原題:SAW

ショックの限界を超えるソリッド・シチュエーション・スリラー

2004年サンダンス映画祭公式上映作品

2004年10月29日全米公開

2004年/アメリカ/カラー/1時間43分/カラー/日本語版字幕:松浦美奈 配給:アスミック・エース

2005年03月11日よりビデオレンタル開始 2005年03月11日よりDVDリリース 2004年10月30日(土)より ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ、シネマメディアージュほか 全国TOHOシネコン系にて<初>の独占ロードショー!!

公開初日 2004/10/30

配給会社名 0007

解説


数々の奇跡を生んだサンダンス映画祭。『(パイ)』『メメント』『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』…記憶に新しいソリッド・スリラーの数々。そして本年度、1月23日の深夜、久々に絶叫が熱狂に変わった。口々に囁かれたのは“『CUBE』meets『セブン』”。その噂は瞬く間に5月のカンヌ映画祭に波及し、全世界のバイヤーたちが争奪戦を繰り広げた。そこで『華氏911』の大成功に沸き立つ「ライオンズ・ゲート・フィルムズ」は急遽、全米1500館での公開に踏み切ることを決断した。それが本作『ソウ』である。

未知の才能でありながら、一躍表舞台に踊り出たジェームズ・ワンとリー・ワネル。共にオーストラリア出身の26歳のニュークリエイター。彼ら2人が作り出したスクリプトの緻密さと、狡賢いコンセプトは、新しいギミック・フィルムの到来を告げた。

ある時、脳腫瘍だと思い込む程ひどい頭痛に悩まされていたリー・ワネルは、ストレスが限界に近づこうとしたその時期に、“健康でいられることの幸せ”について考え、本作の脚本に反映させた。そこに、ワンとのアグレッシブなスピード感を加え、より強烈なストーリーが出来上がった。さらに2人は、自分たちの能力を示すため、脚本の1シーンを撮影して、8分間の“パイロットDVD”を作った。オーストラリアからLAに送りつけられたそのDVDに目を留めたプロデューサーの即決により、即座に撮影はスタートした。撮影総日数は「18日間」これは『メメント』の「21日間」を下回る。この短期集中に賭けるエネルギーが、オリジナルな皮膚感覚を生んだ。

未体験の“状況設定”に、見る者はファーストシーンから凍る。その悪魔的な演出は、神経を煽り、逆撫でし、ストレスを与え続ける。彼らが企んだクライマックスは?
エンディングを数種類撮るのが当たり前のハリウッドの風潮の中で、「たった一つのエンディングしか撮らないし、考えられない」と2人が言うものとは?「ここでは話せない」とこの映画の関係者は口々に言ったという。

この刺激的な才能に早々と目をつけたハリウッド・メジャー・スタジオ「ユニヴァーサル」は次回作を依頼。タイトルは「Shhh」、企画進行中。

ストーリー



老朽化したバスルームで目覚めた。
対角線上にいる2人の男、ゴードンとアダム。
それぞれ足首に鎖をはめられている。
2人の間には自殺死体。
まったく見当がつかない”状況”に散乱する、テープレコーダー、”再生せよ”と書かれたテープ、一発の弾、タバコ2本、着信専用携帯電話、そして2本のノコギリ。
耳障りな秒針の琶と共に告げられたのは、「6時間以内に相手を殺すか、2人とも死ぬか」だった。
リミットが迫る中、壁に埋め込まれた監視用力メラが発見され、二人の意外な接点が明らかになった…
やがて訪れる“生きているのがどんなに素晴らしいことか”という衝撃。
ここは真っ臼な地獄なのか?

タップ刑事は追っていた。中国系の新米刑事シンと共に。
いまだ捕まっていない“ジグゾウ”を追って。しかしこの犯人は連続殺人鬼と言えるのだろうか?奴の目的は一つ。命を粗末にしている人間に、その大切さを教えること。しかし手段は、そのメッセージとは裏腹に、世にも残虐な“ゲーム”の中にターゲットである人間を放り込むのだ。
●第一被害者「自殺癖の男」
ジゲソウの目的:「そんなに死にたいのなら…」
アイテム:カミソリワイヤーが張り巡らされた密室
死因:大量失血
●第二被害者「放火魔の男」
ジグソウの目的:「お前が焼き殺した人々の…」
アイテム:硝子の破片が敷き詰められた密室、引火性ジェル
死因:焼死
女検死官ケリーは両現場で壁に空いた不審な“覗き穴”を見つけた。
「“ジグソウ”は最前列で見るのが好きなようです」。
さらに穴の近くに医療用ペンライトを発見。その持ち主であるゴードン医師が重要参考人として尋問された。彼のアリバイは成立したものの、隣の部屋では、唯一生き残った女性の証言が始まっていた。
○第三被害者「麻薬中毒の女」
ジグソウの目的:「命を縮めたいのなら…」
アイテム:アゴを砕くヘッドギア
生還

そして、その女性は驚くべきことを最後に言った・・
「あの恐ろしいゲーム以来、クスリを絶てた。ジグソウは恩人…」
ジグソウは告げる「生に感謝せず、他人の苦痛を笑う奴らよ、私のゲームに勝て。そうしたら“違う明日”を与えてやる。さあ、生きるために血を流せ」…
殺人に直接手を下さないジグソウとは何者か?いったい誰なのか?
捜査は長引く一方だが…
そんな時タップ刑事は、スティジアン通り213番地のマネキン工場で2週間前、放火事件があった事を突き止める。

スタッフ

原案:ジェームズ・ワン&リー・ワネル
監督:ジェームズ・ワン
脚本:リー・ワネル
撮影:デイヴィッド・ワームストロング
編集:ケヴィン・グルータート
音楽:チャーリー・クロウザー
美術:ジュリー・バーグホフ

キャスト

ケアリー・エルウェズ
ダニー・グローバー
モニカ・ポッター
マイケル・エマーソン
ケン・リョン
マッケンジー・ヴェガ
ショウニー・スミス
ベニート・マルチネス
ダイナ・メイヤー
リー・ワネル

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