原題:TOKYO NOIR

“TOKYO”の夜を生きる女たちを官能的に描いた、 <女性に捧げる>3つの短編集

2004年/日本/127分/ステレオ/カラー/R-15 製作・配給:ケイエスエス

2005年12月22日よりDVDリリース 2004年9月25日、銀座シネパトスにてレイトショー

公開初日 2004/09/25

配給会社名 0027

解説


 様々な痛みを抱えながら「昼」と「夜」の顔を使い分けて生きる女たち。ある者は30代半ばに仕事のキャリアと女性としての生き方に悩み、ある者は恋人を奪われた哀しみを振り払おうと風俗嬢に身を落とし、ある者はもうひとりの自分の存在を感じ、日常が揺らぎ始めたことに気づく。みな、本当の愛を捜し求めることによって深く傷つき、戸惑い、今までの生き方に疑問を抱く女たち。そんな彼女らがしっかりと現実を受け止め、今いる場所から一歩踏み出していく姿を、2人の俊英監督が独自の視点で痛々しいほどリアルに映像化。<TOKYOの夜>を彷徨う女たちの赤裸々な性と繊細な心理が、リアルな物語の中で鮮やかに綴られていく。

 それぞれのヒロインに『皆月』『Jam Films』の吉本多香美、『血を吸う宇宙』「GTO」の中村愛美、『ACRI』『牛頭』の吉野きみか、映画初出演の関彩が扮して大胆な演技を披露、女であることの切なさと悦びを見事に体現する。また利重剛、和田聡宏、温水洋一、遠藤憲一、峰岸徹といった個性的な男優陣が脇を固め、男の傲慢さと包容力を垣間見せる。
 監督は『PAIN』の石岡正人と『HOBOS』の熊澤尚人。“二面性”という共通のテーマを、それぞれが単独で短編を監督し、さらに2人の合作した作品をあわせて3本の短編集にまとめあげるという新しい試みに挑んだ。また監修を「東京 夜の駆け込み寺」「眠らない女〜ダブルフェイスの女たち」の作家・酒井あゆみが手掛け、女性の立場から女の“生”と“性”を鋭く見つめる。

ストーリー


『BIRTHDAY』
「誕生日に決まって良くない事が起こる」。35歳の誕生日を迎えようとするキャリアウーマンの真理は、7歳の誕生日に父親が失踪して以来、そう信じている。仕事に追われ疲れきっていた。ある夜、突如目に入った妖しい美容院のドアを開いた彼女は、店主に美しい化粧を施され、客の待つホテルへと向かう…。

『GIRL’S LIFE』
男にフラれてから、女子大生の美由紀は、ヘルス嬢として毎夜男たちの欲望を満たしていた。そんなとき、客として元カレが現れる。あくまで客として迎える彼女に苛立ちを覚えた元カレによって、店から連れ出された美由紀。二人きりになり、心の均衡が一気に崩れた彼女は…。

『NIGHT LOVERS』
OLの奈緒は、インターネットで同姓同名の「愛人・ナオの独り言」というサイトを見つける。様々なタイプの愛人を演じるもうひとりの“ナオ”の人生に惹かれていく奈緒。愛人ナオは、社長秘書、OL、セーラー服を着るコスプレ女、様々な女に身を置き、ただ一人だけの男を愛しながら、様々な男たちの相手をしていた。

スタッフ

『BIRTHDAY』監督:石岡正人
『GIRL’S LIFE』監督:石岡正人
『NIGHT LOVERS』監督:石岡正人、熊澤尚人

企画・プロデュース:林 由恵・朱 京順
プロデューサー:小林智浩・鈴木裕光
アソシエイトプロデューサ−:服巻泰三・筒井竜平
監修:酒井あゆみ(「東京夜の駆け込み寺」「眠らない女 ダブルフェイスの女たち」)
エンディングテーマ:「home」川村結花(Epic Records Japan)
製作協力:ゴールド・ビュー
製作:TOKYO NOIR製作委員会
  (ケイエスエス/日本出版販売/ギャガ・コミュニケーションズ/ゴールド・ビュー)
配給:ケイエスエス/日本出版販売

キャスト

『BIRTHDAY』
吉本多香美
利重剛
和田聡宏
山田辰夫
べンガル

『GIRL’S LIFE』
中村愛美
塩谷瞬
亜沙里
温水洋一
三上真一郎

『NIGHT LOVERS』
吉野きみか
関彩
水橋研二
遠藤憲一
峰岸徹

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