氷雨

原題：Ice Rain

2004年1月16日韓国公開

2004年／韓国映画／104分／カラー／ビスタ／ドルビー・デジタル 配給：エスピーオー

2005年12月22日よりＤＶＤリリース 2005年4月9日〜5月27日、韓流シネマ・フェスティバル2005にて公開

公開初日　2005/04/30

公開終了日　2005/05/06

配給会社名 0116

解説

ストーリー

2003年１月１4日べ一ス・キャンプ
アラスカのベース・キャンプからアシアク山の頂上は遠くに見える。危険な高さにそびえる山を前に、見つめるチュンヒョンの表情は何かを切望するように厳しく見える。長い間、山に登っていなかったチュンヒョンは、雪をいただいた山の美しい風景全てに恍惚とした。その夜、5人の登山者たち、チュンヒョンと友人インス、ミョングン、ガンホ、ウソンは、頂上への登頂が成功するよう祈って酒を酌み交わした。喜びと希望に溢れた雰囲気だったが、ウソンの表情は時折憂鬱そうだ。

2003年1月15日
凍りついた尾根、段丘の中間で大いなる期待をこめて登山がスタートした。登山隊は全力を尽くしてスパイクを打ち込み山を登り始めた。険しい氷河エリア、氷河の割れ目、寒風吹き荒ぶ雪の斜面、急な煙突上の氷柱、前哨地点を過ぎた後、夜になり登山隊は海抜19,648フィート付近の氷ついた尾根にキャンプをはった。チュンヒョンは青みがかった月の光を眺めて思いに耽っていた。一方、ウソンは寝袋の中に横たわり、山の周囲の暗闇を見つめていた。静寂な夜の空の下、彼らは同じ事を考えているようだった。

2003年1月16日　アシアク山の頂上で
翌日の急な氷の尾根で、登山隊は120度を超える斜面の絶壁に向き合う。インスは深呼吸し巨大な氷河にスパイクを打ち込んだ。突然、スパイクが滑り落ち氷の塊がインスの腕に激しくぶつかった。救急措置をしたが、彼の腕は腫れ上がり動かせそうもない。危機的な状況のため、インスはついに医療担当のガンホと共に山を降りることにした。チュンヒョン、ミョングン、ウソンだけが頂上を目指して重い足取りで進み始めた。三人は急な険しい尾根を登り、ついに頂上に辿り着く。眼下に曲がりくねった白い雪原を見下ろしながら、彼らは頂上を征服したという思いで喜びが溢れた。しかし、お祝い気分の中で、彼らは山脈を覆う暗雲に気づいてなかった。

2003年1月17日　尾根づたい
登山者たちは天候の予期せぬ変化に気づき、急ぎ下山の準備を始める。まさにこの瞬間、光が彼を照らした。落雷だった。悲鳴の止む前に、ミョングンのリュックサックは燃えて爆発し、彼の体も宙に舞った。ミョングンのカタパルトがウソンの側を過ぎ、彼の体がものすごい速度で落下し始めた。ウソンもロープに吊るされ宙吊り状態になり、振り子のように揺れた。ウソンの体重をロープが支えきれず、彼も遥か下の雪原に落下した。すぐに氷状の大雪がチュンヒョンの頭上に降り注ぎ、彼も山に向って飛び込んだ。

2003年1月17日　氷極地帯
アシアク山は静寂に包まれた。ウソンは喘ぎながら雪に覆われた地に痛々しく立ち上がった。彼は登山仲間を徹底的に捜したが、ミョングンはどこにも見当たらなかった。しばらくしてウソンは、かろうじてチュンヒョンが雪の中に埋まっているのを見つけた。だがチュンヒョンの足はひどい脱臼で、骨が足から突き出ていた。これを見て、ウソンは死の不安と恐怖に取り懸かれる。幸運にも意識が戻ったチュンヒョンは、痛みに耐え、むしろウソンを気遣っている。悪天候で、救助隊はいうまでもなく非常装備も期待できない。更に悪いことに、チュンヒョンの足は次第に感覚がなくなってきていた。チュンヒョンとウソンはこれが単なるアクシデントではなく、深刻なトラブルであることを徐々に認識した。とうとう二人は、眠らずに生き残るためにお互いの事を語り始める。チュンヒョンもウソンも、深く愛し、彼らを山に導いた女性の思い出を語る…

2003年1月18日　氷の洞窟
彼らの目は霞んできていたが、お互いの女性への思い出は明瞭だった。突然ウソンは不思議な予感がして少しの間語るのを中断した。彼らの最愛の人の思い出は、キョンミンという名の女性に重なった。キョンミンヘの愛が成就されずに終わったチュンヒョンは、常に彼女の心をとらえていた相手が、ウソンに他ならなかったことに気づく。ウソンは、チュンヒョンのキョンミンヘの愛が、彼がこれまでに感じたことがない程強いものであることを知った。しばらく彼らは言葉を失い、奇妙な因縁にしばられた関係に直面し、挫折感に打ちひしがれた。一方、雪に覆われた山は次第に彼らを飲み込みつつあった。

スタッフ

監督：キム・ウンスク
製作:クー&フィルム
製作総指揮:パク・ムソン
プロデューサー:コ・ボンハン
共同プロデューサー:パン・チュソン
ライン・プロデューサー:チェ・ギドク
原案:コ・ボンハン
脚本:キム・ユンソクパク・ミヨンソ・ジヨン
撮影:ユン・ホンシク
照明:チャン・ヨンミン
編集:キム・サンブンキム・ジェブン
音楽:チョ・ヨンウク
サウンド・ミキサー:カン・ボンスン
プロダクション・デザイン・:キム・ミノ
衣装:キム・ヒジュ
メイク:チャン・スンホ
特殊効果:キム・ビョンキ
登山コーディネーター:チャン・ソンクォン
スタント:ジョン・ムンシク

キャスト

イ・ソンジェ
ソン・スンホン
キム・ハヌル
ユ・ヘジン
キム・ジョンハク
イ・スンフン
イ・へサン
イ・チョニ
キム・ジニ
チョン・ジョンヒョン
キム・ヒョンチャン
キム・ユンミ
イ・イェウォン
イ・スンジュン
チュ・チョノ
チョ・ギョンネ
チョ・イヘン
イ・サンユン
キム・ジノン
ホン・ユテク
キム・ジュチョル　　　

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