原題:Memories of Murder

韓国大鐘賞・作品賞・監督賞・男優主演賞・照明賞

2003年4月25日韓国初公開

2003年/韓国/カラー/1:1.85/ドルビーデジタル/130分/ 配給:シネカノン

2004年08月27日よりDVD発売開始 2004年08月27日よりビデオレンタル開始 2004年3月27日よりシネカノン銀座、シネマスクエアとうきゅう、CINE AMUSE EAST&WEST にてロードショー

公開初日 2004/03/27

配給会社名 0034

解説


1986年、ソウル近郊の農村で若い女性の裸死体が発見された。
無惨にも手足を拘束のうえ強姦されており、その後も同じ手口の連続殺人事件が相次いで発生。現地には特別捜査本部が設置され、地元の刑事パク・トゥマン(ソン・ガンホ)とソウル市警から派遣されたソ・テユン(キム・サンギョン)は、この難事件に挑む。性格も捜査方法も異なる二人は対立を続け何度も失敗を重ねながら、ついに有力な容疑者を捕らえるのだが…。

実際に起きた未解決連続殺人事件をもとに、綿密に構成された脚本と斬新な映像によって、実話の緊迫度を増幅させた衝撃的サスペンスの傑作。韓国を代表する名優ソン・ガンホと新鋭キム・サンギョンが、事件に翻弄され徐々に理性を失っていく姿を、あふれる怒りと緊張感で熱演。監督・脚本を務めたポン・ジュノは、デビュー作『ほえる犬は噛まない』に続く本作で一躍「韓国新世代監督」のトップに躍り出た。「事件が未解決であるがゆえに、犯人は誰にでも代替可能というリアルな恐怖が観る者に迫ってくる」「極めて緻密かつエンタテインメントとしても完璧」「韓国映画ここ数年の最高傑作」と国内外の映画祭で激賞され、数多くの賞に輝いていることが本作品の完成度の高さを何よりも物語っている。

韓国では『シュリ』『JSA』さらには『マトリックス』シリーズをも超える560万人を動員し、2003年興行収入No.1を記録。作品が大ヒットすると共に、事件の再捜査を求める市民運動が起きるなど、映画の枠を越え社会現象にまでなった。事件の概要を知ろうと画面に引き込まれるうち、終盤、自らの全てを賭けて犯人逮捕に挑む刑事たちの執念、そして後に残されたやり場のない無念さが胸の奥底を揺さぶり、観た者もまた事件を永遠に「記憶」してしまう。
骨太なテーマを繊細な描写と確かな演出力で見事に映像化した本作品は、韓国映画がまた一つ新たな次元に突入したことを実感させる。『殺人の追憶』は、プロファイリングを駆使したハリウッド式の「作り物サスペンス」ではなく、今まで誰も観たことがない全く新しい「実話サスペンス」であり、人間的で極めてリアルな刑事ドラマなのだ。

ストーリー


1986年10月23日、ソウルから50kmほど南に位置する華城(ファソン)の農村で若い女性の変死体が発見された。手足を拘束され頭部にガードルを被せられたまま用水路に放置されるという猟奇犯罪である。地元の刑事パク・トゥマン(ソン・ガンホ)は、署内で取調べを始めるが、数日後、第一事件現場から1km程の地点で、同様の手口による新たな犠牲者が発見される。パク刑事は大勢の見物人に囲まれながら現場検証を行うが、決定的な証拠を見つけることが出来ない。捜査課長(ピョン・ヒボン)には「俺は人を見る目がある」と豪語するのだが、有力な容疑者も浮かび上がらず苛立たしい日々が続く。

スタッフ

監督:ポン・ジュノ
脚本:ポン・ジュノ、シム・ソンボ
撮影:キム・ヒョング
助監督:ハン・ソングン
音楽:岩代太郎
照明:イ・ガンサン
編集:キム・ソンミン
製作:チャ・スンジェ、ノ・ジョンユン

キャスト

ソン・ガンホ
キム・サンギョン
キム・レハ
ソン・ジェホ
ピョン・ヒボン
パク・ノシク
パク・ヘイル
チョン・ミソン

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