原題:Eternal Sunshine of the Spotless Mind

失恋の痛みを知る、すべての人へ

2004年3月19日全米初公開

2004年/アメリカ映画/1時間47分/カラー/ビスタサイズ オリジナル・サウンドトラック:avex group 配給:ギャガ・ヒューマックス

2007年09月26日よりDVDリリース 2006年3月4日から10日、アイスランド映画祭2006にて上映 2005年10月28日よりDVDリリース 2005年3月19日 丸の内ピカデリー2他 全国松竹・東急系ロードショー

公開初日 2005/03/19

配給会社名 0025/0145

解説


失恋の痛みを知る、すべての人へ
『マルコヴィッチの穴』の天才脚本家チャーリー・カウフマンがハートに仕掛ける、
一生忘れたくないラブストーリー

 失恋の記憶を消したいと思ったことはありませんか?恋が終わった後の、あの胸の痛み。悲しみと孤独を抱えながら傷が癒えるのをじっと待つよりも、いっそのこと相手と過ごした日々の記憶を全部消してしまえたら…。でも、それは同時に楽しかった二人の思い出まで捨ててしまうこと。それでも、あなたなら本当に記憶を消すことを選びますか?
 全米のハートを掴み、大ロングランを記録した『エターナル・サンシャイン』は、終わった恋の思い出を捨てた彼女と、捨て切れなかった彼が繰り広げる切ないラブストーリー。バレンタイン目前のある日、主人公のジョエルは、喧嘩別れした恋人が自分の記憶を削除してしまった事実を知り、ショックのあまり自らも記憶を消すことを決意。しかし、施術中に過去を思い出していくうちに、彼女と過ごしたキラキラと輝く瞬間が何にも変えがたい宝物であることに気がついて・・・。出会いから恋の成就へと進んでいく通常のラブストーリーと異なり、『エターナル・サンシャイン』は、カップルの物語が逆回転で語られていく。喧嘩別れした現在から、ときめきに満ちた出会いの瞬間へと、ひとつずつ思い出されては消えていく記憶が、ファンタジックな映像で描かれ、観るものの心を切なくする。
 こんな素敵な脚本を産み出したのは、『マルコヴィッチの穴』や『アダプテーション』で世界を魅了し、今ハリウッドでもっとも刺激的なストーリーテラーといわれる天才チャーリー・カウフマン。3年の月日を費やした脚本は話題を呼び、大物スターたちがこぞって出演を志願。人気コメディアンとして活躍する一方、演技派としてキャリアを築いているジム・キャリーを筆頭に、『タイタニック』のケイト・ウィンスレット、『スパイダーマン』シリーズのキルスティン・ダンスト、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ・フロド役としてお馴染みのイライジャ・ウッドと、まさに最強のキャストが集結した。さらに、『ヒューマンネイチュア』でカウフマン脚本作品を手がけたMTVの奇才ミシェル・ゴンドリー監督が、ビョークなどのPVで見せたその独自の映像センスで、ストーリーを盛り上げている。
 誰もが知っている恋に落ちる感覚、そして恋が終わる悲しみをリアルに感じた後には、最高にロマンティックで美しいエンディングが待っている。きっと、恋がしたくなる。そんな『エターナル・サンシャイン』を、あなたも体験してみませんか?

ストーリー



“さよなら”の代わりに、記憶を消した−−

バレンタインデー目前のある日。ジョエル(ジム・キャリー)は、不思議な手紙を受けとる。
「クレメンタインはジョエルの記憶を全て消し去りました。
今後、彼女の過去について絶対触れないようにお願いします。ラクーナ社」
クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)は、ジョエルが最近喧嘩別れしてしまった恋人。
仲直りしようと思っていた矢先に、彼女が自分との記憶を消去してしまったことを知りショックを受けた彼は、
自らもクレメンタインとの波乱に満ちた日々を忘れようと、記憶除去を専門とするラクーナ医院の門を叩く。
ハワード・ミュージワック博士(トム・ウィルキンソン)が開発したというその手術法は、一晩寝ているあいだに、
脳の中の特定の記憶だけを消去できるという便利なもの。
さっそく、医師の指示通り彼女との思い出の品を掻き集め、睡眠薬を飲んで、施術を受けるジョエル。
ラクーナの技師たち(マーク・ラファロ、イライジャ・ウッド、キルスティン・ダンスト)が現在から過去へと記憶を消していくあいだ、
無意識のジョエルは、クレメンタインと過ごした日々を逆回転で体験する。
最初に甦るのは、カップルの末期症状の姿。喧嘩が絶えず、不満や猜疑心に満ちている。
しかし、記憶をさかのぼるに従って、ジョエルの胸は痛み始め、手術を止めたいと思うようになる。
そこには、忘れたくない素敵な日々があったのだ。
思い出しては消されていく楽しかった日々の記憶…。
とうとう最後のひとつの記憶を思い出した時、記憶の中のクレメンタインはジョエルに問いかける。
『絶対にまた私に会いに来て。そしたら、私もあなたのことを思い出すから。』
そして、いつもと同じ朝。何事もなかったかのように家を出るジョエルは、
このあと素敵な運命が待ち受けていることをまだ知らない——。

スタッフ

監督:ミシェル・ゴンドリー
脚本:チャーリー・カウフマン
原案:ミシェル・ゴンドリー、チャーリー・カウフマン、ピエール・ビスマス
製作:スティーヴ・ゴリン&アンソニー・ブレグマン
製作総指揮:デヴィッド・ブシェル、チャーリー・カウフマン、
      グレン・ウィリアムソン、ジョージス・ベルマン
撮影:エレン・クラス
美術:ダン・リー
編集:ヴァルディス・オスカードゥティル
音楽:ジョン・ブライオン
衣装:メリッサ・トス

キャスト

ジョエル・バリッシュ/ジム・キャリー
クレメンタイン・クルシェンスキー/ケイト・ウィンスレット
メアリー/キルスティン・ダンスト
パトリック/イライジャ・ウッド
スタン/マーク・ラファロ
Dr.ハワード・ミュージワック/トム・ウィルキンソン

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