原題:Alex and Emma

2003年/アメリカ/95分/カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル、ドルビーSR、SDDS 配給:ギャガコミュニケーションズ

2004年11月05日よりDVD発売開始 2004年11月05日よりビデオレンタル開始 2004年初夏 日比谷スカラ座2ほか全国順次ロードショー

公開初日 2004/05/22

配給会社名 0025

解説



 女の子なら誰でも一度は読んだことのある恋愛小説。小説の中で描かれる恋模様に憧れ、「私もこんな恋がしたい」と思ったこと、ありませんか?『あなたにも書ける恋愛小説』は、恋愛小説がどのように書かれるのかを、恋の成功実例をつけてお届けする、いわば恋のテキストのようなお話。誰もが憧れるような恋愛小説を紡げる人間は、ホントの恋もうまくいくはず、なんですが・・・。
 そんな恋の手ほどきをしてくれるのは、メグ・ライアンを一躍大スターにした『恋人たちの予感』(89)で、ラブ・ストーリーのスタンダードを築き上げたロブ・ライナー監督。現実の恋と小説の中の恋がシンクロしながら進行していくストーリーを通じて、普遍的な恋の法則を鮮やかに紐解いていく本作は、素敵な恋をかなえるヒントがたくさん詰まっています。
 現実の世界と創作の世界がシンクロしながら、1つの恋が生まれていくドラマは、オードリー・ヘプバーンの代表作『パリで一緒に』(63)を思わせるお洒落なムード満点。とりわけキュートな個性を光らせるのが、エマ役を演じる『10日間で男を上手にフル方法』(03)のケイト・ハドソン。作中劇のパートでは4役を演じ分け、現実のパートでは、恋の気分が高まるにつれて女性らしい魅力を増していくエマの変化を鮮やかに演じきり、メグ・ライアンの後を継ぐ21世紀のラブ・ストーリーの女王の実力を存分に見せつけてくれます。

ストーリー



 アレックス・シェルドン(ルーク・ウィルソン)は、結婚恐怖症を題材にした小説でブレイクを果たした新進作家。だが、今の彼は人生最大のトラブルに見舞われていた。新作執筆を前にスランプに陥って原稿は書けずじまい。おまけに、借金の取り立てにあい、商売道具のパソコンを壊されてしまったのだ。アレックスは借金返済の期限である30日間で小説を完成させるべく、口述筆記の手を使おうと考える。
 かくして雇われたのが、堅物の速記係エマ・ディンズモア(ケイト・ハドソン)。弁護士と偽って仕事を依頼してきた彼を、エマはいかがわしい奴と勘違い。が、これから執筆される本の内容が「恋に魂を抜き取られて苦しむ男の話」と知った彼女は、仕事を引き受けることに。どうにか執筆作業は始まった。
 小説の主人公は、アダム・シップリー(ルーク・ウィルソン)という若き大学教授。1924年、長期休暇を取ってセント・チャールズ島にやって来た彼は、フランス人の上流夫人ポリーナ・デラクロワ(ソフィー・マルソー)の子供たちの家庭教師として、ひと夏を過ごすことになる。妖艶なポリーナにアダムは一目惚れしてしまうが、贅沢な暮らしを支える財産に窮していたポリーナは、資産家ジョンとの結婚を強いられそうな立場にあった。と、そこにポリーナの祖母の死の知らせが。遺産相続人となり、財政危機から解放されたポリーナは、めでたくアダムと情熱の一夜を過ごすのだった…。
 というところまで書き進め、話が行き詰まってしまったアレックスは、気分転換のためエマと外へ出かけていく。丸一日街を散策して、思いがけなく楽しい時間を過ごす二人。やがてエマの心にキスへの期待が膨らむ頃、アレックスは新しいアイディアがひらめいた。
 それは、小説の中に、アダムが心惹かれるもう一人の女性を登場させること。これまで、スウェーデン人のイェルヴァ、ドイツ人のエルサ、スペイン人のエルドーラとして物語の中に登場してきたメイドのキャラクターを、アメリカ人のアンナ(ケイト・ハドソン)に書き換えたアレックスは、自分とエマの関係を重ね合わせるように、アダムとアンナのエピソードを発展させていく。これにはエマも大満足。小説の中でアダムの気持ちがポリーナとアンナの間で激しく揺れ動く中、休憩のため1つのベッドで仮眠をとることにしたアレックスとエマはついに結ばれる。
 締め切りの朝、アレックスの小説は遂に完成した。エマはタクシーで自宅に戻り、超特急でタイプを仕上げる。その頃、一人の美女がアレックスを訪ねてくる。それは、元彼女のポリーナ(ソフィー・マルソー)。そう、彼の想像の産物だと思われたポリーナは、実在の人物だったのだ。カフェにアレックスを呼び出したポリーナは、ヨリを戻そうと積極アプローチを開始。その現場を、タイプ原稿を届けに来たエマが目撃してしまったから、さあ大変!うまくいきかけた恋は大波乱の展開に。果たして、アレックスとエマにハッピー・エンドは訪れるのか!?

スタッフ

監督:ロブ・ライナー
製作・脚本:ジェレミー・レヴェン
製作:アラン・グレイスマン
製作:トッド・ブラック
製作:エリー・サマハ
製作総指揮:ピーター・グーバー
製作総指揮:ジェフリー・ストット
製作総指揮:ジェイソン・ブルーメンタール
製作総指揮:スティーヴ・ティッシュ
共同製作:ジョセフ・メルヒ
共同製作:ジェームス・ホルト
撮影:ギャビン・フィネイ
美術:ジョン・ラレナ
編集:ロバート・レイトン
編集:アラン・エドワード・ベル
衣裳デザイナー:シャイ・カンリフ
音楽:マーク・シャイマン

キャスト

ケイト・ハドソン
ルーク・ウィルソン
ソフィー・マルソー
デヴィッド・ペイマー
ロブ・ライナー

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