原題:Coronado

これぞ娯楽映画の真髄!痛快アクション・アドベンチャー超特作!!

2004年4月22日ドイツ初公開

2003年/アメリカ・ドイツ/カラー/88分(5巻)/シネマスコープ/ドルビーデジタル/日本語字幕:岡田壮平 配給:日活

2004年5月29日より銀座シネパトスにてロードショー

(C)2002 ARMS GmbH&Coronado Motion Picture L.L.C

公開初日 2004/05/29

配給会社名 0006

解説


ローランド・エメリッヒの強力なスタッフ陣が総力を結集し、 その高い経験値と情熱で作り上げた娯楽映画がこれだ!
 『インデペンデンス・デイ』(96)、最新作『デイ・アフター・トゥモロー』(04)と大作を次々放つローランド・エメリッヒの強力なスタッフ陣が、これぞ映画の醍醐味! と言わしめるアクション・アドベンチャー超特作を作り上げた!

 セレブのような幸福な結婚生活を目前に控えたクレア。しかし、失踪した婚約者を探すために秘境の国に向った彼女は望まずして、次々と苦境に立たされる。独裁者とその権力に対抗するテロリストたちの争いに巻きこまれ、悲鳴と絶叫をあげながらも敢然と立ち向かうクレア。列車とジープとの熾烈なチェイス、目もくらむ深い渓谷に架かった橋でのジェット戦闘機とのバトル、滝の裏に隠された巨大な神殿、クライマックスでの反乱軍約3,000人と独裁戦車部隊との迫力溢れる大スペクタクルシーンなど、痛快無比!! 理屈抜きの面白さが満載! 娯楽アクション・アドベンチャーの醍醐味が存分に盛り込まれた快作の登場!  

 VFXもふんだんに用いてはいるが、大作のようなひけらかした使い方はせず、ストーリーとVFXが見事に融合。ドラマの流れを快調なテンポで運び、その興奮ぶりは『インディ・ジョーンズ』シリーズや『ロマンシング・ストーン/秘宝の谷』(84)を彷彿とさせる。

  プロデューサーは、ローランド・エメリッヒ監督の『インデペンデンス・デイ』(96)などでVFXスーパーバイザーを務めてきたフォルカー・エンゲルとマーク・ワイガート。VFX作品に熟知していることから、本作では脚本と特殊効果も兼任し、彼らのスキルを存分に発揮させている。この企画に賛同したエメリッヒも全面的に協力している。監督・共同脚本は、ドイツとアメリカで数々の短編映画を撮り、数々の映画賞を受賞した俊英クラウディオ・ファエ。彼らは製作費のほとんどを大作にひけを取らないVFXに注ぐことにし、キャスティングはスターよりも、キャラクターにピッタリの俳優を探すことを重視した。  

 ヒロインのクレア役には、勝ち気で男勝りだけど、女性ならではの可愛さを漂わせ、最近では『ディボース・ショウ』(03)にも出演しているクリスティン・ダッティーロを抜擢。ユーモア溢れる女インディ・ジョーンズばりの大活躍を披露し、21世紀の戦うヒロイン像を作りあげている。クレアを危険な冒険に連れて行くTVレポーターのアーネット役には、『レリック』(97)などのメジャー映画から、人気TVシリーズ「X-ファイル」にも出演するクレイトン・ローナーが扮し、コロナドの独裁者ラモス大統領役は、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作に出演したジョン・リス=デイビスが演じている。

ストーリー



クレアは婚約者と甘〜いクリスマスを夢見て、一路スイスに。
…しかし、それが予想外のアドベンチャーの始まりだった!  

 どことも知れない薄暗い部屋の中。得意満面の表情を浮かべるクレア(クリスティン・ダッティーロ)。彼女は軍人らしき男2人と談笑している。どうやらクレアは牢獄に囚われているような雰囲気だ。彼女は、「私がこの国を救ったのよ」と言うと、男たちは怪訝そうな表情を浮かべ、その突拍子もない話を聞きたそうな顔をした。そこでクレアは、冒険談を回想しながら楽しそうに語り始めた……。  

 ビバリーヒルズで婚約者ウィル(マイケル・ロウリー)と何不自由ない生活を送っていたクレアは、幸せの絶頂にいた。欲しいものは何でも手に入り、愛する男性が側にいる。そんなある日、ウィルが大事な書類を忘れてスイスへ向かってしまう。クレアはウィルを驚かそうと、書類を届けるついでとばかりにスイスへ向かった。しかし、この時からトラブルはすでに始まっていたのだった。  

 ウィルと甘いクリスマスを過ごそうと、観光気分でスイスに到着したクレアは、早速ウィルのオフィスの住所へ向かうが、そこは郵便私書箱のポストが置いてあるだけ。ウィルは一体どこ? もしかして他の女と失踪? ……クレアは信じ難い状況と不安から手がかりを得ようと、ウィルの忘れていった書類を初めて読む。何とそれは今まで一度も聞いたことのない秘境の国エル・コロナドについての書類だった! 「何故? ここに何があるの?」、新たな疑問がクレアをかの地に向かわせることになるのだった。  

 中央アメリカに位置するエル・コロナドは、広大な砂漠と密林がその国の大半を覆っていた。ラモス大統領(ジョン・リス=デイビス)による独裁政権が長く続き、市民の生活は困窮。反乱軍によるテロが頻発していた。反乱軍は今や国土の1/4を支配し、政権転覆の機会をじっと狙っていた。

 そんな情勢を知らないクレアは、繁華街を歩けば、上空を軍用ヘリの編隊が飛び交う状況に右往左往。しかも、CBB局のTVレポーターで、2年間もこの地に駐在しているアーネット(クレイトン・ローナー)と名乗るいかがわしい男が声を掛けて来る始末。大使館に助けを求めても、ウィルは反乱軍に拉致されたかもしれないと答えるだけ。やっと見つけたホテルもテロによる爆破で崩壊し、クレアはますます途方に暮れる。

 一方、アーネットたちTVクルーはジャングルの奥に反乱軍のアジトがあるという情報を手に入れ、特ダネをスクープするために、ボロボロのトラックで出発する段取りをつけた。それを聞きつけたクレアは、渋るアーネットに金を握らせ、同行することに成功する。婚約者に再会できるならと、砂漠だろうが、ジャングルだろうがお構いなしのクレア。

 だがクレアの目論みは甘かった! 検問を突破したアーネットとクレアらが乗るトラックと、政府軍の軍用ジープのチェイスが勃発!しかも、爆走する列車を直前ですり抜けて、辛くも追跡を振り切ったクレアたち。しかし、危険な大冒険はさらに危機を呼ぶ。密林の向こうに突如出現した断崖絶壁に架かる木造の橋。腐りかけて今にも崩壊寸前のその橋を渡るトラック。そんな時、政府軍のジェット戦闘機がミサイル攻撃をしかけてきた! アーネットはどうにか命は助かるものの、クレアは橋桁と共に遙か下方の急流に飲み込まれてしまったのだ!!

 果たしてアーネットは、反乱軍のアジトを見つけることができるのか? クレアに一体どんな運命が待ち受けているのか? そして愛する婚約者ウィルはそこに拉致されているのだろうか?

スタッフ

監督: クラウディオ・ファエ
製作: フォルカー・エンゲル、マーク・ワイガート
脚本: フォルカー・エンゲル、マーク・ワイガート、クラウディオ・ファエ
キャスティング: ポーラ・G・ローゼンバーグC.S.A.
音楽: ラルフ・ヴィンリッヒ
編集: ピーター・S・エリオット
美術: マイケル・メイヤー
撮影監督: ジェイム・レイノソ、スティーブン・ダグラス・スミス
特殊効果: フォルカー・エンゲル、マーク・ワイガート

キャスト

クレア・ウィンスロウ: クリスティン・ダッティーロ
アーネット・マクルア: クレイトン・ローナー
ウィル・ギャラガー: マイケル・ロウリー
ラモス大統領: ジョン・リス=デイビス
サンチョ: ダニエル・ザカパ
ホゼ: ゲーリー・セルバンテス
レニー: デイビッド・ウォーターマン
ラファエル将軍: バイロン・キーロス

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