秘密は、とっておきの自慢話。でも取り扱いに注意!

2004年/日本/75分 配給:ラブコレクション製作委員会

2005年01月19日よりビデオレンタル開始 2005年01月19日よりDVD発売開始 2004年11月27日より渋谷シネ・ラ・セットにて順次ロードショー!

公開初日 2004/11/27

配給会社名 0541

解説


あなたは人に黙っていたいけど、話してみたい秘密をもっていませんか?でも、喋ったら最後、何が起こっても知りませんよ。理容店の軒先でぐるぐると回っている青と赤と白の目印看板。「ねじりん棒」とよばれるこの看板のごとく、ぐるぐると絡み合う人間模様をブラックユーモア満載のストーリー展開で描いた、ちょっとHなシニカルコメディーが、映画『ねじりん棒』である。下町の理容店にふっと入った新米タクシー・ドライバー。おしゃべり好きな店主に促され、ついつい語ってしまうとっておきの自慢話。仕事中に乗せた若い女の痴話喧嘩に巻き込まれたドライバーは、女とHな行為に及ぼうとするが、やがてとんでもないことへ巻き込まれていく——–
普段の生活の中で現実に起こりそうな話を、落語話「ろくろっ首」をベースに作り上げたストーリーだけあって、あっと驚くラストの落ちまで飽きさせない内容になっている。この大人の笑える艶話を監督したのが、「黄昏流星群〜星のレストラン」(01)の富岡忠文、監督のアイディアを「ぼくらの七日間戦争」(88)の前田順之助が脚本化し、撮影を「REFLECTION 呪縛の絆」(02)の村石直人、照明を「弾丸ランナー」(96)の鳥越正夫、美術を「陰陽師」(01)の黒須康雄が手がけ、音楽を「着信アリ」「ゼブラーマン」(04)の遠藤浩二と、日本映画界実力派の面々が集結して完成させている。主演は、話の中心となる女を「恋極道」(98)「紅色の夢」(02)の夏生ゆうなが演じ、振り回されるタクシードライバーに「オールナイトロングイニシャル0」(03)の斉藤歩。更に理髪店店主を熟練個性派俳優の石橋蓮司が怪演し、個性派バイプレイヤーとして活躍する「天国までの100マイル」(00)のベンガル、「ドラッグストア・ガール」(04)の角替和枝、「69 sixtynine」(04)の嶋田久作と、まさにこの作品のうってつけの俳優陣が揃い、絶妙な演技を魅せている。

ストーリー


ある昼下がり、下町の理容室にタクシー運転手になって間もない井村(斉藤歩)がカットにきている。店員は店主の田上(石橋蓮司)と由美子(角替和枝)の二人きりだ。井村は世間話から、最近運転中に遭遇した珍体験を語り始める。数日前、井村は真夜中に恋人に殴られたという若い女性客・美咲(夏生ゆうな)を乗せた。しかし気付くと男のところに財布をコートごと忘れてきていて料金が払えない。美咲は仕方なく自宅に戻って料金を払おうとするが、鍵もコートの中で、井村は強引にハシゴを登らされ、2階のベランダから部屋に入ってなんとか鍵を開ける。ところがあるはずの現金も美咲の旅行中の夫が持って行って無い。美咲は「あたしとタクシー代と、どっちが欲しい?」と井村を誘惑する。井村は美咲をソファに押し倒した。井村の話を聞いていた田上と由美子は、「美味しい思いをしたもんだ」と言う。しかし「まだ続きがあるのだ」と、井村はにやりと笑って話を続けた。井村が美咲の体をまさぐっていると、美咲の男・藤沢(ベンガル)がコートを持って謝りにきた。許しを請う藤沢を美咲は追い返し、戻ってきた財布から井村に料金を払った。仕方なく帰ろうとすると美咲が不意にドライブをしたいと言い出す。井村は喜んで玄関を出ようとするが、そこに帰ったはずの藤沢が現れる。再び美咲と藤沢は話し合うが、いつの間にやら井村の目の前で熱く盛り上がり始める。ところが二人は再び喧嘩となってしまう。外に出た井村は、タクシーがレッカー移動されてしまっていることに気付き、しかたなく美咲の家に戻る。一人になっていた美咲は、夫の前妻が浮気相手と行方不明になっており夫に殺されたのではないかという話を井村に話し始める。そして夫と暮らすスリルが堪らないとマゾヒステリックな面を見せる美咲は、唐突にSMの女王様になって井村に迫る。逃げ回る井村はやがて理性が抑え切れず、美咲を罵りながら尻を叩き始めた…。話し終えた井村の自慢話を田上は愉しげに聞いている。だが、その話の結末は思わぬ形で完結するのだった…。

スタッフ

監督:富岡忠文
脚本:前田順之助

企画制作:アルチンボルド
製作:ラブコレクション製作委員会
  (ヒューマックスコミュニケーションズ、ジャム・ティービー、
   カルチュア・パブリッシャーズ)

キャスト

夏生ゆうな
斉藤歩
ベンガル
角替和枝
嶋田久作
石橋蓮司

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