田舎の女子高生がビッグバンド!? 「ウォーターボーイズ」の矢口監督、待望の最新作!

2004年/日本/カラー/1時間45分 配給:東宝

2005年03月11日よりビデオレンタル開始 2005年03月25日よりDVDリリース 2004年9月11日よりシャンテ・シネ、シネクイントほか全国東宝洋画系にてロードショー

(C)2004 フジテレビジョン/アルタミラピタクチャーズ/東宝/電通

公開初日 2004/09/11

配給会社名 0001

解説


田舎の女子高生がジャズバンド!?
『ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督の待望の新作・ついに始動!

 2001年秋に公開されるや日本中で大ヒットし、その後TVドラマ化もされ、今尚人気の高い映画「ウォーターボーイズ」。その監督・製作チームによる待望の新作が、ついに登場。

 今回のテーマは、女子高生のビッグバンド! とある田舎町で暮らす女子高生たちが、ひょんなきっかけからビッグバンドで演奏するハメになり、奮闘しつつ、いつしかのめり込みゆく様を面白おかしく、そして感動を呼ぶラストへとまさに矢口調で描き出す。

 ストーリーの中核を担うビッグバンド『スウィングガールズ』を演ずる17名については、03年1月より半年に及ぶ長期オーディションを行い、1000名以上の候補の中から度重なる審査を経て、監督のイメージする「田舎の女子高生」にぴたりと合うキャスティングを実現させた。

 主役のトラブルメーカー・鈴木友子役にはクレアラシルのCMで爽やかなイメージを定着させ、作秋のNHK朝の連続ドラマ『てるてる家族』にも出演している上野樹里。その相手役、気の弱い男子生徒中村拓雄役に03年度ジュノンスーパーボーイコンテストでグランプリを獲得した平岡祐太。この2人を筆頭にビッグバンドメンバー17名の高校生には個性的なキャストが揃っている。

 脇を固める芸達者な俳優陣には、竹中直人が数学教師・小澤忠彦役、JAZZを教える音楽教室の先生に日本のJAZZトロンボーンのトッププレイヤーでもある谷啓と、前作「ウォーターボーイズ」同様作品にスパイスを加える矢口監督作品らしい役者が結集。そのほかガールズを応援する音楽教師・伊丹弥生役に人気急上昇の白石美帆、小日向文世、渡辺えり子らが出演。

 03年7月25日にクランクインし、山形県米沢市周辺で約40日にわたり第一次撮影が行われた。夏休みを利用したこの撮影には、多くの米沢市民がボランティアでエキストラ出演をしており、現地米沢では映画『スウィングガールズ』の名を知らぬ者がないくらいの注目を浴びた。さらに映画のクライマックスとなる雪に覆われた冬シーン撮影のため04年2月に撮影を再開し、無事25日にオールクランクアップ。4月末の完成を目指してポストプロダクション中である。

ストーリー



うだるように暑い、夏休みのある日。

 東北地方の片田舎にある山川高校では、高校野球予選の応援に行くため、ブラスバンド部員が次々とバスに乗り込んでいる。一方、教室では落ちこぼれの女子13人が数学の補習授業中・・・・・・というのに、集中力の糸が切れてやる気ゼロ。その中の一人・鈴木友子は部員たちを乗せて球場へと向かうバスを、教室の窓から羨ましげに眺めていた。すると、先ほどまでバスが停まっていた場所に、なぜかお弁当屋がやってくる。どうやら部員たちに届けるはずのお弁当が渡せず、この後も配達が立て込んでいるために困っている様子。それをボーッと見ていた友子が、突然ひらめいた。

 「先生、みんなきっと困ってますよ。あたしら、届けに行った方がよくないですかー?」

 こうして補習を逃れ、お弁当運びを口実に球場に向かうことになった13人の女子高生たち。開放感いっぱいで、部員用のお弁当をつまみ食いするわ、居眠りをして目的地を乗り越すわの大騒ぎだが最終的には、炎天下の中を徒歩で球場に行くという、お気楽でない結果に。おまけに、長時間直射日光を受けたお弁当によって、ブラスバンド部員たちは応援の途中で、次々と腹痛を起こして入院することになってしまった・・・・・・。

 騒動はあったものの、野球部はなんとか次の試合へ勝ち進む。だが、試合を盛り上げるブラスバンド部員たちは依然として回復せず。唯一、お弁当をつまみ食いされたために難を逃れた中村拓雄は、渋々「即席ブラスバンド」を結成しようと試みる。だが、編成に必要な25人は集まらず、参加したメンバーといえば、またもや補習をサボるために集まった13人と、ちょっと変わった女子3人の計16人、拓雄を入れてもたったの17人だ。意気消沈の拓雄だったが、あるジャズレコードのジャケットをきっかけに、ビッグバンドジャズだったら17人でも演奏可能なことに気付く!

 ブラスバンド部のトランペットやサックスなどの楽器が即席メンバーに貸し出され、猛特訓がはじまった。最初は音を出すのも一苦労だった女子たちも、徐々にメロディーを奏ではじめ、どうにか『A列車で行こう』を演奏できるように! 補習サボりの口実だったブラバン参加が、いつしか楽しみに変わっていった。

 ところが、試合を明日に控え、本家ブラスバンド部のメンバーたちが復帰できることに! 「心配かけてごめんね。もう大丈夫。あとはこっちに任せて!」即席チームの女子たちは、拓雄の前では「ちょうど補習も終わりだし、上手くいったな」と強がりを言ってはみたが、学校を出た途端,号泣。彼女たちの夏は、不完全燃焼のまま過ぎていった。

 そして、2学期—。いつもと同じ、普通の生活に戻った彼女たちだったが、どうしても みんなで演奏した楽しさが忘れられない。でも、吹奏楽部に入部するのも気がひける。

 「しょうがない、あたしらでビッグバンドやろう!」

 勢いで女子ビッグバンドは結成された。たが、楽器はないし、練習場所もない。はたして前途多難なガールズに、ビッグバンドジャズなんてできるのか!

スタッフ

監督・脚本:矢口史靖
製作:亀山千広、島谷能成、森 隆一
脚本協力:矢口純子
音楽:ミッキー吉野、岸本ひろし
製作:フジテレビ、アルタミラピクチャーズ、東宝、電通

キャスト

鈴木友子(テナーサックス):上野樹里
斉藤良江(トランペット):貫地谷しほり (カンジヤシホリ)
関口香織(トロンボーン):本仮屋ユイカ (モトカリヤユイカ)
田中直美(ドラム):豊島由佳梨 (トヨシマユカリ)
中村拓雄(ピアノ):平岡祐太
小澤忠彦(数学教師):竹中直人
伊丹弥生(音楽教師):白石美帆
鈴木泰三(友子の父):小日向文世
鈴木早苗(友子の母):渡辺えり子
森下(音楽教室の先生):谷啓

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