原題:The Stepford Wives

ステップフォードの妻たちには、秘密がある。

2004年6月11日全米初公開

2004年/アメリカ/115分 配給:UIP映画

2010年10月08日よりDVDリリース 2009年04月10日よりDVDリリース 2008年01月18日よりDVDリリース 2005年06月10日よりDVDリリース 2005年2月5日、VIRGIN TOHO CINEMAS六本木ヒルズにてロードショー

公開初日 2005/02/05

配給会社名 0081

解説


華麗で洗練されたスタイリッシュ・スリラー!
コネチカット州ステップフォードにようこそ!
ここは、あなたの理想が現実になった街。緑豊かな美しい街並み、フル・オートメーションの設備を備えた豪邸、そして、フレンドリーな住民たち。犯罪も貧困もプレッシャーもないこの街に来れば、誰もが究極のハッピー・ライフを手にすることができる。花柄のドレスに身を包み、いそいそとケーキを焼くステップフォードの妻たちの微笑みの下に、とんでもない秘密が隠されていることに気付くまでは…。
 2002年『めぐりあう時間たち』でアカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。いま最も輝いている女優として、ハリウッドの頂点に君臨する二コール・キッドマン。男性はもちろんのこと、女性たちからも絶大な支持を集める彼女が、クール・ビューティの魅力を存分に発揮。主演作の中で自己最高のオープニング記録を樹立した、話題のスタイリッシュ・スリラーが登場した。
 本作『ステップフォード・ワイフ』は、『ローズマリーの赤ちゃん』で知られるアイラ・レヴィンの原作を、カラフル&ゴージャスな趣向を凝らして映画化した極上のエンターテインメント・ミステリーの傑作である。ニューヨークでパワー競争に明け暮れる毎日を送っていたヒロインが、マーサ・スチュアートのグラビア雑誌から抜け出てきたような美しい街へ移住。そこに住むパーフェクトな妻たちの秘密についての謎を解くサスペンスと、ゴージャスな装いで描いた最高にお洒落でスタイリッシュな作品だ。

今世紀史上最高の競演
なんといっても目を惹くのが、ヒロインのジョアンナを演じるキッドマンを筆頭に、ズラリと勢揃いした豪華な演技派スターの顔ぶれ。自分自身の影の薄さに悩めるジョアンナの夫、ウォルターに扮するのは、ハリウッドとブロードウェイの双方でめざましい活躍を見せるマシュー・ブロデリック。ステップフォードの街の世話役で、婦人会を仕切るクレアには、『危険な情事』など5作でアカデミー賞にノミネートされているグレン・クローズ。その夫で、街の男性協会の会長をつとめるマイケルには、『ディア・ハンター』でオスカーを受賞し、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』でも同賞にノミネートされたクリストファー・ウォーケン。また、ジョアンナと共にステップフォードの秘密を捜索するうち、とんでもないトラブルに巻き込まれる作家のボビーには、『ローズ』『フォー・ザ・ボーイズ』でオスカー候補になったベット・ミドラーが扮し、キッドマンと絶妙なコンビぶりを見せる。さらに、ジョアンナ&ボビーと共に友情を育むゲイの建築家役ロジャーを、ブロードウェイ・ミュージカルのスターロジャー・バートが怪演。さらに、グラミー賞歌手のフェイス・ヒルがセクシーなワイフ軍団の一人サラに扮し、華麗なスクリーン・デビューを飾っている。その他にも『ニューヨーク最後の日々』のデヴィット・マーシャル・グラント、『ウエディング・シンガー』のジョン・ロヴィッツなどが脇を固めている。
 この鉄壁のアンサンブルに加え、映画のもう一人の主役ともいうべき存在感を発揮するのが、ステップフォードの街の情景だ。広大な吹き抜けホールを持つレンガ作りの豪邸、色とりどりのカップケーキで埋め尽くされたアイランド型のキッチン。ジョアンナ夫妻の家庭生活を描写するシーンは、ハイクラスなリビング雑誌のグラビアをめくっているような楽しさ。また、大ベテランのアン・ロスが手掛けた妻たちの衣装は、1960年代初期のお嬢様ルックを思わせる可愛さで、お洒落感度の強い女性たちの目を釘付けにすること間違いなしだ。
 監督と脚色は、全米の批評家から絶賛された『イン&アウト』を手掛けたフランク・オズとポール・ラドニックの名コンビ。正統派スリラーとして書かれたアイラ・レヴィンの原作を、21世紀ふうにアレンジ。観客の誰もがド肝を抜かれる強烈なドンデン返しが用意されたラストまで、スリルと都会的な風刺のスパイスきかせたストーリー・テリングに、ベテランの腕を発揮している。製作はハリウッドのヒットメイカーであるスコット・ルーディンとドナルド・デ・ラインの二人が手掛ける。製作総指揮はオスカー作品の『羊たちの沈黙』のロン・ボズマンと自身のプロダクションを設立しているケリー・リン・セリグ。撮影は、オズ監督とは『イン&サイト』『スコア』に続き、3度目となるロブ・ハーンが担当。プロダクション・デザイナーは、プロダクション業界のスーパーバイザーとして有名な『ボディーガード』等を手掛けたジャクソン・デゴヴィア、編集は『デッドマン』のジェイ・ラビノウィッツ、衣装は97年に『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞を受賞したアン・ロス、さらに音楽には『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』で数々の賞を受賞した映画音楽界 新鋭デヴィット・アーノルドが手掛け、豪華でミステリアスな本作の特徴を見事に演出している。

ストーリー



この世の中に“完璧”な女性がいるだろうか?
その答えは美しい街—–「ステップフォード」にある…

ジョアンナ・エバハート(ニコール・キッドマン)は、ニューヨークを本拠地にするネットワークTV局EBSの敏腕プロデューサー。この5年間、自局に視聴率NO.1の地位をもたらしてきた彼女は、アメリカで最もパワフルな女性のひとりとして知られている。ところが、その栄光の日々が、突如終わりを告げるときがやって来た。ジョアンナの企画した新番組に出演したばっかりに、妻に捨てられた男(マイク・ホワイト)が、コンベンションの会場に銃を持って乗り込んできたのだ!幸いにも、ジョアンナは暗殺の危機を免れたが、例の男が妻とその愛人たちに銃を乱射していたことが発覚。責任を問われたジョアンナは辞職に追い込まれ、失意のどん底に突き落とされてしまった。
 そんな彼女の身を案じ、自らもEBSの副局長を辞職する夫のウォルター(マシュー・ブロデリック)。彼の愛にうたれたジョアンナは、新しい土地で、一緒に人生をやり直そうと提案する。こうして、住み慣れたニューヨークを後にするふたり。ジョアンナとウォルターが、ふたりの子どもたちを連れてやってきたのは、コネチカット州のステップフォードという街だった。そこは、200年前にジョージ・ワシントンが築いたという由緒正しき住宅街。美しく整備された街の中には、フル・オートメーションのハイテク設備を備えたクラシックなたたずまいの豪邸が建ち並んでいる。その中心部にあるのは、マイク(クリストファー・ウォーケン)が会長をつとめる紳士クラブ。さっそくそこを訪れたウォルターは、住民の男たちから大歓迎され、すっかりこの街が気に入ってしまう。
一方、マイクの妻クレア(グレン・クローズ)の案内で女性たちの集まりに参加したジョアンナは、花柄のワンピースを身にまとい、貼り付いたような笑顔を浮かべている女性たちに、何か不気味なものを感じた。
 そう思っているのがジョアンナだけではないことが判明したのは、街をあげてのピクニック・パーティが開かれた独立記念日のことだった。最近越してきたばかりの作家のボビー(ベット・ミドラー)と、ゲイの建築家ロジャー(ロジャー・バート)に出会ったジョアンナは、彼らも街の雰囲気になじめないでいるのを知って安心する。とはいえ、3人とも精神分析医と安定剤が手放せないニューヨークから移住してきた身。この街の生活のほうがノーマルだと言われれば、そう思うしかない。かくして、都会の女の象徴する黒い服を脱ぎ捨て、ステップフォード流のかわいい妻に生まれ変わろうと努力を始めるジョアンナ。しかし、彼女はまだ知らなかった。この町に隠されている恐るべき秘密の正体を…。

スタッフ

監督:フランク・オズ
製作:スコット・ルーディン
   ドナルド・デ・ライン
   エドガー・J・シェリック
   ガブリエル・グランフェルド
脚色:ポール・ラドニック
原作:アイラ・レヴィン
製作総指揮:ロン・ボズマン
      ケリー・リン・セリグ
撮影:ロブ・ハーン、ASC
プロダクションデザイナー:ジャクソン・デゴヴィア
編集:ジェイ・ラビノウィッツ、A.C.E
衣装:アン・ロス
音楽:デヴィッド・アーノルド
音楽監修:ランドール・ポスター

キャスト

ニコール・キッドマン
マシュー・ブロデリック
ベット・ミドラー
グレン・クローズ
クリストファー・ウォーケン
ロジャー・バート
デヴィッド・マーシャル・グラント
ジョン・ロヴィツ
フェイス・ヒル

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