原題:A VERY LONG ENGAGEMENT

予感を信じる

2004年10月27日全米公開

2004年/フランス/134分/ ワーナーブラザース配給

2005年08月05日よりビデオリリース 2005年3月12日、丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にてロードショー!

公開初日 2005/03/12

配給会社名 0085

解説


果たして、その愛の”直感”は、奇跡を起こし、マチルドを彼へと導くのか?

世界中を幸福の渦に巻き込んだ『アメリ』から3年。あのコンビが帰って来た!鬼才ジャン=ピェール・ジュネ監督とオドレイ・トトゥのタッグがさらにスケールアップして織りなす愛と奇跡のミステリー。「彼に何かあれば、私にはわかるはず。」お自分だけの直感を信じ、不思議な愛の力に導かれるように、マチルド(オドレイ・トトゥ)は途方もなく長い旅に出る。様々な偶然と出会いを重ね、やがて予期していなかった真実が次々と浮かび上がる_。ジュネが、「恐ろしく洗練された、まるで精密機械のようなミステリー」と例える、巨匠セバスチャン・シャプリンの全仏ベストセラー小説が、『アメリ』のスタッフによって全く新しい愛のミステリーへとよみがえった。

かねてからこの原作に心を奪われていたジュネ監督は、じつは『アメリ』よりも以前に映画化を熱望していた。だが二十世紀初頭という時代設定と、物語の要となる戦場シーンを完壁に映画化するにあたっては巨大なバジェットが必要となるため、長らく実現できないでいたという。そんななかで今回、『アメリ』の世界的な成功を受けて初めてこのモニュメンタルなプロジェクトが可能になった。構想十年に及ぶ最愛の作品を作るにあたって監督は、もっとも信頼を置く『アメリ』のスタッフを再結集。最新のCG技術を用い、細部にまでこだわったマニアックなまでの完全主義によって『アメリ』で世界をとりこにしたあのファンタジックな味わいを加味した、19十年代の懐かしきフランスの姿を見事に再現させた。

第一次大戦下のフランス、ブルターニュ地方。まるで子供のように純粋に惹かれ合うマチルドとマネク(ギャスパー・ウリエル)は誰が見てもお似合いの恋人同士だった。だが過酷な運命はそんなふたりをも引き裂いてしまう。戦場に旅だったマネクの身を案じていたマチルドのもとにある日、悲報がもたらされる。軍法会で死罪を宣告された彼がドイツ軍との前線である”ビンゴ・クレピュスキュガに、武器もなく置き去りにされたというのだ。だが彼の最後を見届けたものはいない。その日以来、マチルドの必死の捜索が始まる。マチルドは不思議な愛の直感に導かれながら複雑に絡まった糸をほどくかのように、ミステリーを解き明かして行く.果たして、彼女だけの直感は、奇跡を起こすことができるのか……。

女優して一段と成長を遂げたオドレイ・トトゥは、まわりの誰をも引き込まずにはおかない不思議な信念と少女のようなプアネスを合わせ持った、ユニークなヒロインを誕生させた。「もし車が来るよりも早くあの曲がり角までたどり着けば、マネクは無事に帰って来る」。直感だけでなく、ときにはおまじないを頼りにしながららミステリーを解き明かして行く。オドレイの相手役には、今若手でもっとも熱い注目を浴びる『かげろう』の新鋭ギャスパー,ウリエル。他に『ビッグ・フィソシュ』のマリオン・コティヤールや、『ポンヌフの恋人』のドニ・ラヴァン、さらに『メリ』でお馴染みのユニークな傍役陣が顔を揃える。音楽はデヴィッド・リンチンチ作品で知られる名匠アンジェロ・バダラメンティ。ブルターニュをはじめ風光明美なロケ地の数々も見逃せない。ジュネの真骨頂ともいえるファンタジーと息をのむようなリアリティ、アンティ一クの温もりを感しさせるこだわりの映像美に貫かれた映画史に残る全く新しい愛のミステリーがここに誕生した。

ストーリー


第一次世界大戦下のフランス。“ビンゴ・クレピュスキュル”と呼ばれる全線の塹壕を5人の兵士が連行されて行く。過酷な戦場から逃れるため自らの身体を故意に傷つけた罪で死刑を宣告されたフランス兵たちだ。彼らは刑の代わりにドイツ軍の標的となるような、敵陣との中間地点に置き去りにされた。そのなかのもっとも若い兵士がマチルドの婚約者マネクだった。

戦争も終わりを迎えた三年後、真っ青な海と豊かな自然に囲まれたブルターニュ地方の牧歌的な村。終戦後も全く音沙汰のないマネクの安否を気遣うマチルドのもとに、戦場で彼に会ったという元伍長のエスペランザから手紙が届く。エスペランザのもとを訪れ、ピンゴ・クレピュスキュルでの事の顛末を聞いたマチルド。「そこで何が起こったの?」「さあ、私が知るのはそこまでだ」。エスペランザから預かった兵士たちの遺品を手がかりにし、その日からマチルドの懸命な捜索が始まった。

スタッフ

監督…ジャン=ピエール・ジュネ
原作…セバスチャン・ジャプリゾ
脚本…ジャン=ピエール・ジュネ、ギョーム・ローラン
製作総指揮…アンガス・フィネー、ジャン=ルイ・モンシュ
音楽…アンジェロ・バダラメンティ
撮影…ブリュノ・デルボネル
編集…エルヴェ・シュネイ

キャスト

オドレイ・トトゥ
ギャスパー・ウリエル
ドミニク・ピノン
シャンタル・ヌーヴィル
ティッキー・オルガド
アンドレ・デュソリエ
アルベール・デュポンテル
ジャン=ピエール・ベッケル
チェッキー・カリョ
ジャン・クロード・ドレフュス
マリオン・コティヤール
ミシェル・ヴュイエルモーズ

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