あなたの銀のエンゼルはもう見つかりましたか?

上海国際映画祭2004パノラマ部門正式出品 第17回東京国際映画祭::http://www.tiff-jp.net/

2004年/日本/110分/DTSステレオ/ビスタサイズ/7巻/3035M 配給:メディア・スーツ、プログレッシブ ピクチャーズ

2005年08月03日よりビデオリリース 2004年12月18日より新宿シネマミラノにてお正月ロードショー公開 また、2004年10月30日より札幌シネマプレックスより全国順次ロードショー公開

公開初日 2004/12/18

配給会社名 0066/0508

解説



北海道発!TV番組「水曜どうでしょう」の鈴井貴之『river』に続く監督作第3弾!

 チョコボールの箱についている“銀のエンゼル”を覚えていますか?5枚集まれば、おもちゃの缶詰がもらえる、アレです。
運良くひとつ当たりが出ても5枚そろえるのは至難のワザ。それはまるで手に届きそうで届かない夢や幸せのよう……。

 近所との付き合いや家族の会話さえも少なくなってしまった現代。小さな田舎町のコンビニエンスストアは、いつでも何でも手に入る便利なお店という役割を超えて、新たな地域コミュニティの拠点となりつつあります。そこにはさまざまな人生の物語を背負った人々が集い、そしてかかわり合っている。
 映画『銀のエンゼル』は、北海道のとあるコンビニエンスストアを舞台に店のオーナーとその家族、店員、そこに集うさまざまな人々のふれ合いと人間模様を描いたハートゥォーミングなドラマです。出会いと別れ、ほのかな恋、夢と希望と現実、そして明らかになる意外な過去……。誰もが一度は向かい合う人生の岐路。みんなうまくいかない自分に苛立ちながらも、大切な何かを見失わないよう懸命に生きている。そんな人々の運命と物語が交錯するエンディング。それぞれが下した人生の選択は、私たちが忘れかけていた絆の大切さを呼び覚まし、感動の輪を広げていきます。

 監督・原案は、北海道を拠点にカリスマ的人気を誇る鈴井貴之。北海道で深夜番組にも関わらず驚異的な視聴率を獲得した伝説の番組「水曜どうでしょう」に出演。企画・構成も手掛けた同番組は、6年間にも及ぶ放送を一旦終了したものの、熱狂的なファンの要望に応えて、現在、全国各地の放送局で「どうでしょうリターンズ」としてオンエア中。また同番組のDVDは4作合計で25万枚以上という驚異的なセールスを記録し、オリコン・チャート最商位堂々の2位・インプレスTVでの有料放送では、2万件を突破するなど異例の人気、今なお話題沸騰中です。
 本作は、そんな鈴井貴之の映画第3弾。2001年の『man-hole』を皮切りに・2003年には『river』と着実にステップアップしてきた鈴井監督が、ほとんど初顔合わせという東京在住スタッフとともに挑んだ野心作。果敢にも真冬の北海道での撮影に挑戦。息も凍る広大なロケーションを背景に、そこに生きる人々のリアルな日常を、愛おしくも可笑しくユーモアたっぷりに描いています。
 出演には、『非・バランス』(01)『CASSHERN』(04)などの映画で独特の存在感を示し、舞台、TV、映画とますます活躍の場を広げている小日向文世。道産子でもある小日向文世、待望の初主演作品です。本作では不器用で情けないコンビニのオーナー役を好演、微妙な年頃の娘を抱えた父親の戸惑いと葛藤を見事に演じ切っています。また進学を巡って対立する一人娘には、オーディションで選び抜かれた、DocomoのCMで話題になっている、今、注目の新人の佐藤めぐみ。二人を温かい日で見守る母親には浅田美代子。訳ありのコンビニ店員には『Dolls』(02)の西島秀俊。その他、嶋田久作、山口もえ、辻本祐樹、村上ショージ、輪島功…といった実力派、個性派、新人キャストたちが脇を固め、さらに「水曜どうでしょう」では、鈴井監督と黄金コンビであり、最近ではミュージックアーティストの活動で、スターダスト・レビューとコラボレーションした楽曲「本日のスープ」がオリコン最高位10位にランクインするなど、今最も注目を集める大泉洋がガップリ四つに組む。多彩なキャラクターたちが渾然一体となって輝きを放つ、まさに魅惑のコラボレーションが実現しました。

 どんなささやかな人生にもドラマチックな瞬間がある。観終わった後、不思議と元気が沸いてくる。鈴井監督が贈る人生の応援歌がここに誕生しました。

ストーリー


 北海道の田舎町。
国道沿いのコンビニエンスストア。オーナーの北島昇一(48歳)は、妻で店長の佐和子(45歳)に店を任せて、気ままな毎日を送っていた。だがそんなある日のこと、佐和子が突然の交通事故で入院。妻の代わりに深夜の勤務に就く羽目になった昇一の毎日はガラリと変わり始める。おまけに会話が途絶えがちな娘の由希(18歳)と向き合わなくてはならないのだ。
 夜のコンビニに広がる未知の世界。頼りになるがどこか訳ありの店員・佐藤。配送のロッキーは由希に恋していた。コンビニの灯りを頼りにダンスの練習に励む商校生・中川。毎晩チョコボールを一箱買って帰るバツイチ子持ちの美女・明美などなど……。図らずも由希が自分だけには内緒で、東京の美大への進学を志望していると知った昇一は愕然とする。揺らぐ父親としての立場。いつの間にか見失っていた娘の気持ち。
季節はちょうど雪虫が舞う冬の初め。人々の思惑と運命が交錯する夜のコンビニ。

人生のターニングポイントを迎えつつある彼らに待ち受ける結末とは何か?

スタッフ

原案・監督:鈴井貴之
脚本:木田紀生
撮影:猪本雅三
美術:野口隆二
編集:上の聡一
音楽:長嶌寛幸ほか
助監督:江良圭
製作統括:新浪剛志、浜本孝久、早河洋
製作:小川広通、木村純一、斎藤光夫
エグゼグティブプロデューサー:千野毅彦、岩崎美範、坂上仁志
プロデューサー:小澤敏晴、斎藤寛朗

キャスト

小日向文世
佐藤めぐみ
山口もえ
浅田美代子
島田久作
西島秀俊
大泉洋
織田久作
辻本祐樹
安田顕
佐藤重幸
森崎博之

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