原題:Alfie

2004年11月5日アメリカ公開

2004年/アメリカ/カラー/105分/ 配給:UIP映画

2005年11月25日よりスペシャル・コレクターズ・エディション&プレミアムBOX<限定版>DVDリリース 2005年7月9日、日比谷シャンテ・シネほか全国ロードショー

公開初日 2005/07/09

配給会社名 0081

解説



2004年の『コールド・マウンテン』そして2005年『アビエイター』『クローサー』などの話題作で、今、ハリウッドでもっとも美しいと呼ぱれる男、ジュード・ロウ。彼が、持ち前のセクシーな美貌を最大限に生かし、アメリカ中の女性を夢中にさせた噂の主演最新作「アルフィー」。世界で最もトレンディな都市マンハッタンを舞台にした、最高にスタイリッシュで粋なラブ・ストーリーである。
ジュードが演じるのは、大都会NYに住む、とびきりおしゃれなラブ・ハンター、アルフィー。セクシーなブルーアイ、ウイットにとんだ会話、そしてイギリス男ならではの洗練されたスタイル…。女性なら誰もが虜にならずにはいられないニューヨークのロンドンボーイ役は、イギリス出身で、ハリウッドきっての色男として知られるジュードにとって、決定打ともいえるはまり役だ。だが、本人は、最初この役をひきうけることに戸惑いもあったという。
「アルフィーのように、女たらしで二枚目の、女性にとってもてる役は、どんな役者にとっても試練なのです。でも今回は脚本がすごくよかったので、やらないわけにはいきませんでした」と、ジュード。そして彼は、オスカーやゴールデン・グローブに何度もノミネートされた抜群の演技力で、一見軽いプレイボーイにみえるアルフィーの心の暗部までを、生き生きと演じ切ることに成功した。
ジュードがアルフィーを演じることが決まると、ハリウッドからオスカー・レベルの女優たちが集まってきた。プレイボーイのアルフィーが唯一安らげる女性ジュリーを演じるのは、アカデミー助演女優賞を受賞した実力派女優マリサ・トメイ。アルフィーと浮気を楽しむ人妻役には、人気テレビ・シリーズ、「アリー・マイ・ラブ」でのコミカルな演技が話題を呼んだジェーン・クラコウスキー。また、シャネルを身にまとうリッチなビジネス・ウーマンを、これまたオスカーの受賞経歴を何度も持つスーザン・サランドンが、ゴージャスなムードたっぷりにセクシーに演じている。
そして、セレブ好きならなんといっても注目したいのは、この映画がきっかけで私生活でもジュード・ロウと交際し、先日、婚約を発表して世界中のゴシップ誌をにぎわした新進女優、シエナ・ミラーだ。今や、クロエ・セヴィニーやスカーレット・ヨハンソンと並んで、次世代のファッション・リーダーとしても注目を集める彼女。本作ではそんなシエナのグラマラスな魅力をおおいに堪能することができる。
スタイリッシュなメンズ・ファッションを身にまとい、日々、”運命の女性”を求めて都会をさまよい歩くアルフィー。安らぎを求める愛、セックスだけの愛、友人から彼女を奪う危険な愛…。本作に登場するニューヨークに暮らす男と女のさまざまな愛の形は、まさに男性版「セックス・アンド・ザ・シティ」。彼が出会ういくつかの愛の姿は、あるときは大胆なほどセクシーで、あるときは切ないほど胸にせまる。また、数々の浮かれたアヴァンチュールの後で、アルフィーが味わう孤独は、男性女性を超えて、都会に生きるシングルなら誰もが共感できることは間違いないだろう。劇中でジュードが語る数々の”アルフィー語録”とともに、本作はまさに都会に生きる男女の”愛のバイブル”としても見応え充分なのだ。
登場人物たちの、華やかで洗練された衣装もみどころの一つだ。この映画の元となったオリジナル版『アルフィー』(マイケル・ケイン主演)では、60年代のスインギング・ロンドンのムードを見事に描いて話題を呼んだ。舞台をNYに移した本作のファッションも抜群のセンスで観客を楽しませてくれる。マルタン・マルジェラのスーツを華麗に着こなす主人公アルフィーをはじめ、イヴ・サンローランからシャネル、グッチなどのブランド・ドレスから,フランスの人気デザイナーがこの作品のために作ったドレスまで、60年代のティストに現代的な味わいをミックスさせたファッションは一見の価値あり。またアルフィーの恋を彩る、いかにもニューヨークを感じさせる風景…リズとの密会に使われた”ウォルフォ一ド・アストリア・ホテル”や、シャネルのブティック、ソーホ一、グリニッチ・ビレッジ、マジソンスクエア・・・。名所をさりげなくちりぱめたおしゃれな映像も魅力的だ。そして、この映画のムードを最高に盛り上げている最大の要素が、音楽だ。なんと本作のために曲を書き下ろしたのは、「ローリング・ストーンズ」のミック・ジャガーと「ユーリズミックス」のデイヴ・スチュワートというゴールデン・コンビ。彼らは本作を見て即座に、テーマ曲とオリジナルの3曲を書き下ろすことに決めたのだという。とくに、ミック・ジャガーが書いたアルフィーについての詩・・・”彼はその魅力、虚勢、尊大さという顔の下にもうひとつの顔をもっている”・・には、アルフィーという男の真実が見事に描写されている。
「この仕事を心から楽しんでやることができたよ」と、ミックは語る。彼らが書いたテーマ曲は、すでに今年のゴールデン・グローブ賞と放送批評家協会賞で最優秀主題歌賞を受賞した。
監督は、かつて『プライベート・ベンジャミン』で、ゴールディ・ホーンにオスカーを与え、最近ではハリウッドで『花嫁のパパ』シリーズを手がけ大ヒットをとぱしているチャールズ・シャイア。本作では製作と脚本も手掛ける多才振りを発揮。見事新たなジャンルヘの転身を遂げた。
衣装も、脚本も、音楽も、すべてが極上のワインのように酔える『アルフィー』。
本作が、この夏、大人の映画ファンにとって見逃せない作品になるのは間違いないだろう。

ストーリー



アルフィー・エルキンス(ジュード・ロウ)は、極上の女性たちとの出会いを求めてイギリスからニューヨークにやってきたハンサムなプレィボーイ。リムジンの運転手をしながら、リッチな人々をマンハッタンの街に連れて行き、ときには寂しい女性客とのメイク・ラブを楽しむ。自由でお気楽な独身生活をエンジョイしていた。
今晩のお相手は、週に一度のペースでデートしている人妻のドリー(ジェーン・クラコウスキー)。夫のサムとは6ヶ月もセックスレスだというドリーにとって、アルフィーは最高の快楽を提供してくれるアヴァンチュールのお相手だ。彼女と甘いひとときを楽しんだ後、アルフィーはシングルマザーのジュリー(マリサ・トメイ)の家におしかける。
夜中の3時におしかけた彼をあきれながらも家に入れてくれたジュリーは、アルフィーにとって長年の恋人ともいえる存在だ。ジュリーが自分との結婚を望んでいることを薄々感じながらも、そんな彼女の気持ちは重荷に感じるアルフィー。責任をとらない自由なシングルライフこそ、アルフィーの求めるものなのだ。
次のお相手は、彼にとっても予想外の女性となった。それは、長年のビジネス・パートナーで、親友のマーロン(オマー・エップス)が愛する女性、ロネット(ニア・ロング)。マーロンの恋の仲裁役をかってでたつもりが、セクシーな親友の彼女と寝てしまったのだ!もしかして、ロネットこそ”運命の女性”かもと思いながら・・。
さすがに自己嫌悪に襲われたアルフィー。だが、翌日、意外な結果がマーロンによってもたらされる。アルフィーとの一夜でストレスが解消したのか、ロネットが彼とのプロポーズにOKしたというのだ。いっきに気が抜けたアルフィー。そんな彼に「死より恐ろしい」変化が訪れる。インポテンツになってしまったのだ!おまけに、ロネットに妊娠疑惑が持ち上がり、精神的に追いつめられる。
だが、またもやアルフィーに運命の女神が微笑む。美容界の女王と呼ばれる超リッチな年上のビジネスウーマン、リズ(スーザン・サランドン)から、お誘いのお声がかかったのだ。舞い上がるアルフィーには、親友のオマールがビジネス・パートナーを解消し、郊外に引っ越すというショッキングな出来事も気にならない。
運がむいてきたアルフィーに、クリスマスの奇跡が訪れた。リムジンに乗った若者たちから誘われたパーディで、完壁な美しさを持つビーナス、ニッキー(シエナ・ミラー)と出会ったのだ。スーパーモデル級のスタイルとルックスをもったブロンド美女、ニッキーは、アルフィーを完全に有頂天にさせた。彼女こそ”赤い糸で結ばれた女性”なのか?
たが、恋愛の絶頂期が終わりをとげたとき、アルフィーは美しすぎるニッキーの欠点が許せなくなった自分を感じる。別れを切り出そうとするアルフィーに、もう一度やり直したいというニッキー。だがアルフィーは、いつもそばにいて心から安らぐことができたジュリーこそ運命の女性だったのではと気づくのだが・・・

スタッフ

監督・脚本・製作:チャールズ・シャイア
製作総指揮:ダイアナ・フィリップス
      ショーン・ダニエル
撮影:アシュレイ・ロウ
編集:パドレイク・マッキンリー
音楽:ジョン・パウエル
   ミック・ジャガー
   デイヴ・スチュワート  

キャスト

ジュード・ロウ
マリサ・トメイ
スーザン・サランドン
オマー・エップス
ニア・ロング
ジェーン・クラコウスキー
シエナ・ミラー

LINK

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