ドラキュリアII　鮮血の狩人

“マスター・オブ・ホラー”ウエス・クレイヴンが放つ、
『ドラキュリア』シリーズ待望の続編が日本急襲！

魅惑的なまでに凶暴かつセクシャルなキャラクターゆえに、過去に幾度となく映画化されてきた不減のモンスター〈ヴァンパイア＝吸血鬼〉。ホラー界の帝王ウエス・クレイヴンが製作総指揮を務めた『ドラキュリア』(OO)は、ヴァンパイア・ムービーの伝統的なエッセンスとモダンなアクション＆エロス描写を融合し、さらには“神をも恐れぬ”新解釈を盛り込んで最強の吸血鬼〈ドラキュリア〉の恐怖を描き上げた快作だった。
人気ホラー・シリーズ『スクリーム』などを世に送り出してきたディメンション・フィルムズは、2000年のクリスマス・シーズンに『ドラキュリア』を全米ヒットさせた新鋭監督パトリック・ルシエがさらなる斬新なアイデアを温めていることを確認し、すかさず続編の製作を決定。かくして前作以上のスリルと新趣向を満載したヴァンパイア・アクション『ドラキュリアII 鮮血の狩人』が誕生した!

前作のラスト・シーンで十字架に吊され、朝日に焼き尽<されて息絶えたドラキュリア。この血に飢えた怪物のグロテスクな亡骸は、ヴァンパイアの生命力の秘密を解き明かそうとする大学教授とその教え子たちの実験の標本となる。しかし新たな血を浴びたことで息を吹き返したドラキュリアは、およそ人間の手でコントロールできる存在ではなかった。やがてヴァンパイア・ハンターとして世界各国を駆けめぐる孤高の神父ユフィジが実験場に現れ、完全復活を果たしたドラキュリアとの凄まじい死聞の幕が闘……。 長らくウエス・クレイヴン監督作品の編集を担当し、巨匠の技を吸収してきたパトリック・ルシエ監督は、『ドラキュリア』の直後を物語の背景に設定し、貪欲なまでに前作を凄賀する面白さを追求した。廃墟と化したスイミング・プールという密室的な空間を舞台に、ドラキュリアVS大学教授とその教え子たちの駆け引きを描き、息詰まるほど農密な緊迫感を醸造。その一方で、ヴァンパイア・ハンターの主人公、ユフィジ神父に『ブレイド』のウェズリー・スナイプスも顔負けの特殊武器を持たせ、縦横無尽にして切れ味抜群のバトル・シーンを連打する。前作より遥かに洗練され、じわりじわりと観客の不安感をあおるように抑制を効かせたサスペンス術と、豪快なケレン味たっぷりのアクションやVFXを巧みに使い分けたルシエ監督の演出の妙には誰もが引き込まれるはずだ。 また『ドラキュリア』とまった<異なるシチュエーションでストリーが展開するため、前作を未見の人も極上の恐怖と興奮を満喫できる仕組みになっている。ヴァンパイア・ムービー特有のディテールをふんだんに散りばめてマニアをもニヤリとさせるシナリオは、ルシエ監督と前作の脚本を担当したジョエル・ソアソンのコンビが共同で執筆した。 キャストは前作から一新された。まず新たなヒーローとしてお目見えするユフィジ神父を、黒ずくめのァッションで颯爽と演じるのはジェイソン・スコット・リー。『ドラゴン ブルース・リー物語』『ジャングル・ブック』などで精悍な魅力を放ち、脱ぎっぶりのいい“肉体派”として隠れ女性ファ7ンも少なくないアクション・スターが、「これは救済なのだ…」などとクールな決めゼリフを吐きつつ、ヴァンパイアどもの首を刈りまくる勇士は鮮烈そのものだ。 衰弱しきった蒼白のドラキュリアがセクシーなカリスマ怪物の容貌を取り戻すまでの変化を、リアルな特殊メイクをまとって熱演したのは、素顔は美形のイギリス人俳優ステイーヴン・ピリントン。また『リバー・ランズ・スルー・イット』のクレイグ・シェーファーがフレッシュな若手俳優たちを率いて病身の大学教授ロウルを怪演し、『ジョーズ』でおなじみのベテラン俳優ロイ・シャイダーがユフィジの師匠格の神父役で登場するのも見逃せない。