原題:SHIIKU NO HEYA

2004年/カラー/ヴィスタサイズ/ステレオ/105分/ 配給:バイオタイド 

2004年07月23日よりビデオレンタル開始 2004年07月23日よりDVD発売開始 2004年5月31日〜6月11日まで21:00〜アップリンクファクトリーにてレイトショー

© 2004 フルメディア/バイオタイド

公開初日 2004/05/31

公開終了日 2004/06/11

配給会社名 0330

解説


『飼育の部屋』男の心に“種”が実った…
『飼育の部屋 終のすみか』男は癒されず“種”をまいた…
『飼育の部屋 連鎖する種』男は“種”を拾い、そして発芽させる…
純粋で真っ直ぐに過ぎる欲望が、第一の犯罪を引き起こした“種”。
耐え難い孤独への渇望が、第二の犯罪を引き起こした“種”。
そして衝動という新たな畑にまかれた“種”が、第3の犯罪を引き起こす。

日本で日夜繰り返される家庭内暴力、幼児虐待、拉致監禁事件etc。一向に後を断たない凶悪事件の数々。もうどんなに悲惨な事件が起きようとも驚く事すら忘れてしまった現代ニッポン人に送る社会派官能シリーズついに完結! 
パート1・郵便配達員が犯した罪。パート2・駅清掃員が犯した罪。そして今回のパート3は、クリーニング店に勤める青年が犯した罪。衝撃の拉致監禁事件を描いた3部作、その最終章『飼育の部屋 連鎖する種』がここに堂々完成した。
衝撃の事件というものはその衝撃が大きければ大きいほど、次なる事件へと発展する可能性を秘めている。本作は“犯罪がやがてまた新たな犯罪を生み出す”=連載をテーマに迫った『飼育の部屋』シリーズ集大成といえよう。 
主演は今作が映画初主演となる19歳の新星・市宮沙菜。ピュアでナチュラル、強い意志を持つ婦人警官にして、突然男に拉致監禁されてしまう千里という難しい役に果敢に挑んだ。彼女の体を張った激しいベットシーンは本作の見所のひとつである。幼少期の心の傷を抱え、千里を監禁する青年・宏一に扮したのは国内外で高い評価を受ける『VERSUS 〜 ヴァーサス』『ALIVE』等、北村龍平作品作品で個性際だつ松田賢二。また本シリーズで重要な役所を演じてきた遠藤憲一、根岸季衣、山口祥行が、本作品でもキーパーソンとして登場。そしてパート1・2主演の小沢和義が衝撃の物語を締めししっている。全作に続き『HEAT —灼熱—』の若手俊英・横井健司がメガホンを取った。

ストーリー

とある地方都市。
手島宏一(松田賢二)は、祖父の代から続く小さなクリーニング店を一人で切り盛りしていた。今日も客の出した衣類に付いた汚れの正体を突き止め、黙々とそれを取り除く作業に没頭する宏一。ひとつひとつ丹念に手作業で仕上げられる洗濯物。彼の腕前は確かだったが、だからといって店は決して繁盛することはなかった。

無口で友達もいない宏一は店内で作業をすることが多かった。そんな彼には意外な一面があった。それは暴力衝動だ。自らでは制御不可能なその激しい暴力の要因は、幼少期の虐待経験にあった。そしてその衝動はしばしば身近の女性に向けられるのだった。ある日宏一は、以前交際していた大楠真琴の両親から彼女の失踪を知らされる。捜索の手伝いを頼まれた彼は、駅前に手書きの看板を取り付けることにした。その様子を見ていたひとりの中年男が宏一にそっと話しかけてきた。「人捜しですか?」。男は駅に勤める清掃員・佐川松男(小沢和義)だった。

数日後、宏一はテレビのワイドショーに釘付けになった。真琴が駅に1か月間に渡り拉致監禁されていたことを報じていたからだ。そして自首した犯人こそ、駅で出会ったあの男・松男だった。彼は「被害者の女性とはわかり合えた」とコメントしていた。宏一の胸に奇妙な衝動が走った…。
しばらくして宏一の店にテディベアのぬいぐるみを持ったボーイッシュな若い女がやってきた。以前、クリーニングに出したぬいぐるみの目玉のボタンがひとつ取れている、このぬいぐるみにはいろいろな思い出がある。流れ作業みたいに謝られて修理しますからと言われても納得できない…と、激しい口調でクレームを浴びせる若い女。
宏一はその女の中に、自分とよく似た“何か”を感じた。それが宏一と間宮千里(一宮沙菜)との出会いだった。
数日後。再び店を訪れた千里を宏一は背後から羽交い絞めにし、店の二階に拉致監禁した…。

スタッフ

監督:横井健司
製作:関正博、松井建始
原案・プロデューサー:永森裕二
プロデューサー:太田裕輝
脚本:祭文太郎、永森裕二
撮影監督:下元哲
美術:石毛郎
音楽:遠藤浩二
制作担当:水野正一
助監督:村田啓一郎
製作:フルメディア、バイオタイド
配給:バイオタイド

キャスト

小沢和義
松田賢二
市宮沙菜
山口祥行
根岸季衣
遠藤憲一
大西武志
芹沢遥

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