原題:Step Into Liquid

「エンドレス・サマー」が再びよみがえる…

サーフ・フィルム・フェスティバル2013

2003年/アメリカ/カラー/87分/ヴィスタサイズ/ 配給:グラッシィ、レイドパック・コーポレーション

2013年7月6日(土)ー7月12日(金)オーディトリウム渋谷にてロードショー 2005年02月02日よりビデオレンタル開始 2005年02月02日よりDVD発売開始 2004年8月14日、シネマライズにてロードショー

© 2003 All Rights Reserved. Top Secret Productions, LLC / LAID BACK CORPORATION

公開初日 2004/08/14

配給会社名 0457/0126

解説


「エンドレス・サマー」がみたび三度よみがえる…

サーフィン映画の最高傑作「エンドレス・サマー」で製作・監督をつとめたブルース・ブラウン。彼が製作総指揮、息子のデイナ・ブラウンが監督として「エンドレス・サマー」の世界をよみがえらせた 「ステップ・イントゥ・リキッド」。

今や巨匠として名高いブルースは、たった3名で低予算の「エンドレス・サマー」を作り上げた。しかし、発表されるやこの作品は「ライフ」「タイム」「プレイボーイ」誌などで大絶賛され、世界中で大きな話題を呼び、ドキュメンタリー映画至上、類をみない大ヒット作となった。

そして30年後、ブルースは続編「エンドレス・サマーⅡ」を監督し、またもや世界中の人々を魅了した。この作品では息子のデイナ・ブラウンも製作に参加し、高い評価を得てきた。

そして、2003年…。
ブルースが「エンドレス・サマー」シリーズで一貫して描いてきた、サーフィンというスポーツの魅力。そして、それを的確に伝える構成力。この2点を息子デイナが見事に受け継ぎ、「ステップ・イントゥ・リキッド」で開花させている。加えてブルースも、製作総指揮の立場から息子の製作をバックアップ。「エンドレス・サマー」の魅力を再び観客に伝えるために「ステップ・イントゥ・リキッド」を製作した、とデイナが語るように、この作品はシリーズ3部作目とも言える、ブルースの精神が息づいた仕上がりとなっている。

ストーリー



サーファーの数だけストーリーがある。

「ステップ・イントゥ・リキッド」では、各地を巡りながらあらゆるサーファーの思い出話が、いきいきと語られる。感傷的なものから神秘的なもの、真剣なものから面白いもの、日常的なことから生涯一度の経験まで、さまざまな話が飛び交う。しかし、全ての話は“あるもの”でつながっている。その何かを求めてデイナ・ブラウンの「ステップ・イントゥ・リキッド」という旅が始まる…。

28年間、海に入らない日は1日もないという男。

大怪我を負ったにもかかわらず、サーフィンに戻ってきた男。

また、ある時は、世界最高のトゥイン・サーファーの二人が出会う。
彼らはお互いの技術を出し合い、世界一巨大な波へ挑戦するため旅に出る。目的地は、悪名高いコルテス・バンク。彼らは、陸から160km離れた沖合で、高さ18m以上の波とどう渡り合うのか…。そして、ついに究極の経験を分かち合うことになる。

テキサスでは、巨大なタンカーの航跡をサーフする風変わりな輩が登場する。彼らは若者とは言いがたい年齢だが、心は昔のままだ。なんと、タンカーが起こす約5kmの波を楽しんでいるのだ。どんな不思議な波が立つのかは、映画を見てのお楽しみだ。

アイルランドでのエピソードは感動的だ。プロテスタントとカソリックによる宗教紛争で切り裂かれているアイルランドの子供達。しかし、マロイ兄弟は子供達の間にサーフィンという掛け橋を架け、サーフィンを通して彼らの心を解きほぐしていく。

あるベトナム戦争帰還兵は、30年の時を経て、息子と再びその地へ向かう。サーフィンによって、彼らは、それまでには無かった親子の絆を見つけることになる。

もちろん過激なサーフ・シーンも満載だ。ハワイ、オアフ島のノース・ショアのパイプラインでワイプアウトするのは、ボクサーのパンチを受けるのと同じようなもの。しかし、この波に挑戦する命知らずの男達がいる。世界一有名な殺人ウェーブを倒すため、彼らはリングに上がる。

そして、忘れてはならないのが女性達。レイン・ビーチリー、ロシェル・バラード、そしてケアラ・ケネリー!彼女達が立ち向かうのは、伝説の波が立つタヒチのレフト・ハンダー、チョープー。男性顔負けのサーフィンを見せてくれる。

このように中年の仲間達、若者たち、ソウル・サーファー、幼い子供、そして若手の新人など、パドルアウトしたくてうずうずしているサーファーが続々と紹介される。

「エンドレス・サマー」でブルースは、主人公を通してサーフィンの魅力を語ってきた。今回デイナは、特定の主人公ではなく、今日の素晴らしいサーファー達を数多く登場させた。そして、筋金入りのサーファーにも、気楽に楽しむサーフ・ファンにも、単にサーフィンに興味がある人にも通じる“何か”を彼らに語らせる。それは、単なるサーフィンの喜びではなく、サーフィンが教えてくれる心の旅だ。波は、2度と同じものは現れない。それは、まるで人生そのものと言えるのではないだろうか。だからこそ、波も人生も貴重なものであり、輝いているのだ。

そう、この映画はサーファーだけのものではない。充実した生き方をしたいと願う全ての人の為に作られた映画なのだ。

スタッフ

監督・脚本:デイナ・ブラウン
製作:ジョン・ポール・ビーグリー
製作総指揮:ブルース・ブラウン、レイ・ウィレンバーグJr.
アソシエイト・プロデューサー:C.リッチ・ウィルソン
共同プロデューサー:スコット・ウォー
撮影監督:ジョン・ポール・ビーグリー
音楽監修:ジョー・フィッシャー、ジョージ・アコグニー
音楽:リチャード・ギブス

キャスト

レイアード・ハミルトン
デイブ・カラマ
ケン“スキンドッグ”コリンズ
ピーター“コンドル”メル
ショーン“バーニー”コリンズ
ダレル“フリー”ヴァリストコ
ジェームス・フルブライト
ザ・マロイ・ブラザーズ
タジ・バロウ
ジェシー・ビラウアー
ジェニファー・コディー
ケアラ・ケネリー
ロシェル・バラード
レイン・ビーチリー
ジェリー・ロペス
ロバート・オーガスト

LINK

□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す