あなたのそばにも、ほら、ゴーストが! かかってこい ユーレイめ!!!

2004年/35mm/1時間43分 配給:東京テアトル

2005年04月08日よりDVDリリース 2005年04月28日よりビデオリリース 2004年12月18日テアトル新宿、テアトル池袋で公開

(C)「ゴーストシャウト」製作委員会

ビデオ題名が変わって再発された場合の題名 旧題:ゴーストネゴシエイター

公開初日 2004/12/18

配給会社名 0049

解説


あなたのそばにも、ほら、ゴーストが!
新婚家庭の台所に現れてはせっせと家事をして夫婦を怯えさせるゴーストも、毎年同じ日に大学のチャペルに現れては「恋のバカンス」を歌い上げる美人ゴーストも、みんな、この世にいる人たちのことを思う気持ちが彼らゴーストたちを下界に降りさせるのです。そんなふうに姿を現したり行動を起こさなくても、楽しそうに喋っている女子高校生の後ろを、友達らしい女の子が仲間に入りたそうに黙って歩いているし、借金取りのヤクザたちといつも一緒に歩き回っているコワモテのゴーストもいます。その存在に気付かなくても、私たちの周りにはいつでもゴーストがいるのです!そして、そんなゴーストが存在を主張したなら、その胸のうちにじっくり耳を傾けましょう。彼らは大切な何かをあなたに伝えたがっているのですから。その際は、彼らの気持ちを通訳してくれるゴーストネゴシエイターにご一報を!

ありのままの自分を思ってくれる人はすぐそばに
恋人として完璧になりたくて、自分の職業を偽ったり、言葉遣いや服装まで普段と変えたりしても、それはやっぱり偽りの自分。がさつだったり粗っぽかったりする、ありのままの自分を見守っていてくれる人が、気付かないうちに近くにいたりするもの。この映画は、この世でのそんな大切なことも教えてくれるハッピーな映画です。ゴーストとはコミュニケーションがとれても、自分や周囲の人間たちの気持ちはなかなか見通すことの出来ないゴーストネゴシエイターたちもまた、ゴーストたちとの対話を通して、自分のことを思ってくれる人の存在にゆっくりと気付いていきます。思いつづけることでいつか相手にも心が届く——数組のカップルの間に起きる、そんなステキなラブ・ストーリーズが、ゴーストネゴシエイターたちの活躍と平行して描かれていくのです。

ガリンペイロ・レーベル第4弾!!
新しい日本映画の才能を単館系エンターテイメントから発信したい!そんな趣旨のもと興行会社である東京テアトルが発起人となって2002年にテアトル池袋をホームグラウンドにスタートした“ガリンペイロ”レーベル。‘03年に入っていよいよ東京テアトルが邦画製作に乗り出し’04年に向けて一気に4本の映画が製作された。女子プロレスに賭ける青春を描いた『ワイルド・フラワーズ』(小林隆志監督)、ロックギタリストが破天荒な津軽三味線バトルに挑む『オーバードライヴ』(筒井武文監督/劇場用映画デビュー作)、仲の悪い幼なじみの女の子同士の二人暮らしを描いた『犬猫』(井口奈己監督/劇場用映画デビュー作)、そして4番目に登場するのが数々のテレビドラマの演出で徹底したエンタテインメントを追及してきた新鋭・塚本連平監督の映画デビューである本作、『ゴーストシャウト』である。

ゴージャスな出演陣で彩られたエンタテインメント作品
ミス・ユニバースジャパン準ミスに選ばれた抜群のプロポーションと美貌を活かして、気風のいいゴーストネゴシエイター、榊ヨウコを演じる滝沢沙織。映画初主演とは思えない伸び伸びした演技で、コメディエンヌとしての才能もおおいに発揮。大器の出現を確信させてくれます。その榊ヨウコを絶妙にサポートする柳田浩司役をスイートに演じるのは、第8回JUNONスーパーボーイコンテスト・グランプリの経歴を持つ井澤健。テレビドラマ「イグアナの娘」でデビュー以来つちかってきた自然な演技力を光らせます。もう一人の相手役、元木俊雄を演じるのは、2002年に「筋肉番付〜スポーツマンNO.1決定戦XXI」で初登場2位を獲得した身体能力を誇る永井大。そして人気歌手・美空つぐみ役に、本作で映画デビューを飾る高樹マリア。このフレッシュな面々を脇でがっちり支え、あるいはカメオ出演で驚かせてくれるのが、わくわくするほど豪華な実力派たち。南野陽子、藤村俊二、川島なお美、はなわ、そして高橋克典、三浦理恵子、玉木宏——彼らの演技を見ているだけで思わず顔がほころんでしまうのも、本作の大きな魅力なのです。

ストーリー



八王子にある星陵音楽大学のチャペルで、女性歌手のつぐみがリハーサルをしている。この大学の卒業生でもあるつぐみは、学長夫妻の結婚35周年を祝う〈ひすい・さんご婚式〉で「恋のバカンス」を歌うのだ。つぐみの歌に重なるように、どこからかクラシック調の歌声が響いて来る。そしてチャペルの天井近くにドレス姿の女性がぼんやりと出現!その女性はつぐみの叫びもお構いなく、朗々と「恋のバカンス」を歌い上げるのだった…。
下界に現れた幽霊と交渉して成仏させるゴーストネゴシエイターのヨウコは、今日でこの因果な仕事から足を洗うつもりでいた。このハードな仕事を辞めて普通の生活を送りたいと願ってきた彼女は、遂に恋人に巡りあい、今日のデートでプロポーズをしてもらえそうなのだ。結婚したら2人で豆腐屋を開くのがヨウコの夢だった。
遊園地のお化け屋敷で骸骨に扮している柳田は、骸骨としては客に笑われるだけだが、客に取り付いている霊を指摘しては震え上がらせ、遂にクビになってしまう。そんな柳田に眼をつけたのが、同じ遊園地で着ぐるみのアルバイトをしていた中年男、外古葉だった。外古葉の本業は「外古葉超常現象相談所」の社長で、ヨウコを含めたゴーストネゴシエイター達の雇い主なのだった。彼はさっそく柳田をスカウトする。
台所に幽霊が現れるという新婚夫婦の家に行き、見事に霊魂を説得して成仏させたヨウコは、恋人の俊雄とのデートにいそいそと出かけていく。その直後、事務所の電話が鳴る。星陵音楽大学からの依頼電話だった。外古葉社長はすぐに柳田をヨウコのデート場所に向かわせ、2人で八王子に行くよう指令を出す。
ヨウコの恋人の俊雄は、実は歌手のつぐみの元マネージャーだった。つぐみは今も彼に頼りきりで、八王子からSOSの電話をかけてくるが、ヨウコとのデートがあるため俊雄は冷たく電話を切ってしまう。ヨウコは俊雄に職業はスチュワーデスと偽っていて、俊雄の前では普段の乱暴さは微塵も見せず、おしとやかなお嬢様タイプで通していた。そこに柳田が現れ、ヨウコは「ギャラを弾むし退職金も出す」という外古葉の言葉に魅かれ、俊雄を残して柳田と八王子に向かう。
チャペルに現れた女性クラシック歌手は、矢田部愛子という名の、星陵大学の卒業生であることがわかる。将来を嘱望された声楽家だったが、婚約者の裏切りによって心身を壊し、若くして亡くなったのだ。その死後、彼女の歌が入ったレコードを聞いた者は、地獄の苦しみを味わい、すっとこどっこいになった挙句、石像になってしまうという。なるほど学部長はすでに石像に変わっていたし、以後も彼女の歌声を聞いた者は、次々に妙な踊りを躍っては石像に変わっていくのだった。
レストランに取り残された俊雄のもとに再び電話がかかり、つぐみをなだめるために八王子に向かうことになる。ちょうど上京してきた彼の母親も同行。その間にも、ヨウコと柳田は矢田部愛子の霊を説得する為、生前の彼女について探っていく。果たして彼らは愛子の霊を無事に成仏させることができるのだろうか。ヨウコは望み通りゴーストネゴシエイターを引退して俊雄と結婚し、豆腐屋を繁盛させられるのだろうか…?

スタッフ

監督:塚本連平
原作・脚本:EN、佐々木充郭
製作:東京テアトル
   トレンド
   ケイダッシュ
   テレビ朝日
   クロックワークス
制作:メディアミックス・ジャパン
製作:早河洋 川村龍夫 松下晴彦
企画:谷口元一 木村純一 東城佑司
プロデューサー:榎本憲男 遠田孝一
音楽:仲西匡
撮影:柳田裕男(J.S.C)
照明:磯野雅宏
録音:今井善孝
美術:稲垣尚夫

主題歌:Heartsdales 「fantasy」

キャスト

滝沢沙織
井澤健
永井大
高樹マリア
阿南健治
はなわ
玉木宏
雛形あきこ
中山仁
赤座美代子
高橋克典
三浦理恵子
菅田俊
小倉一郎
ムッシュかまやつ
南野陽子
藤村俊二
川島なお美

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