原題:THE NOTEBOOK

誰にでも帰りたい夏がある。

2004年6月25日アメリカ公開

2004年/アメリカ/カラー/123分 配給:ギャガ・コミュニケーションズ

2005年09月23日よりDVDリリース 2005年2月5日より、丸の内プラゼールほか全国松竹・東急系にてロードショー

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公開初日 2005/02/05

配給会社名 0025

解説



NYタイムズ・ベストセラーリストに1年以上ランクインしたヒット小説
 オスカー受賞プロデューサーであるマーク・ジョンソンと、当時ニューライン・シネマの製作部長だったリン・ハリスは、まだゲラ刷り段階だったニコラス・スパークスの小説“THE NOTEBOOK”(96)を読み、その後7年をかけてこの小説の映画化に尽力した。「特に気に入っていたのは、燃え上がる瞬間を描くだけでなく、永続性をも描くラブ・ストーリーという着眼点だった」とジョンソンは回想する。
ニック・カサヴェテス監督もゲラ刷りを読み、この小説に描かれた「永遠の愛」というテーマに惹かれた1人である。「この愛情物語は、“彼らのラブ・ストーリーの始まりへと戻る旅路だ”という言葉を通じて展開していくんだ」とニックは語る。「誰でも初恋を経験する。何かを愛すことなく世の中を生きていける人間などいない。そして人は振り返り、“もし”と考える。この物語はそれを描いている」と原作者のニコラス・スパークスも語るように、燃え上がる激しい恋の情熱と、長い長い時間を超えて続く愛の継続性を同等に織り込むことに成功したこの小説は、広い世代の共感を呼び、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーリストに1年以上(56週間)ランクインする大ヒットとなった。

ストーリー



何ひとつほんとうに失われたものはない。
世界のあらゆるものは失われるはずはない…。

とある療養施設にひとり暮らす初老の女性(ジーナ・ローランズ)。老いこそ迎えてはいるが、たたずまいも美しく過ごす彼女はしかし、情熱に生きた過去の想い出をすべて失ってしまっている。そんな彼女のもとに、定期的に通う初老の男がいる。デュークと名乗るその男(ジェームズ・ガーナー)は、彼女の気分が比較的よさそうな時を見計らい、物語を読み聞かせてやっているのだ。語られるのは、古き良き時代の、アメリカ南部の小さな町の、きらめくような夏の恋物語-。

1940年、ノース・カロライナ州シーブルック。渡り鳥の渡来する美しい川と朝靄に霞むしだれ柳。歓びに溢れたこの陽光の土地に、家族とともにひと夏を過ごす為にやってきた、まだ10代のアリー・ハミルトン(レイチェル・マクアダムス)。南部の大都市チャールストンの裕福な家庭に育った良家の子女である。カーニバルの夜、友人とはしゃぐ彼女を見かけた地元の青年ノア(ライアン・ゴズリング)は、ひとめで彼女と自分が赤い糸で結ばれていると直感する。「きみが望めば道化にも詩人にも、気の利いたヤツにも迷信家にも、勇敢にもダンサーにも、何にでもなれる。君が望みさえすれば。」そう言って彼女を笑わせたノアに、自分のとりまきにはいないロマンチシズムと心地よい強引さを感じたアリーもまた、激しく彼に惹かれていくのだった。
良家のひとり娘と材木工場で働く青年の恋は熱く燃え上がる。ある暑い夜、郊外の古い家にアリーを連れ出したノアは、その1772年に建てられた家を改築することが自分の将来の夢だと語る。ノアに出会って、自分の本当に好きなことは絵を描く事だと初めて自覚したアリーは、その家にアトリエを作って欲しいと頼む。そして2人は、ついにその夜将来を誓い合うのであった。しかし幸せの時は長くは続かない。「17歳に愛の何が分かる?」と、2人の交際を認めない彼女の両親が、アリーをチャールストンに連れ戻してしまったのだ。…夏は終わった。アリーは学校へ、ノアは勃発した第二次世界大戦へと、互いの世界を引き裂かれてゆく。ノアは毎日アリーに手紙を書いた。365日毎日手紙を書いた。「愛してる、今もだ。」しかしノアの悲痛な愛の告白は、彼女の母親にひそかに妨害され、アリーのもとに届くことはなかった。
想い出を胸の奥深くにしまって鍵をかけたアリーは、戦時下にボランティアで看護した元兵士、ロン(ジェームズ・マーズデン)との新たなる恋に落ちる。富裕な弁護士であるロンとの縁組に、今度は両親も大賛成であった。そして、ロンとの結婚式も目前にせまったある日。なにげなく手に取った地元の新聞で、アリーは1枚の写真を目にする。彼女が見たのは、見事に改築されたあの家の前に無愛想に立つ、少し大人びたノアの姿。
激しく動揺するアリー。忘れかけていた胸のなかの炎が再び大きく燃え始めるのを感じたアリーは、もう一度シーブルックを訪れる決意をする。

「それで彼女はどちらを選んだの?」と、無邪気に尋ねる初老の女性。優しく微笑み返すデューク。ノアとアリーの情熱の物語が、やがて2人に巻き起こす奇跡を待ちながら…。

スタッフ

監督:ニック・カサヴェテス
原作:ニコラス・スパークス
製作:マーク・ジョンソン
   リン・ハリス
   アブラム・ブッチ・カプラン
脚本:ジェレミー・レヴェン
   ジャン・サルディ
編集:アラン・ハイム、A.C.E
撮影:ロベール・フレース、A.F.C
プロダクション・デザイン:サラ・ノウルズ
音楽:アーロン・ジグマン

キャスト

ライアン・ゴズリング
レイチェル・マクアダムス
ジーナ・ローランズ
ジェームズ・ガーナー
ジェームズ・マーズデン
サム・シェパード
ジョアン・アレン

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