スキャンダル
原題:Untold Scandal
一途な愛か禁断の誘惑か
2003年10月2日韓国初公開
2003年/韓国/カラー/124分/ 配給:シネカノン、松竹
2013年10月12日(土)シネマート新宿にてKーMovieフェスティバル開催! 2004年09月24日よりDVDリリース 2004年12月20日よりビデオレンタル開始 2004年12月23日よりDVD発売開始 2004年5月22日より渋谷シネ・アミューズにてロードショー
(C)2003 b.o.m Film/Japan Partners
公開初日 2004/05/22
配給会社名 0034
解説
いまや日本ほかアジア各国で社会現象にまでなっている韓国ドラマ人気。とりわけ大ヒット作「冬のソナタ」の主演男優ぺ・ヨンジュンが、アジア中の女性たちを虜にしている。1994年のデビュー以来、その甘く優しい微笑で韓国ドラマ界を担ってきたぺ・ヨンジュンが、まさに満を持して映画デビュー作に選んだのが、本作だ。
その気合の入れ方は予想をはるかに上回るものだった。ドラマで見せてきた誠実さも、トレードマークになっているメガネも、やわらかそうな髪の毛も、それらぺ・ヨンジュンらしさを一切捨てて、18世紀末の李王朝の貴族、しかも女性を射止める手腕にかけては並ぶものがいない男性に扮するのだ!だが、その手練手管の奥には本人すら気付いていない傷つきやすさを抱えている—そんな複雑な役を8キロの減量をこなして優雅に繊細に、そして茶目っ気たっぷりに演じたぺ・ヨンジュンは、批評家からも観客からも絶賛され、2003年の青龍映画賞新人男優賞に見事輝いた。作品自体も2003年秋に韓国で公開されるや350万人を動員する大ヒットとなったのだ。
NHK衛星で2003年4月から放映されるや熱烈ファンを獲得した「冬のソナタ」。NHKへの問い合わせや感想は電話とメールあわせて1万3千件におよび、DVDとビデオは10万セット以上販売、小説は上下巻で36万部以上の売れ行きと、まさに社会現象にまでなっている。2003年秋、旅行会社が企画したぺ・ヨンジュン本人に会える韓国ツアーは、定員1000人のところ申込者が殺到し、追加の500人分もすぐさま完売。また本作『スキャンダル』が上映された2003年秋の釜山国際映画祭にはぺ・ヨンジュン本人が舞台挨拶をおこなったが、会場にはアジア各国の女性がつめかけ、スカーフを頭に巻いたイスラムの女性たちも横断幕をかかげてヨン様に熱い視線と声援を送っていたのだった。
ストーリー
時は18世紀末、李朝末期の朝鮮。
政府高官ユ長官夫人(イ・ミスク)は子宝に恵まれず、夫は16歳の側室を迎え入れようとしている。夫の前では婚礼の準備を気にかけるなど寛大な態度を見せるが、内心は穏やかではない。彼女は従兄弟のチョ・ウォン(ぺ・ヨンジュン)にある提案をする。花嫁のソオクを婚礼の前に妊娠させよ。と。チョ・ウォンにとってチョ夫人は初恋の人であったから、その彼女を奪ったユ長官への復讐になるし、チョ夫人にとっても夫への最大の復讐になるというわけだ。
文武両道に長けているが、高位官職を嫌って書画の風雅を楽しみ、女たちとの戯れに日々を過ごしているチョ・ウォンは、好奇心旺盛な16歳の娘を落とすなど簡単すぎてつまらないと断る。彼の目下の狙いは、結婚前に急死した夫に9年貞操を守りつづけている未亡人、チョン・ヒヨン(チョン・ドヨン)だった。
そこで賭けが決まった。チョ・ウォンがヒヨンを落とせたら、チョ夫人は褒美として“かつて望んでいたけれど手に入らなかったもの”を差し出す。負けたらチョ・ウォンは僧侶になる。証拠はヒヨンが27年間守ってきた処女の血だ。
すぐさま神出鬼没ほごとくヒヨンのいる場所に顔をだすチョ・ウォン。彼女が熱心に参加している天主教の集まりでは、自分が寄付金を差し出したことを、さりげなく、しかし確実に、彼女に知らせる。女性達が憩う場にも姿を現して珍しい茶を贈ったり、猛攻勢をかける。だが慣習に囚われ、世間の目を気にする彼女は、頑なに拒みつづける。それでのチョ・ウォンはひるまない。わざと暴徒たちに襲わせては救出したり、見え透いた作戦を優雅に繰り広げ、さらにその合間には例のソオクをまんまと自分のものにする。
そしてヒヨンが渡ったカンファ島まで追いかけ、訴える。
「あきらめます。私は裕福な家の人間だが、有名なごろつき。この年まで何も成し遂げたものがない。そんな私に振り向いてくれとは無理な話です。愛される資格はありませんが、この世の最後の愛だと思い、無理をしました。ここを去ります。広い清の国に行って、この寂しさを捨てるつもりです・・・・・・」
心を揺らしていたヒヨンは、かくしてついにチョ・ウォンにすべてを投げ出す決意をするのだった。ヒヨンとの一夜について「完全な一体感を味わった」とチョ夫人に書き送りながらも、チョ・ウォンは自分が得たものの価値をまだ本当には理解していない。
スタッフ
監督:イ・ジェヨン
原作:ピエール・ショデルロ・ド・ラクロ著「危険な関係」
脚本:イ・ジェヨン、キム・デウ、キム・ヒョンジョン
撮影:キム・ビョンイル
照明:イム・ジェヨン
美術:チョン・グホ
音楽:イ・ビョンウ
配給:シネカノン、松竹
キャスト
ペ・ヨンジュン
イ・ミスク
チョン・ドヨン
チョ・ヒョンジェ
イ・ソヨン
チョン・ヤンジャ
ナ・ハニル
イ・ミジ
チェ・ソンミン
ユン・ソンニョ
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