原題:Histoire de Marie et Julien

眠らせないで、私を見ていて

2003年/フランス/カラー/150分/R-15 配給:ファインフィルムズ

2004年12月21日よりDVDレンタル開始 2004年12月21日よりビデオレンタル開始 2004年7月31日、銀座シネパトスほか全国順次ロードショー

公開初日 2004/07/31

配給会社名 0419

解説


愛の奇蹟へ四つの章が今、始まる。狂おしいほどのマリーの愛の行方——。
監督ジャック・リヴェット(『美しき諍い女』)&“永遠の女神”エマニュエル・ベアールが再び綴る愛の軌跡。

昼下がりの公園。男はまどろみながら目を開ける。鮮やかな白い服の女が通りかかる。男は「マリー」と彼女を呼び止める。「ジュリアン?」と振り向く女。時計技師ジュリアンと、ミステリアスなマリーの激しくも不思議な愛はそこから始まる。犯罪の匂いがする男と、決して素性を明かさない女は、淫らな物語を語り合う。狂おしくお互いを求め合いながら、すれ違い、傷つけあう二人は、古い大時計たちが様々な時を刻む屋敷で、いつしか自らの愛に縛られていく・・・。

『美しき諍い女』で全世界にセンセーショナルな衝撃を振りまいた巨匠ジャック・リヴェットが、四半世紀の想いを込めた最高傑作『Mの物語』の主役として熱望したのはエマニュエル・ベアール。その美貌と圧倒的な存在感で、フランソワ・オゾンの『8人の女たち』、アンドレ・テシネの『かげろう』と話題作に出演。数多くの巨匠監督が賞賛する映画界の女神は、本作でも大胆なラブシーンも含め熱演している。共演は、『大理石の男』で知られるポーランドの名優イエジー・ラジヴィオヴィッチ。

ストーリー

 中年の時計技師ジュリアンは、一匹の猫と静かに暮らしていたが、1年前に知り合った美しい女性マリーと再会する。互いに惹かれ合うものを感じた二人は翌日改めて会う約束をするが、約束の場所にマリーは現れなかった。同じ頃、ジュリアンはマダムXと名乗る女実業家の扱う模造品の中国産シルクの具像証明書を手に入れ、彼女を脅迫し、金をゆすり取ろうとしていた。マリーは突然、ジュリアンの家を訪れ、自分が滞在するホテルでの夕食の招待を申し出る。マリーの部屋で互いの前の恋人との別れ話をしながら、二人は激しい欲望を感じ、初めて一夜を共にする。
 翌朝、ベッドにマリーの姿はなかった。気まぐれなマリーの行動をいぶかしげに思いながら家に戻ったジュリアンは唖然とする。家が荒らされていたのだ。マダムXとマリーが共謀したのだと疑いを持った彼に、見知らぬ女からマリーの居場所を密告する電話が入る。しかし、マリーを見つ出したジュリアンは、なぜか彼女と一緒に暮らすことを持ちかけるのだった・・・。

 ジュリアンの家で暮らすようになったマリーは、しばらくすると奇妙な行動を取るようになる。二階のある部屋に執着し、取り付かれたように部屋を模様替えし、天井の梁を見つめては呪文のような言葉を呟いたりするのだった。
しかし、ジュリアンはマリーを溺愛していた。気まぐれなマリーの行動すら可愛らしいと思っていた。二人は肉体を重ねながら、淫らな物語を語り合う。激しい行為の後、寝入るジュリアンにマリーは話し掛ける。頼みは私が選んだあなただけ。でもいずれは引き裂かれてしまうのだと。 
 部屋の改装を続けるマリーは家具に肘をぶつけ怪我をする。しかし、傷口からは血は流れなかった。
 マダムXから取引に応じるとの連絡が入り、マリーが受け渡し場所に出向く。マリーはマダムXにいぶかしげに見られ、ある人に似ていると言われる。帰り道、マリーは見知らぬ女から手紙を渡される。女はマダムXと写真に写っていた彼女の妹アドリエンヌだった。

スタッフ

監督:ジャック・リヴェット
脚本:パスカル・ボニツェール
   クリスティーヌ・ロラン
製作:マルティーヌ・マリニャック

キャスト

エマニュエル・ベアール
イエジー・ラジヴィオヴィッチ

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