原題:Amandla! A Revolution In Four Part Harmony

2002年 サンダンス映画祭 観客賞、表現の自由賞受賞作品

2003年2月19日全米初公開

2002年/南アフリカ・アメリカ/カラー/104分/アメリカン・ビオスタ 提供:カルチュア・パブリッシャーズ、ロッキング・オン、クロックワークス 配給:クロックワークス

2005年08月24日よりビデオリリース 2005年08月24日よりDVDリリース 2004年8月7日、ヴァージンシネマズ六本木ヒルズにてレイトショー

公開初日 2004/08/07

配給会社名 0033

解説


■アパルトヘイト下の南アフリカ。自由を取り戻すための黒人たちの長い闘いは「Power to the people」を意味する「アマンドラ!」という合い言葉に支えられていた。そしてもうひとつ、彼らの闘いにとって何よりも大切だったもの、それは【歌】だった。

 物語は1940年代に南アフリカで始まる。よそものである白人による身勝手な人種隔離政策“アパルトヘイト”はもともとその土地に住んでいた黒人たちを迫害し、すべての権利を奪った。「肌の色が違う」。それだけの理由で。逆らえば容赦なく殺される。もしも、私たちがそんな過酷な状況におかれたら一体どうすればいいのだろうか? 銃もなければ、選挙権だってない。戦うにも術がない。だけどそう、まだ残っているものがある。それは人間の「肉体」と「誇り」だ。「肉体と誇り」。最後に残されたこの2つで、残虐な敵と最も効果的に戦うには? ゲンコツ? 投石? シュプレヒコール? デモ行進? 答えは映画の中の黒人たちが見せてくれる。彼らはどんなに痛めつけられても【歌】を口ずさむことを止めなかったのだ。

■【歌】は神様が彼らに与えた最強の武器。世界でもっとも残酷な差別に、最も美しい武器で応戦した人々の闘いの記録は観るものすべての胸を打つ。

彼らの最大にして最強の武器は【歌】だった。捉えられ絞首台に登らされても、歌い続けた。命が途切れるまでやむことのない【歌】は、鉛の玉とはちがい、放たれた相手の体に永遠に残り続ける。命ではなく心を奪う。【歌】は世界で唯一の、鮮やかで美しい武器だった。【歌】はまた、祈りにもなった。沢山の仲間が闘いの中で命を落としたが、彼らはその痛みを【歌】によって癒し、新たな闘いに挑む勇気を取り戻した。1990年【歌】による革命は、40年以上にわたった黒人たちのアパルトヘイトとの闘いを、ついに勝利に導いた。南アフリカ初の黒人大統領に就任したネルソン・マンデラは、それまで反逆の歌として歌うことを固く禁じられていた『ンコシ・シケレリ・アフリカ』(『神よ、アフリカに祝福を』)を、新生南アフリカの国歌に制定した。人々はもう何にも脅かされることなく、胸を張って自分たちの【歌】を歌える喜びに震えた。
 『アマンドラ!希望の歌』。これは世界の歴史の中で最も残忍な差別に対して、最も美しい方法で戦った人間たちの、リ−・ハ−シュ監督によるドキュメンタリ−。怒りと憎しみが絶え間なく連鎖するこの世界で、彼らの残した美しい戦いの記録が、今を生きる私たちになにかを気がつかせるかもしれない。【歌】は機関銃より、ひょっとすると、核ミサイルよりも、狡猾な政治家よりも強いかもしれないのだ。

ストーリー

スタッフ

監督:リ−・ハ−シュ

後援:南アフリカ共和国大使館、アムネスティ・インターナショナル日本支部
協賛:(株)マスダ
配給:クロックワークス

キャスト

ネルソン・マンデラ
クリス・ハニ
フランシス・バード
ゴールデン・ネスィスゥイ
ジェレミー・クローニン
アルバート・ルトュリ
ピーター・ディンバ
オードリー・ブラウン
ヘレン・ジョセフ
ロニー・カスリルス
ゴヴァン・ムベキ
タンディ・モディセ
シフィソ・ヌトゥーリ
スブシソ・ヌクマロ
ドロシー・ネインベ
ヴィンセント・ヴェナ
リンディウェ・ズールー
スティーブン・ビコ

<ミュージシャン>
ヴァシレ・ミニ
アブドゥラー・イブラヒム
ドリー・ラテベ
ヒュー・マセケラ
シボンギレ・クーマロ
ヴュジ・マーラセラ
ミリアム・マケーバ
ソフィー・ミグナ

LINK

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