原題:HAUTE TENSION

リュック・ベッソン率いるヨーロッパ・コープが放つ 本格的スプラッターホラーがついにベールを脱ぐ

2004年シッチェス04カタロニア国際映画祭 ヨーロッパ・ファンタジー作品グランプリ 監督賞/主演女優賞/メーキャップ賞 受賞

2003年6月18日フランス公開

2004年/フランス/カラー/91分/ヨーロッパ・コープ提供/R-15 ヨーロッパ・コープ=アレキサンドル・フィルム製作 輸入元:ヨーロッパ・コープジャパン 配給:ファントム・フィルム

2007年01月12日よりDVDリリース 2006年8月26日(土)、シネマ・メディアージュ他公開予定

©2003 EUROPACORP-ALEXANDRE FILMS

公開初日 2006/08/26

配給会社名 0442

解説


『リング』『呪怨』といったジャパン・ホラーの台頭、そして『テキサス・チェーンソー』や『ドーン・オブ・ザ・デッド』など名作群のリメイクによって、今や空前のにぎわいを見せるホラー映画界。だがそこには、定型化された驚かしのスタイルや確立したビジュアル・テクニックとは無縁の、ひたすらに恐怖だけを追及した、”真に恐ろしいホラー”の姿が失われて久しい。
しかし映画ファンの間で「残忍すぎて直視できない」「あまりにもストロングな直球勝負の恐怖体験」と囁かれながら、その血量の多さと残酷さゆえに日本での公開が見送られ、長らく”封印”状態だった作品がある。それこそが真に恐ろしいホラー映画、フランスが生んだ恐怖のスプラッター最終兵器『ハイテンション』だ!!
『悪魔のいけにえ』のような狂気を全編ににじませ、噴水のように鮮血が飛散するスラッシャー描写満載の本作を監督したのは、ホラー界期待の新星アレクサンドル・アジャ。1999年に弱冠20歳で劇場長編映画『フリア』を撮り、25歳で本作『ハイテンション』を作りあげた彼は、“生”への執着心と“死”への恐怖心をキネティックに構成し、血の腐臭ただよう残酷演出を徹底。そのスタイルはあたかも『死霊のはらわた』の頃のサム・ライミや『ブレインデッド』の頃のピーター・ジャクソンを彷彿とさせる。そして本作でその手腕を認められ、今年公開される『サランドラ』のリメイク『ザ・ヒルズ・ハブ・アイ(原題)』の監督に抜擢されたのだ。
キャストは殺人鬼から友人を救うために闘う女子大生マリーに『ぼくセザール 10歳半 1m39cm』のセシル・ドゥ・フランス。そして殺人鬼役には『カルネ』『クリムゾン・リバー』の個性派フィリップ・ナオンと、フランスならではの強力布陣。また特殊メイクに『サンゲリア』『砂の惑星』の巨匠ジャネット・デ・ロッシを招くなど、CGでは味わえない生々しいリアリティ構築と、コアなホラーマニアへの目配せが実に心憎い。
ホラー映画ムーブメントの革命的作品として生をうけながら、そのあまりの残酷さゆえに長く存在することを秘するところとなった『ハイテンション』。その現物はまさにタイトルどおり、観る者すべてに極度の緊張(ハイテンション)を強いて映画館の座席に縛りつけるだろう。

ストーリー




[悪夢……]
 深い森の中をショートヘアーの女性が、激しく息を切らせ、裸足で必死に走っている。脇腹からは出血し、Tシャツを赤く染めていた。誰かに追いかけられているのか……。

[親友]
 自動車の後部座席でショートヘアーのマリー(セシル・ドゥ・フランス)が、悪夢から目覚めた。運転しているのは親友のアレックス(マイウェン)。都会の喧噪から逃れ、アレックスの実家で一緒に試験勉強に励む予定である。
 2人は言いたいことが素直に言い合える関係であり、侮辱的なスラングだって、お互いの心を理解しているからこそ、ジョークとして笑って聞き流すことができた。

[惨劇のはじまり……]
 アレックスの実家の周囲には、森とトウモロコシ畑が広がり、2人を誘惑するような邪魔なものは一切なかった。ただその日だけは、その付近を古びたトラックが走っていた。
 2人は夜遅くに目的地の実家に到着。家には、アレックスの両親と幼い弟トム、そして愛犬がいる。
 マリーが部屋のベッドで横になっていると、玄関のドアベルが何度も鳴った。
部屋の窓から階下の玄関を見ると、そこには帽子を被った男が立っていて、そのずっと後ろには、古びたトラックが停車してある。
 一階で雑務をしていた父親ダニエルが“一体誰か?”と玄関を開けてみると、その男が
鋭利な刃物で斬りつけてきた。血だらけになって倒れ込むダニエルは、もはや虫の息。必死で逃げようとするが、玄関を開けて侵入してきた男によって殺害される。それは男の残忍さが充分に伝わってくるほどの酸鼻極まる方法だった。

[恐怖と接近するマリー]
 マリーは慌てながらも機転を働かせた。自分の荷物を急いで隠し、綺麗にベッドメイクをし直し、洗面器の水気を拭き取り、誰も生活していない部屋のように見せかけたのだ。殺人鬼が部屋に入ってくると、マリーはベッドの下でジッと息を殺していた。部屋を念入りにチェックした殺人鬼が部屋から出ていくと、今度はアレックスの部屋の方から悲鳴が聞こえてきた。
 マリーは両親の寝室に入り、密かに電話を探すがなかなか見つからない。突然、物音がして急いでクローゼットに隠れていると、血だらけになった母親が息絶え絶えで這ってきた。その背後には、あの怖ろしい殺人鬼が……。

スタッフ

監督:アレクサンドル・アジャ
プロデューサー:アレクサンドル・カルカディ&ロベール・ベンムッサ
製作:アレクサンドル・フィルムズ=ヨーロッパコープ
脚本:アレクサンドル・アジャ&グレゴリー・ルヴァスール
美術:グレゴリー・ルヴァスール
撮影監督:マクシム・アレクサンドル
録音:ピエール・アンドレ
編集:バクステール
音編集:エマニュエル・オジャール

キャスト

セシル・ド・フランス
メイウェン
フィリップ・ナオン
フランク・カルフン
アンドレイ・フィンティ
オアナ・ペレア
マルコ・クラウディウ・パスク
ジャン=クロード・ド・グロス
ボグダン・ウリテスク
ガブリエル・スパイユ

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す