甘ったるい純愛ブームにはウンザリだ!! 男は黙って。校庭の中心でこう雄叫ぶ。 「魁!!クロマティ高校」完全実写化!

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭正式出品作品

2005/日本映画/カラー/35mm/ビスタサイズ/85分/DTSステレオ/五巻/2309m 配給・宣伝:メディア・スーツ

2006年01月02日よりDVDリリース 2005年7月23日、シネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋にてレイトショー公開

(C)2005「魁!!クロマティ高校」製作委員会/講談社/野中英次

公開初日 2005/07/23

配給会社名 0066

解説



甘ったるい純愛ブームにはウンザリだ!!
男は黙って、校庭の中心でこう雄叫ぶ。
「魁!!クロマティ高校」完全実写化!──
それはありえないことを実現させようとする男気の証。
それが実現したのだ、文句あっか!?
 週刊少年マガジンで連載中のギャグ漫画「魁!!クロマティ高校」。この作品が高いクオリティを備えた人気作であることに疑いの余地はない。第26回講談社漫画賞を02年に受賞し、単行本は合計450万部を突破したのだから。女子高生も「これって超クロ高?(=”笑える”という意味)」とか造語しちゃうほどの浸透度(らしい)。しかも押井守監督作『イノセンス』を手がけたProduction IGが速攻で注目し、アニメ化した作品でもある。

 しかしその実写化は誰もが不可能だろうと考えた。だいたい原作のイメージ通りにキャスティングができそうもないし、漫画だから笑えるナンセンス&シュールなギャグを長編映画としてどう見せるというのか? 誰もその答えを持ち合わせていなかったのだ。
しかしココに恐るべき男が立ち上がる。「でも僕、漫★画太郎の『地獄甲子園』とか『ババアゾーン(他)』とか実写で撮りましたけど」?男の名前は山口雄大。今年34歳という気鋭の監督だ。初監督作『地獄甲子園』であっさり03年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭ヤングコンペティション部門グランプリを受賞。シネクイントで公開するや、レイトショー公開の動員新記録をどーんと樹立した強者である。
 そして奇跡は続く。それは「仮面ライダー龍騎」でブレイクした須賀貴匡という俳優の存在だった。あまりに劇画タッチなキャラクターである主人公、神山高志にそっくりじゃん。ありえねー。さらに神山の仲間である林田慎二郎に、キムタクに続くリーバイスのイメージキャラクターを務め、ドラフトギネスのCMが話題の虎牙光揮。前田彰とその母という強烈な二役で、『ばかのハコ船』『リアリズムの宿』で一度見たら忘れられないインパクトを残す個性派、山本浩司がそれぞれ扮する。その他、これまたキャスティング不可能と思われたフレディをベテランの渡辺裕之、乗り物酔いに極端に弱いクロ高のウラ番竹之内豊を現役のプロレスラーである高山善廣、北斗財団の御曹司・北斗武士を金子昇、パシリの田中君・・たちをロバートが演じる。

 さらに一撃必殺なシュール系ギャグの第一人者、板尾創路がハイジャック犯のマスク・ド・竹之内として出演するほか、構成として脚本づくりに参加。原作と異なる、異次元な笑いのエッセンスを加えることに成功している。その他『あずみ2 DEATH or LOVE』の増本庄一郎が、『ババアゾーン(他)』につづき脚本家&俳優として参加。
またアクション監督は今秋公開の大作『忍SINOBI』も担当、近日、監督デビューの決定している下村勇二が手がけ、主題歌は最後のツッパリ、”永遠の16歳”こと氣志團が楽曲を提供している。

 そうして映画は走り出す。完成したのは鋭いギャグが炸裂し、あれよあれよで迎えるラスト、青春に涙してしまう恐るべき作品だったのだ。

ストーリー




東京都立クロマティ高校、
それは想像を超えた悪の巣窟。
暴徒と化した生徒たちが怒りのやり場を失い、
校舎を破壊すること計6回。
そしてこの年、7度目の校舎全壊の年になろうとは、 誰も知るよしもなかった───。

 もちろん、この映画の主人公で1年3組に入学した神山高志(須賀貴匡)もしかり。そもそもこの男は、入学した高校が不良学生ばかりの最悪な学校であることにさえ気付いていなかった。彼はただ中学時代、カツアゲされそうになった自分を助けてくれた山本一郎君と同じ高校に入りたかっただけなのだ(山本君は貧乏な上に頭も悪かった)。そうして心ならずも入学した”クロ高”は学力も最低レベル、教室の中で酒たばこは当たり前。拾った鉛筆を食べちゃうのもアリな、ある意味、人間離れしたヤツラの溜まり場だった。「こうなったら僕一人でもこの学校を変えてみせる!」。神山はややカラ回り気味ながら、イマドキの若者には珍しい正義感を燃え立たせる。そんな神山にも一緒にツルむ仲間ができる。低レベルな学校の中でもぶっちぎりに頭の悪い林田慎二郎(虎牙光揮)と、比較的常識を持っているせいでどうしても存在感の薄いツッコミ役前田彰(山本浩司)。これで彼の高校生活は軌道に乗るかに見えたが、九州への修学旅行でいきなりトラブルに見舞われる。飛行機がハイジャックされてしまうのだ。そこで、ウラ番の竹之内豊(高山善廣)が身を挺してみんなを守る(乗り物酔いが怖くて動けなかっただけともいう)。しかしマスクをしたハイジャック犯(板尾創路)が竹之内のふりをしてクロ高に潜入したことには誰も気付いていなかった。後に神山らは学校生活を再開。そこへ謎の人物が続々と仲間入りする。年齢&国籍不明でとびきり無口なフレディ(渡辺裕之)、なぜかゴリラ、さらにもう一匹ゴリラ、そして飛び道具的はロボットのメカ沢新一(声:武田真治)とそのミニ版メカ沢βだ。メカラッタ! 

 さらには北斗財団の御曹司、北斗武士(金子昇)までもがやってくる。こいつは壮大な陰謀を企んでいたが、潜入する高校を間違えてひとりで勝手に窮地に陥る。「ウチのオヤジは、日本政府をウラで牛耳る影の総理大臣だ。悪の黒幕を倒すためにここに来たのだぁー!」。一か八かの口からデマかせを信じた神山と林田は「日本の平和を守る」という言葉にピクリと反応、さっそく「地球防衛軍」を結成。成り行きで前田も参加して活動を開始する。そこへ宇宙から侵入者が!その名も「宇宙猿人ゴリ」、ゴリとラー。彼らはメ万能アンテナモを使って不良たちを支配、クロマティ高校をゴリマティ高校として乗っ取ろうとしていたのだ。そうしてパシリの田中君たち(ロバート)らクロ高の生徒はあっさり洗脳されてしまう。

クロ高が危ない。

スタッフ

原作:野中英次「魁!!クロマティ高校」(週刊少年マガジン連載中)
監督:山口雄大
製作総指揮:大月俊倫 
企画:佐谷秀美、大崎正人
プロデューサー:鳥澤晋、中林千賀子
ポストプロダクションプロデューサー:篠田学
スペシャル・サンクス:三浦敏宏
音楽:大森俊之
構成:板尾創路
脚本:増本庄一郎
撮影:SHU G.百瀬
照明:市川徳充
録音:久保田敏之
編集:美佐田幸治・山口雄大
美術:古谷美樹 
特殊造型:山本和弘 
特殊メイクアップアーティスト:仲谷進
アクション監督:下村勇二 
VFXスーパーバイザー:進威志

主題歌:「RUN☆BAKURATEN☆RUN」氣志團(東芝EMI)
エンディングテーマ:「GORI-LLA」UNSCANDAL(キングレコード)
オリジナルサウンドトラック(キングレコード)
特別協力:講談社
制作協力:ピープロダクション
ポストプロダクション:NTT MEDIA LAB

製作:キングレコード クロックワークス メディア・スーツ
制作:スープレックス
配給・宣伝:メディア・スーツ

キャスト

須賀貴匡
虎牙光揮
山本浩司
渡辺裕之
高山善廣
板尾創路
金子 昇
島根さだよし
ロバート(秋山竜次 馬場裕之 山本博)
増本庄一郎
遠藤憲一(特別出演)
高知東生(特別出演)
津田寛治(友情出演)
坂口 拓(友情出演)
武田真治(メカ沢新一:声)
かないみか(メカ沢β:声)
小林清志(宇宙猿人ゴリ:声)
阿藤 快

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