映画を超えた! キャスト、スタッフ、セット、衣裳 ──すべてが絢爛豪華な恋の時代絵巻!

2005年/日本/カラー/111分/ 配給:日本ヘラルド映画 提供:日本ヘラルド映画、ジェネオンエンタテインメント、小椋事務所、電通

2006年10月25日よりDVDリリース 2005年10月21日よりプレミアム・エディションDVDリリース 2005年5月28日、東京[丸の内ピカデリー2]ほか全国にてロードショー

(c)2005「オペレッタ狸御殿」製作委員会

公開初日 2005/05/28

配給会社名 0058

解説



映画を超えた! キャスト、スタッフ、セット、衣裳──すべてが絢爛豪華な恋の時代絵巻!
2005年、歌と踊りに彩られた極上のエンタテインメントが幕を開ける!
映画を超越した究極のエンタテインメントが誕生した! 誰も見たこともないのはもちろん、想像することさえできなかった驚愕の映像の連続! スクリーンのこちらでも一緒に歌って踊りたくなる最高に楽しい物語。建築、絵画、歌舞伎、能、バレエにオペラにロックンロール──ありとあらゆる世界の文化を融合させた新時代の日本文化の集大成として、全世界の度肝を抜く作品、それが『オペレッタ狸御殿』だ!

監督は、『ツィゴイネルワイゼン』や『夢二』などの独特の感性による映像美で、国内はもちろん海外からも高く評価され、今や日本映画界を支える巨匠・鈴木清順監督。監督には、どうしても自分の手で撮っておきたい企画があった。青春時代に胸を躍らせながら観た”狸御殿シリーズ”だ。1939年から59年にかけて、美空ひばりや市川雷蔵など往年の大スターが出演、狸の国を舞台に笑いあり涙ありの物語を歌と踊りで綴り、大ヒットを記録した人気シリーズである。鈴木清順監督は、40年来の想いを実現するにあたって、なんと200カット以上にデジタル処理を加えた。ハリウッドとは全く違う一瞬たりとも目が離せない、清順オリジナル”ジャパニーズ・デジタル・オペレッタ”として、”狸御殿”を21世紀によみがえらせたのだ。

ヒロインの狸姫は、国際的に活躍する女優に演じてほしい──世界発信を視野に入れる監督と製作スタッフの願いが、最高の形で実った。『グリーン・デスティニー』『LOVERS』のチャン・ツィイーが、「尊敬する鈴木清順監督の作品なら、どうしても出たい」と出演を快諾、記念すべき日本映画初主演を飾る。ハリウッドにも進出したチャン・ツィイーの圧倒的な演技力と存在感はすでに広く認められているが、今回、幼少の頃からバレエを習っていたというダンス、吹替なしで挑戦した日本語の歌なども見どころのひとつである。
さらに、狸姫と恋におちる、がらさ城城主の世継ぎ、雨千代に扮するのは、『あずみ』『アカルイミライ』『血と骨』などに出演、端正な美しさはもちろん、演技派としても今一番注目されている若手俳優の一人、オダギリジョー。うっとりするような美男美女のラブストーリーという娯楽大作の王道で、観る者を夢幻の世界へと誘う。
その他、雨千代の父親で野望に満ちたがらさ城城主、安土桃山には平幹二朗、狸姫の乳母に薬師丸ひろ子、安土桃山の手下で切支丹の予言者でもある、びるぜん婆々に由紀さおりといった演技派から、山本太郎、パパイヤ鈴木、篠井英介、市川実和子といった個性派までが顔をそろえる。また、狸御殿の楽団役の一員、楽曲提供に東京スカパラダイスオーケストラが参加、素晴らしい演奏を披露する。

さらに見逃せないのは、絢爛豪華な衣裳と美術セット。プロダクション・デザインを担当するのは、美術監督の第一人者にして重鎮、200本を越える作品を手掛け、さまざまな美術賞を受賞している木村威夫。2005年、前代未聞・空前絶後のお祭り騒ぎが始まる!

ストーリー



狸と人は恋におちてはなりません──。
唐の国から狸御殿に招かれた狸姫。
実の父に命を狙われるがらさ城城主の世継ぎ、雨千代。
二人の運命を知っているのは、霊峰・快羅須山だけだった……。

すべては、ひとつの予言から始まった──。
日本とヨーロッパの城が入り混じったような不思議な形のがらさ城。その城の主、安土桃山(平幹二朗)は、切支丹の予言者で自分の手下でもある、推定100歳のびるぜん婆々(由紀さおり)に、今日も同じ質問を投げかけていた。「生きとして生けるもので一番美しいのは誰じゃ?」びるぜん婆々は、煮えたぎったスープの表面に予言が映し出される不気味なギアマン大鍋をかき回し、いつものように「安土桃山様でございます」と答えた。ところが、その時、スープが飛び散って安土桃山の姿が消えた。やがてスープに映し出されたのは、がらさ城城主の世継ぎ、雨千代(オダギリジョー)の凛々しい姿だった。雨千代が、まもなく父の美しさを凌ぐという予言が現れたのだ。

美しさも富も名声も、すべて自分が一番でなければ我慢ならない安土桃山は、過去にも自分に従わない妻を、迷い込んだが最後、誰一人として生きて帰れないという霊峰、快羅須山へ追放していた。安土桃山は、ためらうことなく、実の息子さえも快羅須山に棄てると決めるのだった。
びるぜん婆々の命を受けた南蛮忍者、駝鳥道士(山本太郎)は、眠り薬をかがせた雨千代を担いで、快羅須山の山麓に広がる狸ヶ森に分け入る。そこで自在に化ける狸に襲われた駝鳥道士は、雨千代を置いて逃げていく。

スタッフ

企画:遠谷信幸

プロデューサー:小椋悟 片嶋一貴

監督: 鈴木清順

脚本:浦沢義雄

プロダクションデザイナー:木村威夫
撮影:前田米造
照明:矢部一男
VFXスーパーバイザー:石井教雄
録音:山方浩
衣装デザイン:伊藤佐智子
ビューティ・ディレクター:柘植伊佐夫

音楽プロデューサー:北原京子
音楽:大島ミチル 白井良明
振付:滝沢充子

製作:ジェネオン エンタテインメント 電通 日本ヘラルド映画 松竹 衛星劇場 小椋事務所
企画・製作プロダクション:小椋事務所

配給:日本ヘラルド映画 / 松竹
芸術文化振興基金助成事業

キャスト

狸姫:チャン・ツィイー

雨千代:オダギリジョー

お萩の局: 薬師丸ひろ子

駝鳥道士: 山本太郎
家老狸: 高橋元太郎
次郎狸:パパイヤ鈴木
弥助:篠井英介
コメ:市川実和子

びるぜん婆々:由紀さおり

光の女人:美空ひばり(デジタル出演)

安土桃山:平幹二朗

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す