誰か地球を止めて…

2004年/日本/105分 配給:ラブコレクション製作委員会

2005年01月19日よりビデオレンタル開始 2005年01月19日よりDVD発売開始 2004年11月27日より渋谷シネ・ラ・セットにて順次ロードショー!

公開初日 2004/11/27

配給会社名 0541

解説


2003年寺島しのぶ主演で話題となり、第25回横浜映画賞・監督賞他5部門、第52回マンハイム国際映画祭特別賞など、数々の賞を受賞した「ヴァイブレータ」で東京〜新潟、『機関車先生』(04)では瀬戸内の風景をバックに感動的な人間ドラマを描いた廣木隆一監督が、今回、二人の女性の“ガールズ・ライフ・イン・トーキョー”をテーマに描いたのが、『ガールフレンド』である。カメラマンの仕事を順調にこなしながらも戸惑いを感じているキョウコ(山田キヌヲ)と、8年前に自分を捨てた父親へのコンプレックスを抱えている美容師見習いのミホ(河井青葉)。二人が出会い、カメラを通して裸になって行く…。
主演を演じるのは、オーディションで選ばれ、この映画がデビュー作となる山田キヌヲと、「エロ番長」シリーズ「ともしび」(04)で主演をつとめた河井青葉。二人のフレッシュで大胆な演技とリアルな表情が切なくもさわやかな感動を呼ぶ。二人を取り巻く人々を、「世界のおわり〜world and girl friend〜」の渋井清彦(KEE)、作家として活躍しながらも「赤目四十八瀧心中未遂」(03)など女優としても活躍中の内田春菊、「花と蛇」(04)で話題をさらった杉本彩、メトロファルスのヴォーカリストである伊藤ヨタロウ、そして廣木作品の常連でもあり最新作「ラマン」にも出演している田口トモロヲと、個性派揃いの面々が揃った。脚本には「東京ゴミ女」(00)の及川章太郎、撮影を「ヴァイブレータ」の鈴木一博、美術を「ヴァイブレータ」の林千奈、編集を「機関車先生」の菊地純一と、廣木組おなじみの実力派スタッフたちが手がけている。そして音楽は関西を拠点に活躍するponyのアルバム「leafsongs」 から3曲提供してもらい、それぞれのシーンで主人公たちの心情を印象の深いものにしている。特にひまわりが咲き乱れるシーンは鮮烈で印象的である。

ストーリー


フリー・カメラマンとして仕事が軌道に乗ってきていたキョウコ(山田キヌヲ)は、半年前彼氏に振られて以来、酒の勢いで男と寝るということを繰り返していた。一方で、仕事の合間に撮り溜めた趣味としての写真を、アート・ディレクター・いさ子(杉本彩)に見せていた。キョウコの才能に気付いていたいさ子は、キョウコに「自分にとっての写真とは」を考えさせる。キョウコは、その意味にあと一歩を踏み出せずにいた。そんな折キョウコに、男性誌の素人ヌードグラビアコーナーを撮ってみないかという、新しい仕事が持ち掛けられる。引き受けたキョウコはモデル探しを始めるが、一向に見つからない。諦めて帰ろうとした時、擦れ違った一人の女の子に何かを感じ、追いかけて必死に説得する。彼女は長崎から上京し美容師を目指すミホ(河井青葉)だった。ミホは美容師見習いで毎日忙しく働きながらも、心のどこかに穴が空いているようだった。それは8年前に離婚して去った父親(田口トモロヲ)と偶然再会したものの、娘を見ても全く気付かなかったことに憤りと寂しさを感じていたからだった。ミホは、父親に対する復讐として、ヌードモデルになることを了承する。ホテルに入った二人は、何気ない会話を交わしながら撮影を始めるものの、ミホはやはり嫌気がさして部屋を出ていってしまう。静寂が訪れた部屋の中で、1人残されたキョウコ。だが、ミホは再び部屋に戻り、いつしかお互いのことを話し始める。そして二人は再び、カメラのファインダーを通してお互いを写し出していく…キョウコの撮ったミホの写真は、いさ子にも高い評価を受け、「女にしか撮れない、男のヌード」をテーマに撮るよう言われる。キョウコは一度夜を共にした飲み仲間、DJミミオ(渋井清彦)をヌードモデルに選ぶ。ところがミホを撮った時のような気持ちにはなれず、ミミオにもそれを見抜かれてしまう。自分にとって写真とは何かを考えるキョウコ。一方ミホは、思い切って父親に会い、自分の感情をぶつけようとしていた…

スタッフ

監督:廣木隆一
脚本:及川章太郎

企画制作:アルチンボルド
製作:ラブコレクション製作委員会
  (ヒューマックスコミュニケーションズ、ジャム・ティービー、
   カルチュア・パブリッシャーズ)

キャスト

山田キヌヲ
河井青葉
渋井清彦(KEE)
伊藤ヨタロウ
内田春菊
日向文
磯村千花子
杉本彩
田口トモロヲ

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