原題:ANACONDAS

2004年8月27日全米公開

2004年/アメリカ/カラー/97分/ 配給:ソニー・ピクチャーズエンターテインメント

2007年11月28日よりDVDリリース 2005年07月06日よりDVDリリース 2005年3月5日、新宿ジョイシネマ他ロードショー公開

公開初日 2005/03/05

配給会社名 0042

解説


 あれから8年…。その恐怖が薄れかけてた頃、新たな“ぬめり”をしたたらせ、新たな“ウロコ”を輝かせ、巨大な“とぐろ”を巻きながら、『それ』はさらなる進化を遂げ、さらなる凶暴性を発揮して帰ってきた!

 美しい大自然の熱帯雨林を、平和そうな河川を、一瞬にして血の惨劇現場に変える巨大かつ邪悪で、時には神聖なるモンスター、大自然支配者。それこそが“アナコンダ”! しかも厳密に言えば、今回は“アナコンダズ”!
 つまり、複数、集団、二乗、アンカウンタブルだっ!

 悠久の河川の先また先に、聖なる熱帯雨林の奥また奥に、欲の皮がつっぱった愚かな人間どもが、学習能力もなく、またもやって来る。そこがアナコンダたちの聖地とも知らずに! いっそみんな食われてしまえ! 性懲りもない人間どもよ!

 幻の巨大なアナコンダと人間どもの息づまる死闘を、最新SFX(アニマトロクス、CGなど)を駆使して描き、世界的大ヒットをたたきだしたモンスター・パニック・アクション巨編『アナコンダ』の正真正銘のパート2がついにその全貌を現す!

 今回の舞台はボルネオ。そこにはこの密林だけに生息する、若さを保つ血清の素となる希少な赤い蘭(ブラッド・オーキッド)が咲いている。その花は7年に一度2週間だけ咲くという珍しい習性を持っているだけに、もはや伝説の存在なのだ。この“不老の花”を採取して、コスメとして製品化し、会社に莫大な利益と自らのキャリアアップをもたらそうと、密林の奥地にやってきた科学者グループが、その欲望の報いとして遭遇する“究極の恐怖”… それが『アナコンダ2』!!!

 彼らにとって最悪だったのは、河川の増水だけではなく、この時期はアナコンダたちの交尾期となり、非常に凶暴化していたこと。ワニの洗礼などはほんの前菜にすぎない。本日のメーン・ディッシュは“アナコンダのフルコース・森の悪魔風”! もちろん、食われるのは欲望で腹がフォアグラ状態の人間の牡たちと、とろけそうな胸肉、尻肉、脚肉を持った美しい人間の牝たちのほうだ! 

 今回の“アナコンダ”はリアルな恐怖感が特徴でもある。体長10数メートルあっても、それは現実に存在するし、恐怖感やスピード感を増すための効果としてCGやアニマトロクスを駆使してはいるものの、ことさら劇画調の誇張は避けている。実際に多数使っている本物のヘビと区別がつかないほどの仕上がりだ。その証拠に出演者たちの恐怖に歪んだ顔の多くは、かなり本心だそうだ。

 さてその恐怖に歪む出演者たちは、奥地へ進むボロ船を操る現地の不良アメリカ人ビル・ジョンソンに、『ティアーズ・オブ・ザ・サン』のモヒカン刈りの兵士ケリー役などで知られるタフガイ俳優ジョニー・メスナー。科学者グループの筆頭ヒロイン、サム・ロジャースに『ステップフォード・ワイフ』『THE JUON/呪怨』などこの春の話題作に連続出演している注目株のカディ・ストリックランド。ほかに調査隊のリーダー格のバイロンに『ブラック・ホーク・ダウン』のマシュー・マースデン、“コンピューターおたく”の技師バリスには『8mile』のユージン・バード、もうひとりの女性科学者のゲイル役に『きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー』のサリー・リチャードソン=ホイットフィールド、調査隊の経理担当ゴードンには『コンフィデンス』のモリス・チェスナットなど、売れっ子、実力派の俳優たちが結集している。

 スタッフにも気鋭の才人たちがズラリと揃った。まず監督には『死の標的』『ホワイトハウスの陰謀』などキレ味鋭いアクション演出には定評のあるドゥワイト・リトル。脚本には『007/ゴールデン・アイ』にも加わったジョン・クラフリンとその名コンビ、ダニエル・ツエルマン。さらに『ロボコップ』のマイケル・マイナー、『スターシップ・トゥルーパーズ』のエド・ニューマイヤーらが共同で名を連ねた。製作は『アナコンダ』で大成功を収めたヴァーナ・ハラー、製作総指揮は『ストリートファイター』などのジャコバス・ローズ、撮影は『ロビン・フッド』『ディープ・ブルー』などのスティーブン・F・ウィンドンとまさに一騎当千の精鋭たちが、パート2のグレードを高めている。

ストーリー



 インドネシア・ボルネオの密林地帯。猛獣をハントしようと隙を伺う現地人が、動物たちが不穏に騒ぎだす中、水中で『それ』に襲われる。瞬く間の惨劇。そして静寂…。

 一方、ニューヨークにある研究所で働く科学者チームはある“花”をめぐって色めき立っていた。それは、ボルネオの奥地に、7年に一度、2週間だけ咲くという希少な花“ブラッド・オーキッド”だった。その血清成分は細胞の老化防止に劇的な効能があることが実証されたのだ。コスメや医薬品として商品化すれば、まさにバイアグラ以上に世界を席巻することは確実だ。しかし、あと1週間で花は咲き終わり、次は7年後…。時間がないのだ。彼らは会社の利益と自らのキャリアアップを図るため、現地ボルネオに“ブラッド・オーキッド”採取に向かうことになる。それが“最悪の旅”となることも知らずに…。

 ボルネオに着いたリーダー格のバイロン医師(マシュー・マースデン)、女性科学者の2人、サム(カディ・ストリックランド)、ゲイル(サリー・リチャードソン=ホイットフィールド)、そして“コンピューターおたく”のバリス(ユージン・バード)、さらにダグラス医師 (ニコラス・ゴンザレス)は、さっそくトラブルに見舞われる。上流に向かう船の手配に誤算が生じてしまい、急遽現地調達することになるが、、雨季には船を貸さないのがこの地区の常識だった。船を出してくれそうなのは、現地で船上暮らしをし、酒とバクチの借金まみれで、いわくありげな過去を持つ素性の良くないジョンソン(ジョニー・メスナー)だけだった。一行は、足元を見られ5万ドルの報酬をふっかけられ、おまけにその船ブラディメリー号はかなりのポンコツだった。さらに船にはジョンソンの飼っているいたずら好きのサルのコングがおり、女性陣を手荒く歓迎した。

 こうして、早くも不吉な前兆に見舞わながらも一行の船は上流へと向かってゆく。その途中、ゲイルが携帯で電話中に誤って川に落ちてしまう。すかさず助けに飛び込むジョンソン。そこに水の中から何物かの襲撃、アナコンダ?いや巨大なワニだった。ジョンソンはナイフ片手に大格闘を演じ、ついにそのワニを倒す。やがて雨季特有の激しい雨が船と川をたたき、新たな危難が降りかかった。流木が増え、スクリューが空回りし、船の自由が効かなくなったのだ。前方には滝が迫り、船は落下、一行は川に投げ出され、命からがら岸にたどり着く。すでに船は大破、残されたものは地図と採取サンプル、少量の水と衛星電話だけだった。一行は、密林を直進してなおも花の採取に向かうか、支流にいるジョンソンの友人リビングストンの船まで助けを求めるか、意見が別れる。そして、一行が川を渡っていた時、最初の惨劇が起こった。最後列を進んでいたダグラスが水中から音もなく迫ってきたアナコンダに襲われたのだ。巨体を波打たせ、勝ち誇ったように猛威を振るうその姿に一行はなすすべもなかった…。

 ついに犠牲者も出て、計画を中止する意見が多かったが、バイロンは“ダグラスの死を無駄にしないためにも”というキレイ事を口にしながら計画続行を強要した。その頃、リビングストンの船はアナコンダに襲われ、爆発炎上。その現場にたどり着いた一行は、無残な船とリビングストンの姿に慄然とする。

 さらに歩を進めた一行は、不気味な村で、アナコンダの死骸とその花の一部を発見する。大量に花が咲き誇る場所は近いはずだが、そこはアナコンダたちが交尾のために集まる場所を意味していた。強行派のバイロンとゴードンら退却派たちの溝はますます深まってゆく。やがて、ゴードンが毒グモにより謀殺され、バイロンはリビングストンの船を破片で作ったイカダを漕いで独断専行の行動を取る。目指すは洞窟の中に群生する“ブラッド・オーキッド”。それは凶暴化したアナコンダの大群が守護する“危険な宝の花”でもあった。ジョンソン、サムらも加わった争奪戦は、醜い人間の欲望があらわになる凄絶なバトルとなってゆく。それをあざ笑うかのようなアナコンダの猛威!

スタッフ

監督:ドワイト・H・リトル

キャスト

モリス・チェスナット
ディラン・マクダーモット
ユージーン・バード

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