:「雨よりせつなく」アソシエイツ/配給協力:シネカノン/協力:日本ヘラルド映画

2005年09月23日よりDVDリリース 2005年09月23日よりビデオリリース 2005年1月29日より、渋谷シネ・アミューズほかにてお正月第二弾ロードショー

(C)2004「雨よりせつなく」アソシエイツ

公開初日 2005/01/29

配給会社名 0553

解説



27歳。いくつも恋愛をしてきた。
結婚より、仕事に生きようとしはじめていた。
でも、ほんのささやかな出来事から、私はあの人と歩き出す。
されは、はじめての感情と出会いだった。

ファッションモデルとして多くの支持を受けている
田波涼子の映画デビュー作。

主人公は27歳、水野綾美(田波涼子)、広告代理店のマーケティング部の社員で、仕事もてきぱきとこなし、好感が持てる女性。
しかし、どこか、体温が低い感じで、自らの感情を「ないもの」にしているようにも見える…。
30歳を過ぎてから、どう生きていけばいいのか、どんな生き方があるのか、考えてはみるものの、答えは見つからないまま、時間は流れ、いつもの生活は続いていく。
こんな揺れを抱きながらも、自分を大切にしつつ、愛する人も大切にする。
自分のことだけではなく、相手にも生きる「個」の世界があることを受け入れる。
静かでありながら、強く、しなやかな生き方をつらぬく主人公の綾美役をみずみずしく演じているのは、現在、ファッションモデルとして活躍中の田波涼子。これが、映画初挑戦となる。
原作は、大ヒット曲「Jupiter」の作詞家として知られる吉元由美の短編集『いつもなら泣かないのに』。
人が生きていく上で味わう「どうしようもないこと」を、恋愛を通じて肯定的に語りかけ、この「どうしようもないこと」をしっかりと受け入れて、前を向いて生きていくことの大切さに気づいてほしいという思いが伝わる物語。
原作に流れるメッセージが、この映画でも水脈となって流れている。

ストーリー




あの人のプロポーズに、「いいよ」と答えて私は電話を切った。

「10年先、20年先、どうなりたいのか考えるべき!」とうるさく言う親友の言葉を笑って受け流し、仕事にエネルギーを注いでいる綾美(田波涼子)。そんなある日、同じ会社に勤めている倉沢彰夫(西島秀俊)を偶然フリーマーケットで見かける。
その後、残業でカップラーメンを食べようとしたら、割りばしがない…すると、ためらいなく1本の割りばしをパキッと2つに割ってくれた倉沢と話をする機会が訪れた。ほんのささやかな出来事から、綾美の日常が、少しずつ変化していく。
すれ違う。遠くから見つめる。向きあう。並んで歩く。追いかける。腕をつかむ。
隣り同士で座る。
行ったり来たり、お互いの距離を測りながら、慎重に少しずつ近づいていく二人。そして、はじめて隣り同士で座ったとき、倉沢はある女性との忘れられない過去を綾美に話す。フリーマーケットで「製造中止の旧式ラジコン飛行機」を探しまわっていた理由も。けれども、なぜアルバムに昔の彼女の写真がないのか、なぜ同じ花を毎月買うのか。その理由は語られないまま、物語は進み続ける。やがて、綾美の行動によって、二人の関係は、ずれていく。「綾美…結婚しようか…」ふたつの孤独をひとつの幸せにしようとする倉沢の気持ちに、綾美はどんな答えを見つけたのだろうか。

スタッフ

原作:吉元由美「いつもなら泣かないのに」(大和書房刊)
企画:小滝祥平/河野聡
監督:当摩寿史
製作:安田匡裕/川城和実/島本雅司
プロデューサー:加藤悦弘/森谷晁育/村上比呂夫
音楽:佐藤史朗
音楽プロデューサー:慶田次徳
撮影:藤澤順一(J.S.C)
照明:上田なりゆき
録音:小野寺修
美術:冨田麻友美
編集:高橋幸一
装飾:陣野公彦
助監督:猪腰弘之
製作担当:湊谷恭史
ポスタースチール:斎藤清貴
脚本協力:長谷川康夫
監督助手:水野貴之/森義仁
撮影助手:向後光徳/彦坂みさき/秋山都
録音助手:永井重生/竹内久史

キャスト

田波涼子
西島秀俊
黒坂真美
杉崎政宏
池田政典
中村靖日
鈴木雄一郎
栗山かほり
田村直子
恩田括
原楠緒子
伊藤俊輔
岩本昌子
大高佐知子
杉本佳奈子
斎田吾朗
中村良平
澤田よしみ
加藤太郎
笹野高史
綾田俊樹
大河内浩
深浦加奈子

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