原題:LEMONY SNICKET'S A SERIES OF UNFORTUNATE EVENTS

2004年12月17日アメリカ公開

2004年アメリカ/ドリームワークス提供 配給:アスミック・エース

2009年04月10日よりDVDリリース 2005年09月16日よりビデオリリース 2005年09月16日よりDVDリリース 2005年5月3日(祝)、丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー公開

公開初日 2005/05/03

配給会社名 0007

解説



「ハリー・ポッター」シリーズ、「指輪物語」、「ナルニア国ものがたり」など、ファンタジー映画化が潮流の一つとなっている昨今の映画界。この流れの中に、世界で40言語に翻訳され、3000万部を売り上げているベストセラーの「世にも不幸なできごと」シリーズが映画化、『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』が新たに登場する。ただし、作者自らが「ハッピーエンドを読みたい読者はこの本を開かないように」と語るように、ボードレール三姉弟妹に悲しく悲惨な出来事が次々と降りかかる。あまりに可哀想で読むのを止められず、世界中の読者を釘付けにしたベストセラーで、ほかのファンタジーとは一線を画した原作である。全米では、昨年12月17日に公開され、週末興収第一位をゲットし、すでに1億1500万ドルを突破して、大ヒットとなった。このいまだかつて類を見ない、ファンタジー・エンタテインメントがいよいよ日本に上陸する!

ボードレーツ家のヴァイオレット、クラウス、サニーは幼いが、賢い三姉弟妹。長女のヴァイオレットは天才発明家、智恵とひらめきで日常の発明品を作るのが大好き。長男のクラウスは本の虫で、普通の人が一生かかっても読みきれない量の本をすでに突破している。末っ子のサニーは噛むことが大好き、どんなものでも噛み付いたら離さない女の子。ある日、3人が海辺で遊んでいる時に哀しく怖ろしい知らせが届く。自宅が火事になり、両親は焼け死んでしまった、というのだ。三姉弟妹の巨額な遺産はヴァイオレットが成長するまでは使えず、身寄りの無い3人は遠縁の親戚オラフ伯爵が預かることに。だが、伯爵は欲張りな悪人で、3人はすぐに伯爵が彼らの遺産を掠め取ろうとしていることに気付くのだった・・・。

次々と三姉弟妹に襲い掛かる災厄を、彼らがいかに智恵と勇気と果断な行動力ではねのけていくのか? 少年、少女の頃に読んだ「小公女」、「小公子」、「フランダースの犬」などを髣髴とさせるような主人公に訪れる不幸、「トム・ソーヤの冒険」を思い起こさせる前向きなピュアさ、「少年探偵団」で興奮した手に汗握る謎とサスペンス・・・。ファンタジーの基本を踏まえながらも、アクション、アドベンチャー、ミステリ、サスペンス、スペクタクルとエンタテインメントとしての映画の要素をふんだんに取り込み、オープニングとエンド・クレジットの粋な演出と映画ファンを徹底的に楽しませる趣向を満載にしているのが嬉しい。数々の本や映画を楽しんできた永遠の少年、少女から、まだ人生に潜むあらゆる事象に触れていない現在の少年、少女まで、感動と興奮を与えてくれる超一級のエンタテインメントが『レモニー・スニケットの世にも不幸な物語』である。

映画化に際しては、キーキャラクターとなるオラフ伯爵に『トゥルーマン・ショー』と『マン・オン・ザ・ムーン』で2度のゴールデン・グローブ賞を受賞しているジム・キャリーを配し、三姉弟妹に『ゴースト・シップ』のエミリー・ブラウニング、『ロード・トゥ・パ^ディション』のリアム・エイケン、1歳でTVデビューを果たした双子のカラ&シェルビー・ホフマンと清新にキャスティング。脇には贅沢にも、アカデミー賞に13回ノミネートの偉業を誇る名優メリル・ストリープ、『ラスト・サムライ』や『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』などイギリス映画にはなくてはならぬ名優のティモシー・スポール、『ホーム・アローン』の慌て者のお母さん役でお馴染みのキャサリン・オハラ、『Queen Victoria 至上の恋』などの独自な演技で定評あるビリー・コノリー、アメリカの人気エンタテイナーで『ディボース・ショー』のセドリック・ジ・エンタテイナー、『トラフィック』などユニークな顔貌で貴重な脇役として活躍するルイス・ガスマン、人気コメディアンで『アメリカン・パイ』のお母さん役で知られるジェニファー・クーリッジなど、原作の面白さを具体的な映像として実現出来る厚い実力俳優陣を揃え、さらに映画の案内役である原作者のレモニー・スニケットの声としてジュード・ロウが魅力的な語りを披露している。

観客を最初から最後まで魅き込む、物語世界から映像世界への翻訳者には手練れのフタッフを揃えて、万全を期している。そうした徹底的なまでの態勢を完備した辣腕プロデューサーたちが、『アメリカン・ビューティー』から『ザ・リング』まで手掛けるウォルター・F・パークス&ローリー・マクドナルド、『アルマゲドン』や『タイムライン』などエンタテインメントに腕を奮うジム・ヴァン・ウィック、『トゥルーマン・ショー』や『めぐりあう時間たち』など現代のクラシックを送り出すスコット・ルーディン、『ラグラッツ・ムービー』や“The SpongeBob SquarePants Movie”など特異なコメディを造りだすジュリア・ピスター&アルビー・ヘクト、そして初期コーエン兄弟監督作の名カメラマンにして『アダムス・ファミリー』や『メン・イン・ブラック』で制作兼監督をこなすバリー・ソンエンフェルド。監督に『シティ・オブ・エンジェル』、『ムーンライト・マイル』のブラッド・シルバーリングを迎えて、『ギャラクシー・クエスト』や『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』で映画のための物語世界を執筆した脚本家ロバート・ゴードンが原作の最初の3冊をまとめた巧妙な脚本を見事に映像化。撮影監督に『リトル・プリンセス』と『スリーピー・ホロウ』で2度のアカデミー賞候補となったマニュエル・ルベツキ。プロダクション・デザインに『スリーピー・ホロウ』でアカデミー賞美術賞に輝く、コーエン兄弟作品でお馴染みのティム・バートンの盟友リック・ハインリスク。編集にアカデミー賞6回候補中3回受賞、スティーヴン・スピルバーグ組の大ヴェテランであるマイケル・カーン。衣装に『若草物語』、『愛されし者』、『スリーピー・ホロウ』でアカデミー賞候補となり『シカゴ』で衣装デザイン賞受賞のコリーン・アトウッド。音楽はやはりアカデミー賞6度候補で『アメリカン・ビューティー』でグラミー賞とイギリス・アカデミー賞を受賞したトマス・ニューマン。視覚効果スーパーヴァイザーにインダストリアル・ライト&マジックで『ツイスター』、『プライベート・ライアン』、『パーフェクト・ストーム』と3度のイギリス・アカデミー賞に輝くスティーヴン・ファングメイアー。この素晴らしいスタッフは、本年度の美術監督組合、衣装デザイナー組合、視覚効果協会の賞候補に、ゴールデン・サテライト賞では撮影と編集部門の候補に挙がっている。さらに、アカデミー賞でも、音楽、美術、衣装デザイン、メーキャップと4部門ノミネートに輝いた。現ハリウッドで最強のスタッフが結集し、観客を異世界に誘う最高のエンタテインメントに結実することに成功した。

ストーリー



ヴァイオレット(エミリー・ブラウニング)クラウス(リアム・エイケン)、サニー(サラ・ホフマン、シェルビー・ホフマン)のボードレール三姉弟妹は裕福な両親に愛され、何不自由なく暮らしていた。長女のヴァイオレットは14歳で発明の天才。知恵とひらめきで日常の発明品を作るのが大好き。長い髪が目に入らないようギュッとリボンで結んでいる時は、、彼女が何かの発明に熱中しているという印。長男のクラウスは本虫で、読んだことは全て暗記していた。末っ子のサニーは噛むことが大好き、どんなものでも噛み付いたら離さない女の子。そして言葉の代わりに意味不明な言葉を口にする年頃だ。

ある日、海辺で遊んでいる3人のもとに、恐ろしい知らせが届く。自宅が火事で全焼し、両親は焼け死んでしまった、というのだ。こうしてボードレール家の三姉弟妹は、ある日突然孤児になった。知らせを持ってきたのは銀行家であり遺産管理人のミスター・ポー(ティモシー・スポール)。三姉弟妹の巨額な遺産はヴァイオレットが成長するまで使えず、身寄りの無い3人は遠縁の親戚オラフ伯爵(ジム・キャリー)が預かることに。

役者であるというオラフ伯爵は古い洋館に住んでいた。だが、伯爵は欲張りな悪人で、3人はすぐに伯爵が彼らの遺産を掠め取ろうとしていることに気付く。オラフは子供たちに小さな屋根裏部屋をあてがい、山のような雑用を言いつける。三姉弟妹はオラフの理不尽さに戸惑いながらも、力をあわせてげなげに生きていくのだった。後見人として正式な手続きが済んだとたんにオラフは子供たちの暗殺を図る。車に子供たちを閉じ込め、汽車がやって来る線路上に放置した。汽葬は迫ってくる。3人はどうなるのか?だが、クラウスの知識とヴァイオレットのとっさの発明とサニーの丈夫な歯のおかげで3人は一命をとりとめる。そこへちょうどミスター・ポーがやってくるが、彼はオラフの恐ろしい暗殺計画には気づかず、サニーに車を運転させたと誤解して、後見人の資格を剥奪する。

ひとまずオラフの手を逃れた3人が次に預けられたのはモンティおじさん(ビリー・コノリー)の家。爬虫類学者のモンティは子供たちが着くやいなや「ペルーに移住する」と言い出す。一風変わったモンティに戸惑う子供たちだが、彼の優しさに触れ次第に打ち解ける。ところがそこへ現われたのがステファノと名乗る男。子供たちは即座に彼がオラフであることをみ屋ぶるが、モンティは助手のグスタフの代わりだと信じ込む。やがてモンティもstファノを怪しみ始めるが、狙いは子供たちではなく自分の研究だと勘違い。オラフに殺されてしまうのだった。ミスターポーや警察がステファノに丸め込まれそうになったその時、サニーが体を張って、オラフの嘘を証明。悪事がばれそうになったオラフはすぐさま姿を消す。

子供達が次に連れてこられたのは、ジェセフィーンおばさん(メリル・ストリープ)の家。おばさんはかつての夫アイクとともに世界中で様々な冒険をしていたが、アイクの死後はありとあらゆるものを恐れいている。そんな超心配性のジョセフィーンを街へ連れ出す子供達。そこへ現れたのがシャム船長と名乗る男。それはまたしてもオラフの変装だった。今回も子供たちがいくら訴えてもジョセフィーンは信じず、船長(オラフ)を家に招いてしまう。しばらくして子供たちが家に帰るとジョセフィーンの姿はなく、窓には大きな穴が空き「子供たちの養育をシャム船長に任せる」という書置きが残されていた.だが、クラウスはこの書置きが遺書ではなく、ジョセフィーンからのメッセージだということに気付く。暗号を解読した子供たちは恐ろしいヒルのいる湖を渡って「どろどろ洞窟」に行き、ジョセフィーンに再会。だが、連れ戻す途中、湖の上でオラフに見つかってしまう…。

オラフの屋敷に連れ戻された三姉弟妹。婚姻関係がない限り、子供たちを殺しても一銭にもならないことを知ったオラフは、自分が役者であることを利用し、「すてきな結婚」という公演を突然企画。隣人のストラウス判事をおだてて出演させ、劇中でヴァオイレットと結婚式を挙げようと企む。本物の判事の立会いみ懸癖結婚の誓いをすれば、たとえ舞台の上だろうと婚姻が成動するのだ。オラフはサニーを人質にしてヴァイオレットに出演を強要。必死で抵抗するヴァイオレットを、そして人質となったサニーを必死で助けようとするクラウス。

果たして、3人はオラフ伯爵の魔の手から無事に逃げ切ることができるのか?そして・ボードレール三姉弟妹に幸せな日々は訪れるのだろうか?

スタッフ

監督:ブラッド・シルバーリング
原作:レモニー・スニケット
脚本:ロバート・ゴードン 
撮影:エマニュエル・ルベツキ
音楽:トーマス・ニューマン
製作:ウォルター・F・パークス
   ローリー・マクドナルド

キャスト

ジム・キャリー 
メリル・ストリープ 
ジュード・ロウ 
エミリー・ブラウニング 
リアム・エイケン 
カラ&シェルビー・ホフマン
ティモシー・スポール 
キャサリン・オハラ
ビリー・コノリー 
セドリック・ジ・エンタテイナー
ルイス・ガスマン 
ジェニファー・クーリッジ 

LINK

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