2004年/日本/カラー/95分 製作・配給:向井プロダクション

2005年12月10日より王子100人劇場にてロードショー 2005年8月6日より新宿トーア、立川シネマシティにてロードショー 2004年11月6日より福岡市AMCキャナルシティ13ほかにて全国順次ロードショー公開 2004年10月30日より、熊本シネパラダイスにて公開 2004年9月25日より『鹿児島ミッテ10』にて上映

公開初日 2004/09/25

配給会社名 0529

解説

「GOING WEST 西へ・・」(97)「故郷」(98)に続く高齢者をテーマにした映画の3部作の最終章。21世紀のこの現代社会において、いかに人として豊で楽しい人生を送ることができるのかということをテーマに、同そうかいや初恋の相手など様々な人々と会うことによって生きる喜びやいのちの尊さを感じ、またこれからの人生を精一杯に生きていこうとする笑いあり感動ありのロードムービー。
「GOING」において人間の記憶という問題を提起、「故郷」において高齢者の体力という問題をとりあげ、本作「同窓會」では生活をしているなかでの、孤独の感情を埋める”集合”について描く。

ストーリー

昭和17年、「旧制高等学校七高」ナインは夢中で白球を追っていたー。
舞い上がる砂塵の中で破壊されていく青春があった。
悪夢のような戦争!無惨にも引き裂かれてゆく愛。
学生たちは、とりとめなく失われていく人生のなかで、容赦なく叩きのめされていた。
あるものは己を捨て山にこもり、ある者は日本を捨て外国に逃避した。
俊作(加藤剛)も同様に散って逝った親友に対する罪悪感を抱き、ペルーへ渡った。

俊作はこの世の全てに絶望を感じ、60年ぶりに故郷・鹿児島に帰ってきた。
俊作は、七高野球部時代の同級生に巡い、
日本の風景の良いところで自分の人生を終えようと思っていたのだ。

七高野球部の同級生、キャッチャー・勝洋(愛川欽也)には初恵(池内淳子)という妹がいた。
俊作と初恵は相思相愛のなかであった。
俊作は「同窓会をしよう」という勝洋の誘いを断り、別れを告げ、ひとり汽車に乗り込んだ。
その頃、初恵が女将をつとめる料亭「みらく」では
「勝洋がいなくなった」と初恵、養女の香代子、店に来ていた七高野球部の同窓生たちが騒いでいた。
突然、俊作の前に現れる勝洋。
「い、行こう。一緒に行っもんそ」勝洋は俊作の覚悟を見抜いていた。
そして二人の珍道中が始まる。−
七高野球部の同窓生たちが二人を捜す中、
月光写真家・正子(川原亜矢子)や伊衆院(コロッケ)など様々な人々と出会い、
生きる喜び、生命の尊さを全身で感じる俊作であった・・・。

スタッフ

監督:向井寛
ゼネラルプロデューサー:向江寛城
プロデューサー:内藤三郎、宗豊
脚本:吉田茂水、小水ガイラ、向井寛
撮影:鈴木史郎
照明:長谷川明夫

キャスト

加藤剛
愛川欽也
池内淳子
川原亜矢子
コロッケ
宍戸錠
和田勉
奥村公延
ぼんちおさむ
前田瑠美

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