原題:Head in the Clouds

本年度アカデミー賞女優シャーリーズ・セロン受賞後初主演作品 二人は運命に従い愛し合い、運命に抗って夢を見た…

2004年9月17日全米初公開

2004年/アメリカ/カラー/121分/シネマスコープ/ドルビーデジタル 配給:ギャガ=ヒューマックス/協力:エイベックス

2005年04月20日よりビデオリリース 2004年10月30日、みゆき座他全国東宝洋画系ロードショー

公開初日 2004/10/30

配給会社名 0025

解説




第二次大戦下、盛衰のパリ。
激動の歴史の中で真実の愛を追い求めた女の美しくも儚い感動のラブストーリー。

「世界で最も美しい50人」に選ばれるほどの美貌を持ちながら、「モンスター」で13キロ以上も体重を増やし実在の連続殺人犯に挑戦、その迫真の演技でアカデミー賞ほか世界中の映画賞を総ナメしたシャーリーズ・セロン。
彼女の次なる挑戦は「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラを彷彿とさせる、純粋であるがゆえに奔放に生きながらも、やがて真実の愛に目覚める女性、ギルダ。14歳の時に占い師から「あなたの34歳以降の人生が見えない」と告げられたことで、懸命に生き急ぐギルダは、運命の恋人ガイと出会いながらも、芸術の花咲く1930年代のパリで戦渦の現実に背を向け、時に女優、時にカメラマンと、留めもなく自己を表現し、ガイや友人のミアとの享楽的な生活を謳歌し続ける。しかし迫りくる戦争の脅威は、やがて彼女自身を大きく変えていく・・・。
「モンスター」に続いてシャーリーズ・セロンは、栄華を極める人生の衰退の中で本当に大切なものを見出す心情の変化を、見事に演じきる。

共演は、ギルダとの愛を貫くガイ役に実生活でもパートナーであるスチュアート・タウンゼント、ギルダとのミステリアスな関係を感じさせるミア役にペネロペ・クルス。
更に「戦場のピアニスト」でピアニストを匿うドイツ人将校を演じたトーマス・クレッチマンが、ギルダの運命を大きく変えるドイツ兵役を再び印象的に演じる。

監督・脚本は「泉のセイレーン」や「妻の恋人、夫の愛人」で高い評価を得るジョン・ダイガン。撮影監督に「スィートヒアアフター」のポール・サロッシー。プロダクション・デザインのジョナサン・リー(「エリザベス」)と衣装のマリオ・ダビグノン(「ロミオ&ジュリエット」)が見事に当時のパリを再現する。ギルダの人生の光と影に歩調を合わせるかのように、舞台となる第二次世界大戦前後のパリの街角も栄枯盛衰の表情を見せる。
時に退廃的なまでに艶やかに輝き、時に色褪せた写真の様に打ちのめされるパリの風景は本作の影の主役ともいえるだろう。
撮影はカナダのモントリオール、フランスのパリ、そしてイギリスのロンドン、ケンブリッジ、サセックスと5都市で敢行。

戦争に翻弄されていくパリを舞台に美しくも儚い愛を描く感動のラブストーリーがここに誕生する。

ストーリー




1933年、英国の貧しい大学生ガイ(スチュアート・タウンゼント)は、ささいなことから美貌と天真爛漫な振る舞いで名高い上流階級の娘ギルダ(シャーリーズ・セロン)と出会う。全く生きる世界が違うゆえにお互いに強く惹かれ合い、一夜を共にする二人。しかし、ギルダはガイの愛の告白を受け入れることなく華やかでスリルのある人生を求め、単身パリへと旅立っていく・・・。

3年後、大学を卒業したある日、忘れかけていたギルダからの手紙に導かれパリに渡ったガイは、女優やカメラマン、アーティストと次々と自己表現の場を求め、華やかに暮らすギルダと再会する。しかし、芸術活動の援助を目当てにパトロンとベッドを共にすることを止めない奔放なギルダ。彼女は、14歳の時に占い師から「あなたの34歳以降の人生が見えない」と告げられたことが脳裏から離れず、とにかく生き急いでいた。
そして、その願いは、恋人のガイ、スペインの内戦を逃れてきた友人のミア(ペネロペ・クルス)の3人で暮らすことだった。
迫りくる戦争の現実に背を向け、1930年代パリ特有の享楽的な生活を謳歌する3人。しかし、台頭するナチスの勢力は次第に彼らの生活に影を落とし始め、ガイとミアはいつまでも快楽主義的な生活を追い求めるギルダを残して内戦の激化するスペインに渡ってゆくのだった・・・。

月日が流れ、世界は遂に戦争に突入していった。そして、レジスタンス活動のためにナチス占領下のパリに舞い戻ったガイが見たのは、ドイツ将校に寄り添い街を歩くギルダの姿だった。相変わらず自分の幸せだけを追い求めているかに見えるギルダ。しかし、戦争の荒波は彼女の人生、そして彼女自身をも大きく変えていたのだった・・・。

スタッフ

監督、脚本:ジョン・ダイガン
製作:ベルティル・オルソン
撮影:ポール・サロッシー
美術:ジョナサン・リー
衣装:マリオ・ダビグノン
編集:ドミニク・フォーティン
製作総指揮:ジュリア・パロー、マシュー・ペイン

キャスト

ギルダ:シャーリーズ・セロン
ミア:ペネロペ・クルス
ガイ:スチュアート・タウンゼント
デートリッヒ:トーマス・クレッチマン
ルシアン:デヴィッド・ラ・ハイエ
アリス:レイチェル・ルフブエ

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