この場所があったから…

2005年/日本/1時間54分/カラー/ビスタサイズ 配給:オムロ

2007年03月02日よりDVDリリース 2005年10月15日、ポレポレ東中野にてロードショー

サブ題名 You are my dream

公開初日 2005/10/15

配給会社名 0216

解説


アマナスキネマ東京の98年度作品「稚内発 学び座」は、日本で一番荒れた中学と言われた稚内市立南中学校の再生のために地域の大人全体が立ち上がった実話を、稚内市民の全面協力のもとに製作し「今、日本で一番大切な映画」と絶賛を浴びた。
同作は、全国各地で展開された自主上映運動で300万人もの人々に感動を与え、教育現場への「地域協力」の大切さを日本全国に広める役割を果たした、との高い評価を得た。

あれから6年。最も根源の教育現場に光をあてる意欲作を目指し、全国から問題児たちが集まる、北星学園余市高校を描く映画の製作を決定した。
本映画「不良少年の夢」は、テレビドラマ「ヤンキー母校に帰る」で話題となった北星学園余市高校の現役教師・義家弘介(ひろのり)氏をモデルに、余市町と同校の全面協力を得て製作される。

この映画から、今、私たちが忘れかけた「教育の原点」の光景が浮かび上がってくるだろう。

ストーリー


1988年。北星学園余市高校は、日本で初めて高校中退者を全国から受け入れることとなった。
家庭・学校・地域の、どこにも自分の居場所のなくなった不良少年・義家弘介が、最後の居場所を求めて同高を訪れるシーンからこの映画は始まる。

「どれくらいさみしいか解らないくらいさみしかった。」と凍えていたつっぱり少年の心は、
「大事なのは生徒だけ!あとはおまけ?なんて暖ったかいんだ!」と驚きの連続となる。
やがて卒業し、独りに戻った彼は、弁護士を目指す。
が、横浜で事故を起こし昏睡状態に陥ってしまう。
その時、無意識の彼に聞こえてくる不思議な言葉。

「生きて、義家君。だって、あなたは…私の夢だから。」
それは遠く余市から駆けつけた担任の安達先生の声だった。
そして、彼の心の奥に残っていた、最後のわだかまりの心が静かに氷解していく。

「弁護士を目指したのも、心のどこかで世の中を見返したい気持ちがあったんだ。
でも、それじゃ、だめだ。今解った。」
「許される。愛される。それが自分の夢だったんだ。」
こうして彼は、「最後の夢の居場所」に向けて歩み始める。

はるばる全国各地から父母たち、そして卒業生OBたちまでが駆けつけ、地元余市の人々と共に
「この場所があったから私たちは泣ける。」と涙する北星学園の卒業式…。

スタッフ

監督:花堂純次(『夢追いかけて』)
脚本:中岡京平、花堂純次
原作:義家弘介(「不良少年の夢」光文社刊)
プロデューサー:三村順一、霜村 裕
音楽:安川午朗
企画:高橋松男事務所
製作:アマナスキネマ東京
協賛:C・T・S、琉テク

キャスト

松山ケンイチ
真野響子
伴杏里
片桐竜次
ニ木てるみ
武藤敬司
西村雅彦

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