原題:Arahan

第8回プチョン国際ファンタスティック映画祭コンペ部門作品賞受賞

2004年4月30日韓国公開

2004年/韓国/カラー/110分/ 配給:UIP

2006年11月30日よりDVDリリース 2006年02月24日よりDVDリリース 2005年10月22日、 新宿ジョイシネマ他全国ロードショー

公開初日 2005/10/22

配給会社名 0081

解説


ハマれ!限界と常識を超えて六感までも刺激する強烈熱波がついに上陸!!
“韓国のタランティーノ”と呼ばれるリュ・スンワン監督とリュ・スンボムの“スーパー韓流ブラザーズ”が仕掛ける、【韓流】meets【功夫(カンフー)】が、ハリウッドも羨むアジア最強のエンターテインメントを生んだ。

「考えるより感じろ!」——真の力とは、その使い方を知る者に与えられてこそ意味がある。選ばれし者は、世間知らずの正義感だけで警察官になったサンファン。何をやってもダメだった若者が、自分の内なる力を目覚めさせる。それは「気」という名の心の力。彼は“クモ男(スパイダーマン)”のように特殊な能力を授かったのでも、“超男(スーパーマン)”のように宇宙からの光線で力を得たのでもない。森羅万象の「気」を身にまとった史上最強のヒーロー、ARAHAN<阿羅漢>になるため、21世紀の現代ではオールド・ファッションな厳しい修行を重ねていく。しかし、本当に今時の若者が唯一無二の悟りを開く<阿羅漢>になれるのか!?韓国で“ポスト四天王”の最有力とも呼ばれているリュ・スンボム最新作『ARAHAN/アラハン』——それは流行だけに流されず、伝統だけに固執せず、あらゆるエンターテインメントの要素をスクリーンにぶち込んだ、驚異のアーバン・マーシャルアーツ・アクションなのである。全世界に向かって“アジアの中心で「気」を発する”ようなパワーの源とは——。
スケールの大小を問わず、人々の共感を呼ぶ人物造形とストーリーテリングで大ブームを巻き起こしている韓流パワー。しかし昨今の作品にはアジア映画特有の“圧倒的な勢い”が欠けていたのでは?しかし本作品はモノが違う。迫力という面では、映像のスケールで圧倒するよりも、肉体を駆使してこそ本物のアクションであることを見事に証明。近年のカンフー映画といえば『少林サッカー』の香港や、『カンフーハッスル』の中国が主流ではあるが、“韓流功夫”はそのどちらよりも数倍ダイナミック。ワイヤー&CG、そして生身の肉体の躍動感は、今までにないものだ。
もちろん韓流映画らしく、好感度の高いキャラクター作りも見逃せない。破天荒なストーリーにも関わらず、主人公たちはリアルで等身大の若者たち。若さゆえ、単純な力への憧れしか持たなかったサンファンは、やがて技だけでなくその使い方を学んでいく。対する女拳士イジンは、女性らしい夢を抱きながら、自ら闘いに身を投じていく。<マルチ>と<アラチ>——悟りを開いた男女のマスターだけに与えられる称号のため、2人は人間としても成長していくのである。しかしディープな戦いだけに明け暮れることなく、ユーモラスでポップな感覚が、これまでのどんな作品にもない大きな魅力。まさに現在のブームが新次元に進んだ、“韓流ニューシネマ”なのである。

次世代の韓流スターか、それともポスト“ブルース・リー&ジャッキー・チェン”か——。
カリスマ性とユーモアが同居する、新感覚のNo.1俳優リュ・スンボム見参!
警察官のサンファンは、ほんの偶然から“七仙”と呼ばれるカンフー・マスターたちと出会う。マスターたちはこのさえない若者の中に強烈な「気」を感じ、一方のサンファンは手っ取り早く喧嘩が強くなりたいという“純粋な”動機のために修行を始める。もちろんマスターの娘で、同じく拳の達人であるイジンに惹かれたという理由もあるけれど…。そんな時、かつて「気」の“ダークサイド”に堕ち、マスターたちに封印されていた邪悪な力が復活する。怒りの力だけで世の中を治めようとする男が、最高解脱者<阿羅漢(アラハン)>になる“カギ”を探して七仙に襲いかかってきたのだ。「目覚めよ、サンファン!」——若い正義感だけで世界を守れるほど甘くはないけれど、彼の持つ「気」だけが真の<阿羅漢>への道につながっている!!
主人公のサンファンを演じるのは、やんちゃ坊主がそのまま大人になったように軽やかな演技を見せるリュ・スンボム。ひょんなことから映画界に進出した彼自身のキャリアがサンファンのキャラクターとも重なるように、独特のナチュラルな魅力を十二分に発揮している。この作品が主人公の成長を描いたサクセス・ストーリーであるように、リュ・スンボムもこれを大きなステップとして大ブレイクするに違いない。また女性拳士イジンを演じるユン・ソイは、本作品がスクリーン・デビューとなる新人女優。強さと可憐さを兼ね備えた彼女の役柄が、厳しい<阿羅漢ワールド>に清々しい風を吹き込んでいる。
2人の若手を支えるように、共演陣は実力派のベテラン俳優たちが脇を固めている。イジンの父であるジャウンを演じているのは、韓国の国民的俳優として尊敬を集めているアン・ソンギ。邪悪な力を求めるフグンに扮しているのは、俳優兼アクション監督のチョン・ドゥホン。2人が相対するシーンでは画面の雰囲気が変わってしまうほどのオーラが発せられ、その圧倒的な存在感で作品に更なる深みと厚みを加えている。
監督はリュ・スンボムの実兄であり、『ダイ・バッド/死ぬか、もしくは悪(わる)になるか』で一躍注目されたリュ・スンワン。本作品の次に手がけた”Crying Fist”が今年のカンヌ国際映画祭で国際批評家協会賞に輝き、大きな話題をさらい、“韓国のタランティーノ”と呼ばれている注目の人物。世界が認めた韓国インディーズ界の雄として、重くなりがちな伝統武芸の世界を今風の軽やかな演出で巧みに料理。まさに“韓流ニューシネマ”を撮るに相応しい有望な若手監督である。撮影監督は、これまで静かなカメラワークでの心象表現を得意としていたイ・ジュンギュ。アクション・シーンを縦横無尽に切り取った見事な映像で新境地を開拓している。
「韓流」と「功夫」が出会ったのは、流行と伝統が出会ったということに他ならない。若さが空回りするのでもなく、過去に縛られてばかりでもないから、新しいものが生み出される。フレッシュでエネルギッシュな「気」を発しながら、エンターテインメント新時代の扉は『ARAHAN/アラハン』のパワーがこじ開ける!!

ストーリー



「山」が世間の離れたのではない、世間が「山」を離れたのだ。
「技」が人を遠ざけたのではない、人が「技」を遠ざけたのだ。
——そこに道がある限り、歩こうとする人たちが必ずいる。

普通の警官から、スーパーヒーローへ

若き警察官のサンファン(リュ・スンボム)は、熱血漢で仕事熱心ではあるけれど、要領が悪くてドジばかり踏んでいる男。今日もひったくり犯を追いかけて街を走っている。やっとのことで犯人を追い詰めたと思った時、そこには先客が——高層ビルの間を飛び回り、同じく犯人を追いかけて来たイジン(ユン・ソイ)が仁王立ちしていたのだ。拳の修行中である彼女はめっぽう強いが、“掌風”のコントロールは少々苦手。誤ってサンファンを倒してしまう。この最悪の出会いが、やがて2人の運命を変えることになるなんて…。
気絶したサンファンが担ぎ込まれたのは、“七仙”と呼ばれるカンフー・マスターたちの道場。その中でも最高の悟りを開き、<マルチ>といわれているジャウン(アン・ソンギ)だけは、サンファンの持つ「気」の強さに驚いていた。「世界には不思議な『気』がいくつも存在している。我々はその『気』を呼び覚まし、人々を正しい道に導いている。自分の力を恐れるな」…と修行を勧められても、サンファンには何のことだかよく分からない。しかも“七仙”なのに、マスターは5人しかいない。1人はかつて世直しのために倒れたらしいが、もう1人は…?ジャウンの娘のイジンは可愛いいし、掌風を覚えたいとは思うけれど——結局サンファンは逃げるように道場を後にするのだった。
そんなサンファンにとって、カンフーをマスターしたくなるような事態が訪れる。世間知らずの仕事熱心が災いし、勇み足からヤクザに徹底的に殴られてしまったのだ。警官としての自信を失った彼は、七仙のいる道場へと足を向ける。そこで聞かされたのは、最終解脱者<阿羅漢>になるための祭壇と、その時に必要な“カギ”のこと。マスターたちは「気」の秩序を正す新たな<マルチ>を探しているのだが、手っ取り早く喧嘩が強くなりたいだけの若者に、その素質と資格があるのだろうか?一方、そんな彼らの知らないところで、世界を暗黒に覆う邪悪な力が数千年の時を越えて目覚めようとしていた…。
サンファンの厳しい修行が始まった。それは7つの教えに基づいている。
 「姮娥者 先仰自心」とは自分の心を制し、自己を捨てること。
 「順」とは敵の勢いに乗って敵を倒すこと。
 「工」とは武術を習得し、心と体を自在に操ること。
 「疾」とはスピード。自分が速ければ相手が遅くなる。
 「勇」とは決断力。精神統一すれば一瞬が永遠に長く感じる。
 「痕」とは情け容赦なく相手を倒すこと。
 「真」とは自分を欺かず、無我の境地に達すること。
決して近道はない。たとえ世間からは見向きもされない技だとしても、全てを習得した時、最後に悟りへの門が開かれるのだ。掌風を教えてもらえない不満はあるけれど、サンファンは次第に甘えを捨て、自分でも気づかない内に<マルチ>への階段を上り始めていた。そんな時、彼は街で謎の男を目にする。信じられないスピードで走り、闇の中に飛び去るその姿を目の当たりにして、何故かサンファンは胸騒ぎを覚えるのだった…。
翌日、七仙の中の2人が何者かに襲われ、仮死状態で発見される。それはかつて七仙のひとりであったにも関わらず、戒律を破って力で乱世を治めようとしたフグン(チョン・ドゥホン)の仕業だった。しかし、自ら<阿羅漢>を名乗った彼は七仙によって力を封じられ、地下に閉じ込められていたはずなのに…。フグンの目的はただひとつ。真の<阿羅漢>になるため、悟りを開く“鍵(カギ)”を探していたのだ。
丁度その頃、サンファンとイジンは修行の合間の休息を楽しんでいた。サンファンはイジンに誕生日のプレゼントを渡し、少しだけ心が通い合う気がした——と思った時、以前サンファンを徹底的に痛めつけたヤクザたちがそこに現れる。挑発に乗ったサンファンはイジンの制止を振り切り、修行で身につけた力を怒りに変えて暴れ回る。「俺は技に興味があって修行してるんじゃない。どうせ役に立たない技なら、あんな奴らにでも使えばいいんだ!」と激昂しながら、サンファンは我を忘れた自分の心の弱さを改めて知るのだった。気分が晴れないまま道場に戻るサンファンとイジン。そこに待ち構えていたのは、何とフグンだった。「悟りを開く“カギ”はどこだ!?」——善と悪の「気」が激突し、壮絶な戦いが始まった。しかしフグンの強さは圧倒的。若い2人は次第に傷つき、追い詰められていく。そこに駆けつけたジャウンたちも圧倒され、フグンに深手を与えたものの、またひとりマスターが悪の刃に倒されてしまう。これで残されたのはサンファンとイジン、そしてジャウンだけとなってしまった。そして…。
数日後、サンファンとイジンは車で街を後にしようとしていた。ジャウンは2人に<マルチ>と<アラチ>の未来を託し、フグンの力から逃れさせようとしていたのだ。父ひとりを残してきたことを後悔しているイジン。そして、そんな彼女にかける言葉を失っているサンファン——同じ頃、道場ではジャウンとフグンが静かに対峙している。やがて空気が破れるほど強大な2つの「気」が発せられ、<阿羅漢>を巡る最後の戦いが始まろうとしていた…。

スタッフ

監督・脚本:リュ・スンワン
脚本:ウン・ジヒ
脚本:ユ・ソンドン
脚色:イ・ヘジュン
脚色:イ・ヘヨン
製作:キム・ミヒ
企画:カン・ウソク
撮影:イ・ジュンギュ
照明:ソ・ジョンダル
編集:ナム・ナヨン
プロデューサー:イ・チュニョン
武術:チョン・ドゥホン
武術:クォン・スング
音楽:ハン・ジェグォン
韓国配給:シネマサービス

キャスト

リュ・スンボム
ユン・ソイ
アン・ソンギ
チョン・ドゥホン
ユン・ジュサン
キム・ヨンイン
ペク・チャンギ
キム・ジヨン
イム・ハリョン

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