原題:Low Life

韓国きっての実力派俳優、『マラソン』のチョ・スンウがカンヌ受賞監督イム・グォンテクとタッグを組んだ感動の人間ドラマ

●アジアフォーカス福岡映画祭2004正式出品作品::http://www.focus-on-asia.com/ ●2004年第61回ヴェネチア国際映画祭コンペティション正式出品作品 ●韓国エンタテインメント映画祭2005in大阪上映作品 韓流シネマ・フェスティバル2006

2004年5月21日韓国公開

2004年/韓国/カラー/105分 配給:エスピーオー

2006年08月04日よりDVDリリース 2006年3月11日〜4月7日、シネマート六本木にて韓流シネマ・フェスティバル2006公開

公開初日 2004/09/11

公開終了日 2004/09/20

配給会社名 0525

解説


40年以上にわたって映画を撮り続けている韓国映画界の巨匠イム・グォンテク。2000年の『春香伝』が、韓国映画として初めてカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品され、02年の『酔画仙』で同映画祭監督賞に輝いたアジアの名匠の監督99作目となる。1950年代後半の李承晩政権末期の混乱期から、70年代初めの軍事政権による維新体制という激動の時代を生き抜いたひとりの男の波乱万丈の一代記である。街にあふれるデモ隊には関心を示さない不良高校生のテウン。友だちの仕返しをするため、隣の高校に乗り込んだ彼が辿る数奇な運命とは……?社会の激動をよそに、政治ヤクザ、軍の利権業者などと絡み、欲望の限りを尽くすテウンの生き様は衝撃的にして圧巻、時代の臨場感をリアルに息づかせている。主人公テウンを演じるのは、『マラソン』『ラブストーリー』などの感動作で知られる若手きっての演技派チョ・スンウ。彼は檀国大学在学中にイム・グォンテクに認められ、『春香伝』の主人公、夢龍役に抜擢され映画デビューを飾ったこともあり、監督には全幅の信頼を寄せており、本作では初のアクション演技に挑戦、俳優としての幅を広げた。撮影は、81年の『曼茶羅』以降、数多くの作品でコンビを組むチョン・イルソン。韓流映画の原点とも言うべき映画人の才能をじっくり堪能したい。

ストーリー

1950年代後半、李承晩による自由党政権の末期。街を埋め尽くしたデモ隊にはまったく無関心の不良学生テウン(チョ・スンウ)。彼は、親友の仕返しをするため、隣の高校に乗り込み、相手の番長を殴り倒すのに成功するが、その光景を目撃していた正義感のスンムン(ユ・ハジュン)に、背中から刺されてしまう。ナイフが刺さったまま、血を流してスンムンの家まで追いかけてきたテウンは、脅えるだけのスンムンをよそに、スンムンの姉ヘオク(キム・ミンソン)から手当を受けるのだった。スンムンとヘオクの父親で、野党の政治家バク・イルウォン(キ・ジョンス)の選挙演説会で、自由党が差し向けた政冶ヤクザたちの乱闘に巻き込まれたテオクは、エリートやくざのサンピル(キム・バクチュン)と出逢い、彼自身もまた政治ヤクザの世界に身を投じる。一方、落選を重ねていたイルウォンは、エスカレートする民主化運動の中、ついに国会議員に当選する。そして、テウンとヘオクは結婚。ヘオクはテウンを堅気の人間に生まれ変わらせることを父に誓う。しかし、テウンの人生は激動の時代の波に翻弄されていく……。

スタッフ

チョ・スンウ『マラソン』『ラブストーリー』
キム・ミンソン『ロスト・メモリーズ』〈ガラスの靴〉
キム・ハクチュン『スパイダー・フォレスト/戯悔』
ユ・ハジュン「サークル」
監督&脚本:イム・グォンテク『春香伝』『酔画仙』
製作&企画:イ・テウォン『風の丘を越えて』『酔画仙』
脚本:イム・グォンテク/キム・ミヨン
撮影:チョン・イルソン『風の丘を越えて』『酔画仙』
音楽:シン・ジュンヒョン「恋人たち」「花粉」
美術:チュ・ビョンド『酔画仙』

キャスト

チョ・スンウ『マラソン』『ラブストーリー』
キム・ミンソン『ロスト・メモリーズ』〈ガラスの靴〉
キム・ハクチュン『スパイダー・フォレスト/戯悔』
ユ・ハジュン「サークル」

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