月猫に密の弾丸

ギャングvs 化け猫！奇想天外な怪談フィルムノワール！！ 第三弾「ホラー番長」シリーズ（監修＝高橋洋）

2004年／日本／カラー／70分／DV／16:9サイズ／ 企画・製作・配給：ユーロスペース 協力：映画美学校(NPO)

2005年04月02日よりＤＶＤリリース 2005年03月04日よりビデオレンタル開始 2004年10月16日より渋谷ユーロスペースにてロードショー

(c)2004ホラー番長製作委員会

公開初日　2004/10/16

配給会社名 0131

解説

ストーリー

　人形師、大角（勝矢秀人）は、本人と見分けがつかないほど精巧なダミーロボットを作る技術を持っていた。それに目をつけたギャングの手下、隻眼のクロキン（涼平）は、組織のナンバー２である追分（菅田俊）の女で、自分が惚れているマリ（田中伸子）のダミーを作らせ、それを身代わりにマリを自分のものにしようと企む。マリは猫のように自由奔放な女性で、人間嫌いの大角も、ダミー人形作りの合間にマリの魅力にすっかり虜になってしまうほどだった…。
　やがて、大角が作り上げたダミーを使って追分を罠にはめ、組織を掌中に収めるクロキン。だが予期せぬことに、マリも大角の魅力に引かれてしまっていた。やがてクロキンとマリの婚礼の日が訪れる。結婚に気の進まぬマリは、ささいなことから自分の飼い猫を虐待するクロキンを見て、発作的に沸騰したコーヒーを浴びせてしまう。悲鳴をあげるクロキン。彼が撃った拳銃の弾丸は狙いを逸れマリのからだを撃ち抜いた。マリの鮮血が飼い猫の白い死骸を赤く染める…。
　二人の婚礼を阻止しようと駆けつけた大角は、仕方なくマリの遺体を奪って逃げる。嫉妬に狂ったクロキンは、自分がマリを撃ったことも知らないまま、大角の後を追った。
　その頃、とあるマンションに住む若い夫婦、雪（永岡佑）とカーコ（鶴水瑠衣）の間に、不思議なことが起きていた。突然、カーコが別人のような振舞いをし始めたのだ。どうやら、階上の怪しげな部屋に迷い込んだとき異変に会ったらしい。それは、大角がクロキンから身を隠すために借りた部屋だった。やがてギャングたちは大角の居場所を突き止め、彼の部屋に上がり込む。しかし、そこにマリの遺体はなく、なぜかクロキンは、階下にいたカーコのことを「マリだ」といい、彼女を連れ去ってしまう。カーコを救うためクロキンの邸宅に向かう大角と雪。ところがカーコは、大角にマリのような口ぶりで悪態をつくとクロキンの残された左目を引っ掻いて猫のように逃げてしまった。
　辻褄の合わないことの連続に混乱する大角。しかし、自分の部屋にあったマリのバスケットケースの中に猫の死骸を見つけ、すべての怪異は、この殺されたマリの飼い猫の仕業であると悟る。化け猫が復讐のためにカーコに取り憑き、大角をもたぶらかしていたのだ。クロキンから狙われるカーコを救うためには、すべてに決着をつける他はないと考えた大角は、最後の決闘に向かう。しかし、クロキンに出し抜かれ、工房の壁に生き埋めにされそうになる大角。だが、勝ち誇るクロキンは化け猫の霊力に狂わされ、自らの命を落とすのであった。大角も復讐を遂げた化け猫の妖術から解き放されると、死んだマリと再会するために工房へ戻った。彼女の死体は大角自身が自分の工房の壁に塗り込めていたのであった。

スタッフ

監督：港博之
脚本：松山堅二郎、港博之
プロデューサー：堀越謙三、平田樹彦、大野敦子
共同プロデューサー：池崎嘉康、瀬端文雄、村上比呂夫、有吉司、堀越崇
音楽：長嶌寛幸、堀内久彦
撮影：猪本雅三
照明：阿倍力
美術：山本ゆい
編集：熱海史郎
録音：小宮元
振り付け：国嶋素香
アクション指導：原田光規
銃器効果：遊佐和寿、Sion
プロダクションマネージャー：田中深雪
キャスティング：小川真司
制作担当：岡村忠征
助監督：藤本周
衣装：宮本茉莉、森幸代
ヘアメイク：河野顕子
装飾：東野敦
製作：アットエンタテインメント、アドネス、ジャパンケーブルキャスト、カルチュア・パブリッシャーズ、
　　　パノラマ・コミュニケーションズ、ユーロスペース

キャスト

勝矢秀人
涼平
田中伸子
鶴水瑠衣
永岡佑
菅田俊

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