原題:Kiss, Kiss, Bang, Bang

2005年10月21日全米公開

2005年アメリカ映画/2006年日本公開作品/103分/ 6巻/2822 m/ シネマスコープ・サイズ/SRD・DTS・SDDS/日本語字幕: 小寺陽子 配給:ワーナーブラザーズ

2006年09月08日よりDVDリリース 2006年4月8日より、TOHOシネマズにて独占ロードショー

(C) 2006 Warner Bros. Entertainment Inc.

ビデオ時に変わった場合の題名 キスキス,バンバン

公開初日 2006/04/08

配給会社名 0085

解説


L.A.の謎は、
ゲイか泥棒に
任せろ
出会ってはいけない2人が出会った。
そこは天使の消えた、天使の街。
ケチな泥棒ハリー・ロックハートにとって、L.A.は陽光降り注ぐ希望の街のはずだった・・・タフでこわもての私立探偵ペリー・バン・シュライクとコンビを組まされるまでは。ハリウッド映画のオーディションにパスし、スクリーンテストを受けることになったハリーは役作りのため、本物の探偵につくことになったのだ。そして、覗くことになったL.A.の裏の顔。光が明るく強いほど、生まれる影は深く濃い・・・ハリーが知るハリウッドの闇の真実。この街の人々には皆、秘密がある。

L.A.の謎はディープ。解けば解くほど罠にハマる
そんな中、ハリーは女優として活躍中という幼馴染みハーモニーと再会するが、彼女もまた何やらいわくありげ。やがて、彼女の妹が不可解な死を遂げたことをきっかけに、ハリーもまた誘惑と欲望の罠の中に落ちてゆく。3時間に死体が3体。きっかけは甘いキス、でも最後はBANG!?
 胸に残るのは初恋の切ない思い出か、それとも弾痕か。だが、恋は落ちなきゃわからない、謎は撃たなきゃ解けやしない。

極上のミステリーは
KISSで始まりBANGで終わる・・・
“L.A.には人の生き血をくらう連中とゲイしかいない”、ハリーはそんなL.A.を揶揄する言葉が真実だとも知る。唯一、頼りになると思っていた探偵ペリーは“ゲイ”だった。“泥棒”+“ゲイ”・・・掟破りな探偵コンビが解き明かすハリウッドの真実とは!
 そして、ハリーの切ない初恋の行方は?
 『キスキス,バンバン』、それは極上のクライム・アクション、本物のハードボイルドを知る大人の合言葉だ。

ゲイと泥棒。ハリウッドの掟破りコンビに
カンヌ国際映画祭も驚愕!
純然たるエンターテインメントながら、そのクオリティの高さから、カンヌ国際映画祭でプレミア上映された本作は、その類まれなキャラクターの魅力で辛口の批評家と目の肥えた観客両方の絶賛を集めた。が、それもそのはず、観る者を虜にしたコンビは映画通なら誰もが知る“本物”の問題児たちだったのだ。ハリーを演じたロバート・ダウニー Jr.(アカデミー賞主演男優賞ノミネート『チャーリー』(92))、“ゲイ”ペリーを演じたヴァル・キルマー(『バットマン・フォーエヴァー』(95)、『アレキサンダー』(04))は、ともに“ヤク中”と“ワガママ”で知られるワルたち。とびきりのワル2人がハリウッドの真実を暴き出す・・・それこそが、この作品最大の皮肉でもあった。「ハリーにもまっとうな暮らしを望む気持ちはある。でも、どうしていいかわからないんだ。僕も一時期はそういう人間だったさ」とダウニーJr.が言えば、「ふてぶてしい人間を演じるのは楽しいね。なかなかそういう役はまわってこないけど」とキルマー。この2人ほど、掟破りな探偵コンビにふさわしく、また楽しんで演じることの出来るスターはいなかった。そして、そんな2人を引き回すワケあり美女を演じるミシェル・モナハンは、シャーリーズ・セロン主演『スタンドアップ』(05)などを経て、トム・クルーズのメガヒット・シリーズ第3弾となる『M:i-3』でヒロインを務める注目の新進女優である。
 カンヌ国際映画祭では、キャラクターの魅力だけでなく、粋で巧みなストーリーテリングも絶賛された。監督を手がけたのは、これがデビュー作となるシェーン・ブラック。脚本家としては『明日に向って撃て!』(70)のウィリアム・ゴールドマンらと肩を並べ、“一本400万ドル”というハリウッド最高クラス。だが、「バディ・ムービーとフィルム・ノワールに、これまでにないロマンティックで独創的なテイストを加えたい」と今回、脚本のみならず監督にも進出した。ブラックを全面的にバックアップするためプロデュースを買ってでたのは、『マトリックス』(99・03・03)シリーズなどで、手がけた作品の総興行収入が50億ドルを超えるヒットメーカー=ジョエル・シルバー。ハリウッドの裏の裏まで知り尽くしたキャストとスタッフが作り出した極上のエンターテインメント、それが『キスキス,バンバン』だ。

ストーリー






「地獄へ落ちろ、ジョニー・ゴッサマー」と女は私に言った。
女は流れるようなドレスに全身を包んでいる。
だが、どうやらしっぽを見せたようだ。
——ジョニー・ゴッサマーの探偵小説『この街で死ぬのは一度だけ』より

警察に追われて飛び込んだ先はハリウッド映画のオーディション会場・・・しがない“コソ泥”だったハリー・ロックハート(ロバート・ダウニーJr.)にも突然、運がめぐってきたように思えた。オーディションをパスし、探偵役のスクリーンテストを受けることになったハリーは、ハリウッドの有力者であるハーラン・デクスター(コービン・バーンセン)の紹介で、役作りのため本物の探偵とコンビを組むことになる。現れたのは“見た目はタフでコワモテ”いかにもハリウッド・セレブ御用達のイケメン探偵ながら、通称“ゲイ”ペリーことペリー・バン・シュライク(ヴァル・キルマー)。ペリーは足でまといになりそうなハリーに苛立ちを覚えるが、ハリーは探偵らしい所作を身につけようと必死についてまわる。
 ハリーは一方で、ずっと憧れ続けていた幼馴染み、ハーモニー・フェイス・レイン(ミシェル・モナハン)と再会した。彼女は女優を目指してハリウッドにやってきたものの開花する時期を逃して、焦る日々を送っていた。彼女を励ますハリー。ハーモニーはキュートな微笑みを返すが、ハリウッドの人種には裏がある。彼女は天使なのか、悪魔なのか。
 ペリーとともに尾行していたはずの美女が目の前でいきなり死体となって発見されたのを皮切りに、ハリーの周囲が騒がしくなり始める。L.A.には底知れない闇がある・・・そう気がついたときにはもう遅かった。3時間に3つの死体。前後してハーモニーの妹も不可解な自殺を遂げた。張り巡らされる欲望と誘惑の罠、一体、何が起きているのか。
 やがてハリーとペリーが追う奇怪な事件の数々とハーモニーの妹の死が、ひとつの線で結ばれ始める。そして、2人が暴き出すハリウッドの真実の顔とは・・・。

スタッフ

シェーン・ブラック(監督/脚本)
ジョエル・シルバー(製作)
スーザン・レビン(製作総指揮)
スティーブ・リチャーズ(製作総指揮)
マイケル・バレット(撮影)
アーロン・オズボーン(美術)
ジム・ペイジ(編集)
キャリー・モロー(共同製作)
ジョン・オットマン(音楽)

キャスト

ロバート・ダウニーJr.(ハリー)
ヴァル・キルマー(ペリー)
ミシェル・モナハン(ハーモニー)
コービン・バーンセン(デクスター)

LINK

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