原題:Pas sur la bouche/Not On The Lips

心まで歌い出す、ゴージャスなひととき

2004年セザール賞、助演男優・衣装・音楽3部門受賞

2003年12月3日フランス初公開

2003年/フランス/115分/DOLBY SR/DOLBY DIGITAL/DTS/ビスタサイズ 提供・配給:ギャガ・コミュニケーションズ Gシネマグループ 協力:タキコーポレーション/字幕翻訳:古田由紀子 宣伝:ギャガGシネマ海×オフィス・エイト 配給:ギャガ・コミニュケーションズ

2005年05月06日よりDVDリリース 2004年12月25日、正月第一弾 シャンテシネほか全国順次ロードショー

公開初日 2004/12/25

配給会社名 0025

解説


≪ゴージャス!うっとり!ミュージカル!ザッツ エンタテイメント!!≫

1925年、アールデコのモダニズムが花開くパリ。そこは口紅をつけ、煙草をふかし、シャネルの5番を香らせたファッショナブルな女性たちがさっそうと行き交うモードの都。
そんな時代を背景に、恋する男女のすれ違いを、心浮き立つ愉しい音楽にのせてゴージャスに描いた、本格ミュージカルがフランスからやってきた。フランスのアカデミー賞であるセザール賞で主要9部門にノミネート、うち衣装デザイン賞など3部門受賞に輝いた話題作である。

黄金期ミュージカルの魅力を、王道とも言える正攻法の演出で現代に甦らせることに成功した本作の登場は、世界の映画ファンを大いに沸き立たせた。

誰もが楽しめるハッピーでロマンティックなラヴストーリー。全篇を流れる20曲以上もの親しみやすいミュージカル・ナンバー。映画・演劇界を代表する美男美女スターと個性的な実力派たちの豪華なアンサンブル。ため息の出るような20年代ファッションと、美術品とも言える見事なセット。心躍るこのミュージカルは、上質な芝居を観るような楽しみをたっぷりと感じさせてくれる。

本作は1925年にパリでロングラン・ヒットを記録したアンドレ・バルド作の傑作オペレッタ「Pas sur la bouche!」を映画化したもの。監督はセザール賞7部門受賞に輝いた『恋するシャンソン』以来これが6年ぶりの待望の新作となった、今年82歳の巨匠アラン・レネ。
キャストにはフランス映画界を代表する演技派たちが贅沢に顔を揃えた。ジルベルトとジョルジュの夫妻を演じるのは最近のレネ作品の常連で、ともにセザール賞を二度受賞しているサビーヌ・アゼマとピエール・アルディティ。ジルベルトの妹アルレットに『ダニエルばあちゃん』『アメリ』の個性派イザベル・ナンティ。『アメリ』でリュミエール賞に輝いたオドレイ・トトゥは、恋するユゲット役でスウィートな魅力を全開させる。キッチュな芸術家シャルレに扮するのは『ヒューマンリソース』でセザール賞、リュミエール賞など数々の映画賞に輝いたジャリル・レスペール。狂言回しのファラデル役を演じるのは『奇人たちの晩餐会』でセザール賞を受賞したダニエル・プレヴォー。『マトリックス』シリーズなど普段はシリアスな役どころが多いランベール・ウィルソンは、たどたどしいフランス語を操るアメリカ人エリック・トムソン役で意外な二枚目半ぶりを発揮して笑わせる。また本作でセザール賞助演男優賞を受賞した大ベテラン、ダリー・コールが管理人フォアン夫人役で見せる筋金入りの爆笑演技にも要注目。

ストーリー


誰もが誰かに恋してる!

1925年、巴里。美しい女性ジルベルト(サビーヌ・アゼマ)は実業家の夫ジョルジュ(ピエール・アルディティ)と理想的な結婚生活を送っている。しかし彼女は刺激がない毎日に耐えられず、言い寄ってくる男性たちとの火遊びを楽しんでいた。彼女はアメリカ滞在中にエリック(ランベール・ウィルソン)という男性と離婚した経歴を持っていて、それだけは決して夫にばらすわけにはいかなかった。なぜなら夫は「女性は最初に抱かれた男性のことを一生愛するもの」という考えの持ち主で、当然のように妻の貞淑を信じて疑わず、彼女がバツイチだなんて夢にも思っていないから。ところがこともあろうにジョルジュは仕事の取引相手としてエリックと偶然知り合い、しかも友情を抱くまでになってしまう。未だに元妻ジルベルトへの想いを捨てきれないエリックは彼女に接近し、そして一方ジルベルトは離婚したことを夫に隠そうと奔走するはめになる。新進気鋭の芸術家青年シャルレ(ジャリル・レスペール)は、ジルベルトの火遊び相手。彼は火遊びを超えて、いつかジョルジュから彼女を奪ってやると、常にチャンスをうかがっている。そしてそのシャルレに情熱的な想いをぶつける恋する乙女ユゲット(オドレイ・トトゥ)も加わり、誰もが結果を予想できない恋愛ゲームが繰り広げられることになるのだが…。

スタッフ

監督:アラン・レネ
脚本:アンドレ・バルド
音楽:モーリス・イヴァン
撮影:レナート・ベルタ
衣装:ジャッキー・ブダン
編曲:ブリュノ・フォンテーヌ

キャスト

ユゲット・ヴェルブリ:オドレイ・トトゥ
ジルベルト・ヴァランドレ:サビーヌ・アゼマ
アルレット・プマイヤック:イザベル・ナンティ
ジョルジュ・ヴァランドレ:ピエール・アルディティ
フォワン夫人:ダリー・コール
シャルレ:ジャリル・レスペール
ファラデル:ダニエル・プレヴォー
エリック・トムソン:ランベール・ウィルソン

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