原題:Alexander

世界をその手に握るために、20歳の王は何をしたのか?

2004年11月5日全米公開

2004年/アメリカ/2時間53分 配給:松竹、日本ヘラルド映画

2010年11月26日よりDVDリリース 2007年11月28日よりDVDリリース 2005年07月29日よりビデオリリース 2005年07月29日よりDVDリリース 2005年2月5日、丸の内ピカデリー1ほか全国ロードショー

公開初日 2005/02/05

配給会社名 0058/0003

解説



製作費200億円!本年度アカデミー賞最有力!
2005年新春、壮大なスケールで描く
スペクタクル超大作が幕を開ける!

世界の歴史を語る上で、忘れてはならない人物、アレキサンダー大王。
誰もがその名を知ってはいるが、32年という短すぎる生涯に数々の謎があることは、ほとんど知られていない。
これまで現代社会の裏側に潜む真実の姿を暴き続けた、アカデミー賞監督オリバー・ストーンが、ついに2300年もの間、誰も語れなかった史上最大のミステリーを解き明かす!

恐れを知らない勇気と美しさを誇る若き王アレキサンダーを演じるのは、ハリウッドで今、最も注目されている若手俳優、コリン・ファレル。その母オリンピアスには、美貌、演技力、存在感のすべてを併せ持つ、アンジェリーナ・ジョリー。アレキサンダーの友人で部下の一人であり、のちにエジプト王となるプトレマイオスには、アンソニー・ホプキンス。
総製作費200億円をかけて再現されたのは、紀元前3世紀の地中海の世界がまさに創世されようとする姿。壮麗な美しさに満ちた古代都市バビロン、さらに、わずか数万の兵で圧倒的多数の兵を率いるペルシャ帝国軍と激突した歴史的大戦・ガウガメラの戦いを、息をもつかせぬ迫力で描ききる。
2005年、壮大なスケールで描く一大スペクタクルドラマが幕を開ける!

ストーリー



転がり落ちた王の指輪
紀元前323年。張り詰めた空気が、バビロン宮殿を満たしている。うめき声と共に誰にともなく差し出された、まだ若い手が力尽き、掌から王の指輪が転げ落ちる……。

王の生涯のただ一人の生き証人
マケドニアのアレキサンダー大王(コリン・ファレル)が32歳の若さで亡くなってから、40年の歳月が流れた。地中海を一望できるアレキサンドリア図書館のテラスで、エジプト王プトレマイオス(アンソニー・ホプキンス)が、自伝の口述を始めている。その中で、若き日に仕えたアレキサンダーの数奇な生涯を、詳らかに語るつもりだった。王との栄光の日々を思い出し、年老いた瞳に輝きを取り戻すプトレマイオス。果たして彼は、胸に秘め続けたあの真相を告白するつもりなのか?

憎み合う父母の間で育ったアレキサンダー
紀元前360年頃、かつて勢力を誇ったギリシアは衰退し、代わって一帯を制していたのはペルシア帝国だった。そこへ突然頭角を現したのが、マケドニアの王フィリッポス(ヴァル・キルマー)だ。無学だが屈強な羊飼いを集めて、強大な軍を作ったのだ。
紀元前356年、フィリッポスと西方の王国の出身である妻オリンピアス(アンジェリーナ・ジョリー)の間にアレキサンダーが生まれる。彼が物心ついた頃には既に、父と母は激しく争っていた。大酒を飲んでは男女構わず手を出す粗暴なフィリッポスを嫌悪していたオリンピアスは、快楽と狂気の神ディオニュソスへの崇拝に魂を捧げ、世界の頂点に立つという野望を息子に注ぎ込むのだった。

10代半ばにして、愛と孤独を知る少年時代
アレキサンダーに初めて心の平安をもたらしたのは、プトレマイオスら同年代の友人たちとの友情だった。中でもヘファイスティオンは特別な存在だった。格闘の技に秀で、学問でも家庭教師のアリストテレス(クリストファー・プラマー)も一目置く突出した才能を示すアレキサンダー。彼はこの頃、荒馬ブーケファラスと出会う。父と母、民衆の見守る中、見事この馬を乗りこなした時から、一人と一頭は”生涯の友”となった。
ある日、珍しく息子を連れ出したフィリッポスは、古い宮殿の地下のギリシア神話の壁画を見せる。勇者アキレスの絵の前で目を輝かせるアレキサンダー。短くも栄光に満ちた彼の人生に憧れていたのだ。恐ろしい神々を指し示しながら、栄華と挫折を繰り返す人間の悲しい運命を語るフィリッポス。アレキサンダーは、初めて父の孤独を知る。

母の苦悩「フィリッポスはあなたに王位を譲らないわ」
フィリッポスは正統なマケドニアの血筋の新しい妻を迎える。既に彼女は妊娠しており、男の子が生まれれば、王位継承権を奪われるかもしれない。オリンピアスは、どんな手を使っても、それを阻止することを決意する。

一瞬にして誕生した20歳の王
紀元前336年、嵐のように突然全てが一変した。フィリッポスが何者かに暗殺されたのだ。ペルシア帝国のダレイオス王が黒幕との噂もあった。アレキサンダーは20歳の若さで即位するが、ギリシアはこれを無視、激怒したアレキサンダーは、テーバイの人々を虐殺する。さらにアジア各地に進軍、全ての戦いに圧勝して西アジア全域を制覇、24歳でエジプトの王となる。人々はその無敵の強さを畏れ、彼を「ゼウスの子」と崇めた。

敵は25万、味方はわずか4万
──それでも王は勝利に向かって突き進む
紀元前331年、ペルシア帝国の都バビロンに程近いガウガメラで、遂にダレイオス王と戦う時が来た。アレキサンダーの軍は4万、対するペルシア軍は25万。将軍のヘファイスティオン(ジャレッド・レト)、カッサンドロス(ジョナサン・リース・マイヤーズ)、老将のパルメニオン(ジョン・キャバナン)たちの制止を振り切り、アレキサンダーは出陣を決意する。
兵士一人一人に声をかけ、士気を煽るアレキサンダー。その時、ゼウスの勝利のお告げ、鷲が現れる。軍隊の左翼側の兵士たちが命を張って敵を堰止め、アレキサンダーはダレイオス王の元へと進む。その時、敵に太股を刺され、とどめを刺されそうになるが、名将クレイトス(ゲイリー・ストレッチ)に救われる。アレキサンダーがダレイオス王の目前まで迫った時、恐れをなしたこのペルシアの王は一目散に逃げ出した。世界最強のペルシア帝国壊滅の瞬間である。
大勢の兵士が死んだからこそ、奇跡の勝利が手に入れられた。誰よりもそれを知るアレキサンダーは、血だらけの脚の手当てもせずに累々と横たわる部下の亡骸をかき抱く。子供のように泣きじゃくりながら……。

地上の楽園バビロンすらも、王の野望を引き止められない
絢爛豪華なバビロンの門をくぐるアレキサンダーは、民衆の熱狂的な歓迎に驚く。彼は宮殿の奴隷たちを解放し、ダレイオス王の一族にも家族として扱うと約束する。アジア人を蔑視するアレキサンダーの部下たちは、王の真意が理解できず、不満を抱く。
アレキサンダーはヘファイスティオンにだけは世界征服の真の目的を打ち明ける。これからも制覇した国の人々を、解放するというのだ。学問を広めて彼らの精神も解放したい。ヘファイスティオンは王への深い愛を打ち明けるが、ギリシアの人々から見れば、彼の野望があまりにも危険なことを案じる。

様々な”関係”を引き裂いた王の結婚
アジア侵攻の途中で、アレキサンダーはバクトリアの王女ロクサネ(ロザリオ・ドーソン)を第一夫人に迎える。将軍たちの我慢が限界に達した。アジア人との子供が次の王になるなど、到底許せないことだった。抗議するパルメニオンに、バビロンへ戻れと冷ややかに命じるアレキサンダー。怒りに震える彼らの中で、ヘファイスティオンと王の宦官バゴアスだけが悲しみを胸に抱えていた。
マケドニアには、もっと激しい怒りを燃やす者がいた。オリンピアスだ。今や神をも恐れないアレキサンダーだったが、この母への恐れだけは克服できなかった。

アレキサンダー暗殺計画
ある日、差し出された酒の香りに異変を感じたアレキサンダーは、命を狙われたことに気付く。パルメニオンの息子フィロタスが告発され、処刑される。アレキサンダーは、パルメニオンにも疑いの目を向け、彼を殺害することを決意、自分への忠誠を試すため、パルメニオンの同志であるクレイトスを刺客に送るのだった。

長い行路の末、アレキサンダーは遂にインドの地を踏む。
故郷マケドニアを離れ、バビロンでの栄華を捨て、愛と友情を見失い、
それでもアレキサンダーが「世界の果て」で手に入れたかったものとは?
プトレマイオスの物語は、遂に核心に触れるのだった……。

スタッフ

監督:オリバー・ストーン
脚本: オリバー・ストーン、クリストファー・カイル、レー多・カログリディス
プロデューサー:モリッツ・ボーマン、ジョン・キリック、イアイン・スミス
撮影:ロドリゴ・プリエト()
プロダクション・デザイン:ヤン・ロルフス
衣装:ジェニー・ビーヴァン
音楽:ヴァンゲリス

キャスト

コリン・ファレル
アンジェリーナ・ジョリー
アンソニー・ホプキンス
ヴァル・キルマー
ジャレッド・レト
ロザリオ・ドーソン
ジョナサン・リース・マイヤーズ

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