原題:carmen

運命の恋に、身を焦がす。 実際の事件を題材にしたプロスペル・メリメの不朽の名作を、 忠実に映画化した文芸エンターテインメント!

2002年/スペイン・イギリス・イタリア/ドルビーデジタル/シネマスコープ/119分/ 配給:クレスト・インターナショナル

2004年11月26日よりDVD発売開始 2004年11月26日よりビデオレンタル開始 2004年3月6日より、bunkamuraル・シネマ他全国順次ロードショー

公開初日 2004/03/06

配給会社名 0096

解説


1847年に出版されて以来、ビゼーの有名なオペラ組曲をはじめ、映画、オペラ、舞台、バレエ、フィギュア・スケート等あらゆる芸術的手法にて表現され続けている “カルメン”。当時、実際にスペインで起こったセンセーショナルな男女の事件を新聞で読んだフランス人作家プロスペル・メリメ(1803-1870)が、インスピレーションを得て書き起こしたという。
 「ファム・ファタル」=「恋心を感じた男を破滅させるために、運命が送り届けてきたかのような魅力を持つ女」(ラスール大辞典より)の代名詞と言われるカルメンと、まじめな美青年ホセとの悲しくも情熱的なラブストーリー。スペイン映画界の重鎮、ビセンテ・アランダ監督の『carmen.カルメン』は、この普遍の名作を映画化した最新作にして、同監督の40年にわたるキャリアの最高傑作との呼び声も高い。いわゆる赤いバラ、ジプシー、フラメンコといったイメージや、ゴダールの『カルメンという名の女』(83)やサウラの『カルメン』(83)のようにそのテーマ性だけを抽出したのではなく、また既に出来上がっているビゼーの演出したオペラをなぞったのでもない。この21世紀に新しく登場した『carmen.カルメン』は、原作に忠実に、さらに19世紀スペインの背景や思想的要素をふんだんに盛り込むことで、かえって斬新で本質的なカルメンを描き出すことに成功したのだ。

ストーリー

スペインのコルドバとグラナダを旅していたフランス人作家が道すがら出会った男と女。男の名はホセ。精悍で心根は誠実そうな、しかし瞳の奥深くに熱い想いを閉じ込めた彼は、カルメンという自由奔放な美貌のジプシー女に囚われていた。
しかし、何よりも束縛を嫌い、自らの情熱だけに従うカルメンには、永遠の愛を誓おうと迫るホセの脅しも懇願も通用しない。「あなたを愛した自分を今では憎んでいる」と燃える瞳で見据えるカルメンにホセが与えた運命とは——?

スタッフ

監督:ビセンテ・アランダ
脚本:ホアキン・ホルダ、ビセンテ・アランダ
原作:プロスペル・メリメ

キャスト

バス・ヴェガ
レオナルド・スパラグリア

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